55♥パンめ　『Masabakery』の「幸せのクリームパン」

朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き！」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは？　パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります！

[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦11年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル！　パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。

天高く馬肥ゆる秋、みなさまいかがお過ごしでしょうか。秋は実りの季節ということで、小麦もおいしく育ちますね。

すなわち、小麦から作られるパンも必然的においしくなるのです！（どや）

ちなみに9月23日は、日本記念日協会より正式認定された「小麦粉の日」なのだそうで。パン好きのカレンダーにはデフォルトで記入しておきたい特別な一日です。

今回は、そんな日に食べてほしいパンをご紹介。岡山県民にとってはもうおなじみすぎますが、あらためてその魅力を再確認＆再発見していただきたいと思います！

はためくのぼり、吸い込まれるクルマと人…

そう、それがこちらの『Masabakery』。岡山市東区益野の交差点で光るような存在感を放つ、大人気のパン屋さんです。

外観は比較的シンプルなナチュラル系。車通りの多い県道に面しているので、ともすると通り過ぎちゃうかもしれません。ご注意くださいね。

早朝6時オープンと便利なので、朝食用のパンを買いに訪れる出勤前のお客さんもたくさん。

その後も、毎日の食パン目当てに、しっかり食べたいランチタイムの彩りに、3時のおやつの小腹満たしに、とひっきりなしにクルマが駐車場に吸い込まれていきます。

ぷるぷるとろとろ、幸せ実感クリームパン

こちらの看板商品といえばなんといっても圧倒的な人気を誇る王者「幸せのクリームパン」。

お店の外にもいっぱいのぼり旗がはためき、とにかく自慢の品であることを猛アピールしております。

見た目は、いかにも昔懐かしのクリームパンそのものといったグローブ型。添加物をいっさい入れない薄めの柔らか生地の中に、毎日ていねいに炊いている自家製のカスタードがたっぷり。

このクリームがとにかくすごいのです。サラサラしているのに濃厚でなめらかな舌ざわり、甘さひかえめの白っぽくてミルキーなカスタードクリーム。

クリームパンに並々ならぬ思い入れを持ち、いくらおいしくてもクリームが多すぎるといまいちだと気づいたという店主の正部さん。クリームとパン生地のベストなバランスの比率を研究して、ついにたどり着いたのが「幸せの比率」！

「子どもがよろこび、大人も幸せな気持ちになるパン」を作りたいとの熱い想いが生んだ至高のクリームパンなのです。

トングで持ち上げようとすると、生地のふわふわさにびっくりします。つぶれないように気を付けないといけないほどなので、食べるときにもクリームを落とさないように、お行儀悪いかもと思いつつ下からかじりつきます。

この味でこの価格、194円でこんなに幸せになれるなんて…。めっちゃコスパいいと思いませんか？！

お腹に活力をくれる総菜パンオールスター

本当は「看板パン」として紹介したかった「焼きそばドッグミニ」324円。

とんでもないボリュームの焼そばがはさまった（はさまりきってないが）コッペパンは、超大盛りでインパクト絶大の逸品です。

全然「ミニ」には見えませんし、そもそもパンの姿がほとんど見えない。なんなら「てゆうか、焼きそばやん！」と若手芸人なら即座にツッコむレベル。

泣く泣くメインでの紹介を外したのは、「これはパンのカテゴリでいいのか？」という疑問にかられてしまったから…。味はもちろんめっちゃうまいですよ！　禁断の「ザ・ダブル炭水化物」であり、なんとおはしで食べる人もいるという新感覚の焼そばパンです。

実は、隠れて若い女性に大人気の商品なのだそう。なんと学生証を提示するとさらに50円引きだそうで、お腹を空かした学生さんにもうれしいのは、言うまでもありませんね。

それからこっちも絶対紹介したかった「たこパン」64円。

かわいすぎてもだえる…！

ほのぼの動物モチーフはちびっこに人気ですが、これは大人でもキュン死にでしょうね。ちょこんとのぞく足は昔懐かしの赤ウインナー。

かじるのをためらいながらも食欲に負けてぱくり。気軽に買いやすいプチプライス、ちょっとお腹減ったなっていうときにぴったりのひと口サイズがいい感じです♪

ねじねじのフォルムが可愛らしい「チーズツォップ」216円は、朝食にもランチにもおやつにもジャストな万能選手。

クセがなく甘みのある生地にピザチーズの塩気が効いていて、私はそのままちぎって食べるのがお気に入りです。

妙にあと引くあまじょっぱさはなんだろうと気になって聞いてみたところ、「グラニュー糖」がかかっているからなんだそう。そりゃやみつきになるわけだわ。

印象的な名前「ツォップ」とは、フランス語で「三つ編み」のこと。その名のとおりのカタチは、本場・フランスの伝統的なパンの証です。

本格的に腹ペコになってきちゃったらこちら、「明太フォンデュ」226円をチョイスして。

ダッチみたいな表面のひび割れが特徴で、焼き上げる間に自然にこうなるんですって。

中にはたっぷりの明太フォンデュソースが入っています。明太子にバターとマヨネーズを合わせ、オリジナルの明太フォンデュソースに仕上げているんです。

うまみの深い、パンと合わせるために産まれてきたようなソースですね。明太の刺激を残しながらも、フォンデュでまろみもプラス。

これが『Masabakery』さん、堂々の人気3位を誇る商品なんだそう。ファンが多いのもうなずけるおいしさです。

そうなると「え、じゃあ2位は？」ということで…。もちろん登場させなくては。

「カレーパン」216円です！

具だくさんなお野菜たちと牛肉をじっくり煮込んだスタンダードなカレーパン。ザクザクの自家製パン粉が揚げたてサクっと。かぶりつくとはじける「うまみ爆弾」ともいえるひと品でございます。

具と生地のバランス、パンとカレーの味のマリアージュ、サクじゅわとろっとした食感の対比…。両手のひらにのるくらいの大きさなのに、あらゆるところに黄金比率が生きている最高傑作です。こりゃ人気も出るわ。

素材にも技術にも「本気」で取り組む店

早朝も早い時間から焼き上がるパンたちは、一日をとおして約70種類が並びます。あえて商品数はしぼり込んで、定番メニューをきちんと作るよう心がけているんだとか。

その理由は、「いつものおいしさを変わることなく」、「奇をてらうのではなく、当たり前のことを当たり前に」をモットーとしているから。

すべては食べる人によろこんでもらえるパンを作るために。湿度や温度にも細心の注意を配りながら、安定した商品を安心・安全に届けるために、材料はもちろん行程一つひとつにもこだわって魂を込めるといいます。

まさに「朝食のテーブルを彩るにふさわしい」パンぞろいなんですよ～。

乳化剤や防腐剤などの添加物は使用せず、本当によい食材だけを吟味しているそう。ブランドや産地だけに固執することなく見極める目を持っている正部さん。

それゆえ、長年培ってきた食材の業者さんや生産者さんとのきずなと信頼関係の強さも確かなものになっています。パンへの想いの強さもうかがい知れますよね。

あ、最後に私がヘビロテで購入しようと心に決めた「プレミアム生食パン」をご紹介しておきたい！

昨年オープンしたばかりの『北長瀬ブランチ』にある姉妹店『L.A. MASABAKERS』さん限定で2020年8月に新発売したばかりのお品。

創業以来無添加にこだわり続け、17年間にわたり積み上げてきた技術をすべてつぎ込んだという…。まさに「渾身」の食パンなのです。

まずおどろいたのは手に伝わるずっしりとした重さ。

そして切ったとき中から立ちのぼる芳醇な香り、もちっとしっとりした感触。

たまらずひと口食べて、口の中をすみずみまで直撃する圧倒的なおいしさ、「もうひと口」と味覚をとらえて離さない誘惑性にノックアウトされました。

いい材料を使っているのがはっきりわかる超絶ハイクオリティさで1本980円とお買い得です。「本物の生食パン」を探していたという人はぜひ、お店でお買い求めくださいね★。

『Masabakery』の店舗データ

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