あなたのお店「タウン情報おかやま」に掲載しませんか?岡山ラーメン本2024 あなたのお店「タウン情報おかやま」に掲載しませんか?
  1. Home
  2. ライフ
  3. 《岡山市/岡山県立図書館》開館の翌年から14年連続「来館者数」日本一を…

編集者にまかせてちょ~査団スペシャル

《岡山市/岡山県立図書館》開館の翌年から14年連続「来館者数」日本一を樹立。地元で愛される図書館の舞台裏はこんなにスゴイ。【PR】

気になる岡山の街ネタ調べます!まかせてちょ~査団スペシャル

  • 情報掲載日:2020.09.12
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Mission_61/本のお宝が眠る巨大書庫に潜入。便利で楽しい『岡山県立図書館』のバックヤードを体験せよ!

岡山で話題のスポットやイベント、知る人ぞ知るレアな情報など、誰もが気になる地元のモノ、ヒト、コトを『タウン情報おかやま』が徹底調査するこの企画。スタッフが実際に現地を訪れ、体験したとっておきの情報をリポートして、「岡山の魅力を再発見できる、よりディープでフレッシュな街ネタ」をお届けします!

全国トップクラスの偉業を達成。『岡山県立図書館』を改めておさらい。

読書や調べもの、勉強をする時に訪れる場所といえば、たくさんの本や資料が一同に集まる図書館。膨大な蔵書を読んだり借りたりできるのはもちろん、日常を離れて静かに過ごせる「街のオアシス」としても欠かせない存在です。

私こと「まかせてちょ~査団」の団長Mも、子どもの頃から図書館が大好き。自分の内面と本の世界に思いっきり浸れるので、少しリフレッシュしたい時にも利用しています。

岡山県内には様々な公立図書館がありますが、全国の都道府県立図書館ランキングでトップクラスの記録を残しているのが岡山市北区にある『岡山県立図書館』。

なんと来館者数や個人貸出し冊数が2019年度までの調査で「14年連続日本一」という快挙を成し遂げています。多くのメディアで取り上げられているので、ご存じの方も多いかもしれませんね。

2004年に開館して16年が経ち、今や蔵書数も約150万冊を超える勢い。開館当初から変わらず人気を集める、その理由とは何なのでしょうか?

今回は、普段は入れない図書館のバックヤードに潜入。多くの人を惹きつける同館の魅力に、裏側から迫ってみたいと思います!

やってきました! 初めてのバックヤード潜入体験にワクワクが止まらない団長M。

まずは道路の向かいから建物を眺めてみます。地上4階建ての地下1階、敷地面積は「東京ドーム」のグラウンドに匹敵する広さだそうですよ。スケールがデカい!

「ようこそ。私が図書館の表から裏までご案内します」

エントランスで出迎えていただいたのは、総務・メディア課の神田さん。本日はよろしくお願いします!

「バックヤードをご案内する前に、まずは閲覧室に寄ってみましょうか。普段ご利用いただいている場所から、当館の特徴をたっぷりとご紹介していきますね」

1階と2階の閲覧室では「総合、人文、児童、郷土、自然、社会」の6ジャンルに分けて蔵書を展示。エントランスを入ってすぐの左手には、絵本や児童書をそろえた「こどもとしょしつ」がありました。

子どもの目線に合わせた書棚を設置し、奥には読み聞かせができるコーナー「おはなしのへや」も完備。神田さん、ひとつのジャンルとしてかなり充実したスペースですね。

「はい。児童図書には特に力を入れています。新刊発行されたものは、ほぼ購入していますね」

『岡山県立図書館』では、子どもの頃から多くの本に触れられる環境をつくり、子ども達の楽しい読書体験をサポートしているそうです。

「小さいお子さんがいる保護者の方のために、館内用のベビーカーもご用意しています」(神田さん)

ベビーカーの横にはブックカートもありました。図書館をよく利用する人にとってはごく当たり前のアイテムですが、つい本を手運びしたまま過ごしちゃうことが多いんですよね。これさえあれば、どんなに本が増えても安心。手荷物も置けて便利です。

いつもたくさんの本を抱えて、両手が痺れまくっている団長M。今度からありがたく使わせていただきます!

展示やイベント、映像設備も充実。図書から広がる魅力がたくさん!

こちらは中・高校生に向けた情報コーナー。見やすく工夫されたディスプレイに、思わず目が留まります。

「世の中の動きに合わせた、タイムリーな情報発信を心がけています。例えば、エコバック生活に役立つ本を集めたり、文学賞を受賞した作家の作品を新聞記事と共に掲示してみたり。小さな特設展示ブースもチェックしてみてください」(神田さん)

こちらは閲覧室の一角にある「エコバッグ生活」のコーナー。手作り派に向けた手芸・クラフト関連の本を中心に陳列しています。

世の中のトレンドや関心事など、みんなが今知りたい情報をいち早くチェックできるのはうれしいですね。バラエティ豊かな企画展示も、『岡山県立図書館』の見どころの一つです。

「イベントが多いのも当館の特徴です。定例企画の『おはなし会』から講師を招いたセミナー、秋の一大イベント「県立図書館フェスタ」まで、大小さまざまな企画を実施しています」(神田さん)

毎週末に開催する「おはなし会」では、ボランティアによる絵本の読み聞かせやストーリーテリングを行っています。気軽に参加できると保護者からも好評だそう。自分で読むのとは違った物語の世界観を感じられそうですね。

こちらは「デジタル情報シアター」。偶数月の第2日曜日には国内外の作品を鑑賞する映画上映会を行っています。映像作品の撮影や編集、レコーディングができる「メディア工房」は、アニメをつくるワークショップなどにも使われています。

「それでは、そろそろ裏側をご案内しましょう」

150万冊の蔵書を支えるバックヤードに潜入。図書のプロが本探しをお手伝い。

神田さんとエレベーターで3階に移動し、いよいよ秘密の書庫ルームへと潜入。『岡山県立図書館』には4タイプの書庫があり、それぞれに違った機能と役割を持っています。

こちらは固定書庫といって、部屋の奥までずらりと書棚が並んでいます。

通路の長さは約25mあるそうで、ちょうど学校のプールと同じくらいの長さです。

「『岡山県立図書館』の蔵書数は、2020年3月末の段階で約150万冊となっています。その大半がバックヤードに保管されています」(神田さん)

みなさんは、読みたい本やお目当ての資料が無い時ってどうしていますか? 検索システムや図書館スタッフに聞くのが一般的ですが、無いからといって諦めて帰ってしまっていませんか?

実は閲覧室に置かれた本はわずか30万冊程度。表にでている本は全体の約1/5しかないんです。ということは、閲覧室になくても書庫にはあるということもあるのです。

「当館は蔵書数も多いので、目的の本や資料がある場合は『蔵書検索サービス』を活用するのが便利ですよ。館内の端末かインターネットで検索できます。探している本が書庫にあれば、スタッフがバックヤードで手配するか、『自動化書庫』で取り出すことができます。本が上手く探せない時は遠慮せずスタッフにお声かけくださいね」

固定書庫の前では、次々と端末に送られる資料票と戦うスタッフさんの姿が。本の登録番号をチェックすると、お客さんを待たせないように走って書庫に向かいました。裏側の作業も忙しいですね。

次に案内してもらったのは貴重書庫。ここには門外不出の貴重な歴史資料が収蔵され、バックヤードツアーでも決して中を開けることはできません。職員もめったにお目にかかれないという禁断の書庫なのです。

中に入れない代わりに資料のコピーが扉に掲示してあります。資料にまつわる歴史も丁寧に解説してくださいますよ。

まるで工場? 棚が動く「集密書庫」&巨大な「自動化書庫」に潜入!

固定書庫の奥を進むと、「集密書庫」と呼ばれる別の書庫がありました。

この書庫はボタンを押すと棚がスライドする仕組み。必要な通路だけを開けるため、省スペースでたくさんの本を収納できます。「固定書庫」と同じ広さながら、その倍近くの本がおさめられるそうです。

本の香りに包まれながら進むと、まるで工場のような場所にたどり着きました。神田さん、ここは一体?

「こちらはバックヤードツアーのメインである『自動化書庫』です」(神田さん)

天井まで届く鉄骨の棚には、本の入ったコンテナボックスがぎっしりと詰まれていました。全体像が見えないほどの大きさです。まさに本の要塞!

この書庫はコンピューターで制御され、本の入ったコンテナを自動で出し入れすることができます。選んだコンテナはレールを通してエレベーターに運ばれ、1・2階の受付カウンターへと送られる仕組みです。

「あ、上からトロッコが本を返しに来ますね…来た!」

ガシャンガシャン、という音と共に、本の入ったトロッコがシュっと走り抜けていきました。
あっという間に頭上を通過。早すぎて写真は無理!

バックヤードツアーでもメインとなるこの場所には、約40万冊の本が収蔵されています。この自動化書庫のおかげで本を選ぶ作業の効率化アップにつながっています。

「スタッフの知識とオートメーションの機能性を合わせて、膨大な本の中からリクエストのあった本を探しだしています。とにかく本の数が多いので、いかに的確でスピーディに本を探せるかが重要なんです」と神田さん。

ちなみに『岡山県立図書館』では、基本的に本を廃棄していないそう。まだストックの余地があるとのことで、この徹底した本の管理力には驚かされました。

バックヤードツアーでは、他の図書館に本を送る作業スペースや、さまざまな館内施設も見学できますよ。

約50分間のバックヤードツアー、とても楽しい時間を過ごせました。図書館の本は図書館のものではなく、街のみんなの共有財産です。150万冊の蔵書を支える機能と、本に関わるプロの工夫や努力が、『岡山県立図書館』の魅力につながっているんですね。

バックヤードツアーは毎月第4土曜日に開催中。定員は41名までとなっていますが、13:30までの集合時間までに受付ができれば、事前予約がなくても参加OKです。

普段は入ることのできない図書館の裏側、あなたもぜひ見学してみませんか? 図書館がもっと好きになること間違いなしです!

Information

Information
岡山県立図書館
住所
岡山市北区丸の内2-6-30[MAP]
電話番号
086-224-1288(カウンター直通)、086-224-1286(代表)
開館時間
9:00~19:00 土・日曜、祝日は10:00~18:00
休み
月曜 ※祝日の場合は翌日
駐車場
174台
HP
http://www.libnet.pref.okayama.jp/

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>
※掲載の情報は、掲載開始(取材・原稿作成)時点のものです。状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、利用前には必ずご確認ください
※お出かけの際は、ソーシャルディスタンスの確保や、熱中症に注意をしてのマスクの着用、手洗いや消毒など、新型コロナウイルス感染予防の対策への協力をお願いします

関連記事

SNS