65♥パンめ　『AMBROSIA』の「じゃみサンド」各種

朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き！」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは？　パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります！

[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦12年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル！　パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。

総社市が民大好きな懐かしのあの店へ

当連載でも何度も取り上げてきているパンの街・総社エリア。

それでもまだまだ魅力的なお店がいっぱい残っているなんて、本当にすばらしいですねぇ。掘っても掘っても金（パン）が出てくる、まるで徳川の埋蔵金を追い求めているかのようなロマンさえ感じます。

今回行ってまいりましたのは、20年以上にわたり営業する老舗で、いわゆる「地元民の愛され店」に属する一軒。とりわけ某高等学校の生徒さんには身近な存在であるはず。そこまで言えばもうおわかりかな？

こちらの『AMBROSIA』さんは、「パンわーるど総社」が企画する参加店舗オリジナルのご当地パン開発イベントにも毎回参加しているので、ご存じの方も多いでしょう。

ちょっと変わったテーマのときも趣向を凝らした商品をリリースし、つねに好評を博しているそうです。

過去にはフルーツシューケーキ、総社ドッグ、アイスパンなどなどのテーマが出され、そのたびに柔軟なアイデア力で取り組んでいる印象ですね。

実は90年代から営業しているとのことで、岡山ベーカリーのなかでは歴史のあるお店。数年前にちょっぴり移転＆リニューアルを果たし、ピカピカになったNEW店舗が目を引きます。

欲張りさんにはうれしいニコイチサンド

このお店、総社南高校からほど近いため、毎日のように通う学生さんでいっぱい。長きにわたり腹ペコ高校生たちの食欲を満たし続けてきたんですね。

その総社南高校との縁を大切にし、パンというカタチで具現化したのが今回ご紹介するひと品。

その名も「じゃみサンド」！

ユニークなネーミングですが、同校出身の人はみんな愛を込めて高校を「じゃみなみ」「じゃみ校」などと呼ぶのだそうで、「高校生にも親しみを持ってパンを買ってもらいたい」という店長の気持ちから生まれたのだとか。

バリエーションもいろいろあり、揚げものが2種類入って満腹必至の「体育会系」や野菜たっぷりヘルシー系の「文化系」、放課後買い食いしたくなるジャムサンド2種の「おやつ系」などがそろいます。

どれもいわゆる「ニコイチ」のサンドウィッチで、ひとりでどっちも食べたい欲張り派も、仲よしの友だちと分けて食べたいシェア派も楽しめるのがポイント。

この日は唐揚げとコロッケが入ったものとチキンカツ＆コロッケの「体育会系」389円、ハンバーグにツナサラダのコンビで367円、コロッケとゴボウサラダの「文化系」335円、ミルクとコーヒー、2種のクリームが楽しめる「おやつ系」173円が並んでいましたよ。

ボリューム感とお得さで大人気の商品なので、売り切れることもあるからご注意を。早めに買いに行きましょう♪

ベストセラーにアッパー、振り幅は無限大！

まず紹介するのは、お客さん人気において長年不動の1位を誇る「クリームパン」184円なり。

トップの座に君臨し続ける理由は、絶品の自家製カスタードにあります。産地指定の吉備高原牛乳とコク深い「湯浅さんの卵」を使うのがこだわりだそう。

ふわんふわんとかるーい生地の中には、とろけるようななめらかさのクリームがたっぷりと。うすめの色からは、とにかくやさしい味わいであろうことが見てとれます。

口に入れた瞬間から、コクのある甘さと風味の強さがあふれ出して…。ふと思い出してはまた食べたくなる味、といえばいいのでしょうか。これはクセになる！

「パン屋さんのおいしさをはかるならベーシックな食パンを買え」、とはよくいわれる豆知識。同じように、寿司屋では玉子を食べろとかケーキ屋ではショートケーキだとかも有名ですね。

私ははじめてのお店では必ずフレンチトーストをチェック。どこのお店にもあり、しかもそれぞれに工夫を凝らしているため個性が表れやすいのです。

食パンのみならず、バゲットにレーズンパン、ラウンド食パンを用いたものなど、味わいもいろいろで楽しみ～♪

『AMBROSIA』さんでは、離乳食にも使えるという自慢の食パンを2.5センチの厚さに切り、クリームパンと同じく吉備高原牛乳と岡山の『湯浅養鶏場』の国産卵にしーーーっかりひたして焼き上げます。

やっぱりこちらもひたすらにやさしい味わいで、気持ちまで温かくなるよう。119円というびっくり価格も庶民の強い味方で、堂々の人気ナンバー2位です。

そのほか、「惣菜系ならマスト！」といっても過言ではない焼そばパンも忘れちゃいけません。

しかもここのものは「チキン焼そば」216円とな？！　味にも見た目にもなかなかにアッパーな雰囲気を感じます。

よくスーパーやコンビニで売られている焼そばパンのイメージとはだいぶ違う、一風変わったビジュアル。鶏肉と焼そばにマヨソースがのっかったピザのようなオープンサンドチックな見た目で、食べるまで「本当に焼きそばパン？」と不思議な気分になります。

しかしながら片手に持ってぱくつきたい気軽さがあり、すごく食べやすいんです！　ありそうでなかった、これはアイデア力の完全勝利ですね！

最後に、ほっこり気分になれる甘いパンがお得意なので、もいっちょご紹介。

甘酸っぱいベリーの味わいが楽しめる、女子好みな「ミックスベリーボート」238円をどうぞ。

パンの中にはラズベリー＆ブルーベリー、2種類のベリーがひそみ、上にかぶせたソフトビス生地でサクサク食感もプラス。

一見何の変哲もないけれど、かじるとキュートさがあふれ出す…。可愛い子ぶりたい女子がチョイスするのには「あざとくて」いいんじゃないでしょうか？

いつも焼きたて、種類も豊富って最高

外から見るとこぢんまりしたお店ですが、中に入ると棚にはパンが100種類ほどもずらりと並びます。

こちらでは菓子パンと惣菜パンを半分ずつの割合で作っているそう。しかも、1種類がなくなりしだい異なる種類のパンが追加されるために、時間帯によって買えるパンが変わるんです。

いつもワクワクお買い物が楽しめるし、毎日訪れても飽きることはなさそうです。それも魅力のひとつなんでしょうね。気まぐれ腹ペコ高校生にウケるのも納得、納得！

「アレルギーのある人にも安心して食べられるように」と無添加へのこだわりを見せる店主の吉井さん。イーストフードや乳化剤は使わないのを基本に、卵や乳製品不使用のパンの開発にも意欲的に取り組みます。

余計なものを排し素材が持つ本来のおいしさを引き出すパンづくりがモットー。そのため、焼き上がるまでには手間も時間もかかります。

しかし、「神々の食物」を意味する店名『アンブロシア』が示すとおり、健康的かつ美味なるものをお客さんに提供したいという気持ちで日々頑張っておられるそう。

「四つ葉バター」や「大山ベーコン」といった選び抜かれた材料の質のよさはお墨付きですし、カラダに気を使うお年ごろのパン好きにはうれしい一軒ですね。

『AMBROSIA』の店舗データ

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