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WELCOME TO HALLEWOOD ~ハレウッドへようこそ~

《連載第63回》映画「八つ墓村」公開直前特別版

  • 情報掲載日:2026.09.04
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。

「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」

そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。

「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。

《連載第63回》映画「八つ墓村」公開直前特別版

みなさんこんにちは。

岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾です。

岡山が舞台で岡山ロケもした映画「八つ墓村」の全国公開が9月18日(金)より始まります。

今回は公開直前特別回として、「八つ墓村」についてのお話をしたいと思います。

「八つ墓村」と言えば、岡山に大変ゆかりのある、ミステリー界の巨匠・横溝正史の代表作であり、シリーズ累計発行部数5500万部を超えるベストセラー作品です。

原作者である横溝正史は、戦時下に岡山県へ疎開し、その間、当県を舞台にした「獄門島」や「本陣殺人事件」など数々の作品を残していますが、その一つが「八つ墓村」です。

「八つ墓村」を知らない方も、「祟りじゃ~」という台詞を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

私自身は、血が飛び散ったりビクッとする演出があるようなミステリーやホラー作品は大の苦手で避けてきましたが、2018年頃にNHK-BSプレミアムドラマ「八つ墓村」のロケ相談を頂いたことを機に、実際に本を読んだり過去作品を鑑賞したりしたのが最初でした。

苦手ジャンルは今も変わらないのですが、フィルムコミッションの業務に携わるようになって以降、当県への問い合わせに、ホラーやミステリーといった作品も多く、基本的にロケ支援の依頼があった際には、原作や過去に映像化された作品などに目を通すようにしているため、少しずつですが免疫がついたように感じています。

ただ、映像などを鑑賞する際は、手に汗握るほど体が硬直した状態になりますし、鑑賞後は、シャンプーする時に目を瞑れなかったり、ふと思いだして一人で怖くなったりと、後遺症(?)に悩まされます・・・(笑)。

原作の「八つ墓村」では、戦国時代、八人の落武者を殺した村人たちが、死者の祟りを恐れて彼らを「八つ墓明神」として祀ります。村は八つ墓村と呼ばれるようになり、大正時代にその首謀者の子孫である田治見要蔵が、村人32人を殺害する事件を起こします。

戦後、要蔵の血縁者として、辰弥が田治見家の身寄りを名乗る者から村に呼び戻されますが、「村に帰れば再び血の惨劇が起こる」という警告を受けた直後、次々と殺人が起こり、辰弥が犯人と疑われる中、名探偵・金田一耕助が真犯人を見つけ出していくミステリーです。

「八つ墓村」は、1951年に映画化されて以降、何度も映像化されています。そして、ファンの間で、「八つ墓村」のロケ地として最初に名前が上がるのが、1977年の映画「八つ墓村」で田治見家として撮影が行われた、高梁市にある「広兼邸」です。

全く関係ない映画やドラマ作品のロケハン(ロケーションハンティング=現地確認)の際に、監督たちを含む多くの映像制作関係者が、「今回の作品には全く関係ないんですけど・・・八つ墓村のロケ地・広兼邸を外からでいいので見てみたい」とおっしゃられることがあります。岡山に来たら見てみたかったと言われるほど、「八つ墓村=ロケ地:広兼邸」というように、映像制作関係者の方々にも大きなインパクトを残しているようです。

「広兼邸」は、巨大な富を築いた大野呂の庄屋・広兼氏の邸宅で、石垣の上にそびえる城郭を思わせるかのような造りで、実際に見ると圧巻です。

1977年のロケ地となった広兼邸は、今回公開となる映画「八つ墓村」でも同じく田治見家として登場します。

今回の「八つ墓村」は、人気キャラクターの金田一耕助が初登場から80周年を迎える節目の年であり、完全新作として映画化されたものです。

©2026「八つ墓村」製作委員会 ©Yokomizo Seishi/KADOKAWA

清水崇監督が、「新解釈やオリジナル展開を盛り込みながらも、現代にこそ通じる人の闇と業を描いた」とおっしゃられているように、新たな「八つ墓村」としてここに誕生します。

原作のファンの方はもちろんのこと、「八つ墓村」に初めて触れる方も、怖いのが苦手な方も、楽しめる作品になっていると思います。

映画を観た後に、原作を読むのもよし!過去に映像化された「八つ墓村」を観るのもよし!ここから、ミステリーの世界の魅力に引き込まれる方も出てくることを期待しています。

岡山の地から誕生した「八つ墓村」の新境地をぜひ、一緒に体感しましょう。

【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子

矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに

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