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はじめての岡山グルメ

《岡山市/そば処 水谷》岡山屈指と呼び声高い人気店で、関東風の絶品そばを食す!【PR】

東京から移住のライターが食す! はじめての岡山グルメ

  • 情報掲載日:2018.12.02
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Season 2 第五話/ そば処 水谷(岡山市)の天せいろとたまご焼き

東京から岡山に移住してきたライターが、まだ食べたことがない、岡山で愛されているグルメを求めて食べ歩き、行きつけにしたいお店を開拓します!

東京に住んでいるときから、東日本は日本そば、西日本はうどんの食文化が根強いと感じていましたが、岡山に移住してきてその認識は間違いではないと確信しました。岡山には、セルフ方式のお店をはじめ、いたるところにうどん店がありますが、そば処となると目に留まることがあまりなく、思わず、「久しぶりに日本そばを食べたいのに、そば処が少ない!」と、某有名俳優のようにキレてしまいそうになりました。

しかし、岡山にそばの食文化がまったくないわけでも、そば処がないわけでもありません。調べてみると、こだわりのそばを出しているお店が何軒もありました。そのなかから今回は、岡山市内で屈指の人気を誇るというそばを食すべく『そば処 水谷』を訪れました。

昼どきは待つこともあるという人気店なので、ピークを過ぎた時間に来店しました。お店は、西川緑道公園沿いの道から一本入った場所にあり、シックで落ち着いた雰囲気です。カウンター席とテーブル席、小上がりの座敷席がありましたが、お客さんも引いていたので、ひと言断ってから座敷席に着席。まずは人気があるという「たまご焼き」630円を注文しました。

ほどなくして運ばれてきたその逸品は、ふっくらできたてで、見るからにおいしそうです。やさしい甘さの「たまご焼き」に、たっぷり盛られた大根おろしをからめて食べるとおいしさが倍増! これはキリっと冷えた日本酒が飲みたくなりますね。

「うちの店の『たまご焼き』は、もり汁のダシを使って、甘めに厚く焼くのが特徴です。厚く焼くのは関東風ですね」とご主人。甘めなので、女性にも人気があるというのも納得の一品です。もり汁とは、もりそばなどのつけ汁などに用いるそばつゆのことで、かけそばや種物などのそばに用いるかけ汁よりも濃いそうです。

次に、これまた人気メニューだという「とり焼き」770円を注文しました。おいしそうに焼きあげられたとりもも肉に、長ネギとシシトウがそえられており、お好みで黒七味をかけて頂きます。

ご主人によると「このタレも、もり汁のダシにしょうゆやみりん、ざらめなどを加えて作っています」とのことで、黒七味は、京都の老舗薬味店のものだそうです。甘辛い「とり焼き」に山椒が効いた黒七味をかけると、これまたお酒が飲みたくなる一品に。しかし今回もクルマなので、ぐっと我慢…。

お酒を飲みたい気持ちをクールダウンすべく、店内を見回していると、そばの実を製粉する石臼が目に入りました。実際にこの石臼を使って、毎日自家製粉をされているそうです。おいしいそばへの期待感がMAXになったところで、「天せいろ」1500円を注文しました。

お待ちかねの「天せいろ」が運ばれてきました。まずは、そばだけの味を堪能すべく、薬味を入れずにそばを少しだけもり汁につけて頂きます。細めに切りそろえられた二八そばをすすると鼻腔にそばの香りが感じられ、程よいコシと喉越しが味わえます。もり汁は江戸前に近い濃く辛めの味ですが、風味豊かです。江戸前そばに慣れ親しんできたワタクシの舌には、なじみ深い味ですね。「今お出ししているものは、北海道産の新そばです。うちのそばは、自家製粉した粗いそば粉と細かいそば粉の2種類の粉をブレンドしているのが特徴です」とご主人。

次に生わさびをおろし、つゆに入れて頂くと、口の中につんとしたわさびの香りが広がり、そばとの相性も抜群です。天ぷらは、カリっとサクサクあげたてでこれまたおいしいですね。「天ぷらも関東風というか、サラダ油に少しごま油を加えて揚げています」とのこと。なるほど、だから風味がよいのですね!

「天せいろ」を完食して大満足したところで、ご主人の水谷光春さんにお話を伺いました。「お店の創業は1992年(平成4年)です。創業する前、東京の老舗そば店で1年間修行して、岡山のそば店でも6年半働いていました」。東京で修行されていたことが、お店の味にも表れているようですね。「そうですね。もり汁は関東風です。ダシは厚削りの備長炭焼きのカツオ節で取っていますが、関東のままだとこちらの人には辛いので、そこまで濃くはしていないですね。温かいそばのかけ汁も、関東風だと濃いので、薄めの関西風にしてお出ししています」。

そば粉は時期によって北海道や富山、福井産のものを使い分けているそうで、その時期に一番おいしいそばを出すように心がけているそうです。新そばの時期は十割そば、春頃には田舎せいろ、と季節によってさまざまな種類のそばが味わえるのも自家製粉されているお店ならではですね。

女性だけのグループや、若いカップルなど、幅広い層に支持されているそばの名店

うどんの食文化が主流の岡山において、26年もの長きに渡り、こだわりのそばを提供し続けてきた『そば処 水谷』。最近は女性だけのグループや、若いカップルのお客さんも増えたそうで、幅広い層に支持されているようです。現在、お店の営業時間は17:00までですが、岡山市北区田町にオープンした『sobabar 水谷』では、夕方以降も水谷のおいしいそばとお酒を楽しめます。ごちそうさまでした! 次回は「天せいろ」とどちらにするか迷いに迷った「鴨せいろ」を食べに伺います!(ライター:カタオカキヨシ)

Information
そば処 水谷
住所
岡山市北区幸町4-46 大重ビル1階 [MAP]
電話番号
086-226-8266
営業時間
11:00~17:00  ※売り切れ次第終了
休み
水曜
席数
29席
駐車場
なし ※2000円以上の飲食で駐車料金200円を負担

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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