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はじめての岡山グルメ

《備前市日生町/ほり お好み焼き》「カキオコ発祥の店」の看板を掲げる人気店で、カキ料理に舌鼓!

東京から移住のライターが食す! はじめての岡山グルメ

  • 情報掲載日:2018.11.18
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Season 2 第四話/ ほり(備前市日生町)のカキオコとカキ鉄板焼き

東京から岡山に移住してきたライターが、まだ食べたことがない、岡山で愛されているグルメを求めて食べ歩き、行きつけにしたいお店を開拓します!

岡山に移住してきて驚いたことのひとつが、いたるところに「お好み焼き」や「たこ焼き」などのお店があるということでした。岡山は兵庫県と広島県の間に位置しているため、関西風と広島焼き、どちらのスタイルのお好み焼きも愛されているようですね。

東京と比較すると、岡山にはさまざまな食材を加えた独自のお好み焼を提供しているお店も多く、バラエティー豊かなお好み焼きが名物となっている印象です。そのなかでも特に有名なのが、カキ入りのお好み焼き「カキオコ」で、備前市日生(ひなせ)では、古くから愛されているソウルフードのようですね。カキ好きなワタクシは、以前からその存在は知っていて「ぜひ食べてみたい!」と思っていたので、今年のシーズンがはじまるのを待って、カキの町・日生へと向かいました。

日生町は瀬戸内海に面して広がっている漁師町で、カキの生産量が全国2位の岡山県のなかでも、収穫高が4割以上を占めるというカキの一大産地です。

今回は、日生港からほど近い場所にある『ほり お好み焼き』に伺いました。店内には、鉄板が乗ったL字型のカウンター席とテーブル席が2卓あり、ワタクシはカウンター席に着席しました。黒板メニューには、カキ以外のメニューもたくさんもありましたが、「今日はカキを堪能し尽くす!」と心に決めていたので、まずは「カキの鉄板焼」500円を注文しました。

お店のおねえさん(日生でカキオコを焼きあげてくれる、威勢のいい女性のことをこう呼ぶそうです)が目の前の鉄板で、大ぶりのカキを焼きはじめました。プリプリとしていておいしそうです。カキが焼きあがる前にネギを投入し、いい感じに焼き目が付いたら完成! ポン酢につけて頂きました。

熱々のカキをハフハフしながらほおばると、口いっぱいに磯の風味が広がります。カキのうまみがすごく感じられて、おいしいですね! 「火力が強い鉄板でさっと焼くことで、カキのうまみが最大限に引き出されるんです」とおねえさん。スダチなどをしぼってお店で作ったという、自家製のポン酢との相性も抜群です。

次に注文したのは「カキ入りそばめし」920円です。「そばめし」といえば、神戸発祥のご当地グルメとして有名ですが、おねえさんによると「ここ(日生)でも昔からよく食べられていました。今でも冷やごはんを持って来て『一緒に炒めて!』という地元の方がいますよ(笑)」ということでした。

そんな会話をしている間も鮮やかな手さばきで調理がされていて、あっという間に「カキ入りそばめし」ができあがりました。カキもたっぷり入っていて食べ応えはありますが、想像していたよりあっさりした味だったので、モリモリ食べ進めることができました。漁師町である日生は、忙しい人が多いからか、さっと食べれるそばめしや焼きめしが人気というのがよく分かりました。

そして、いよいよ本日のメインイベント!「日生カキオコ」950円を注文しました。まずは、卵が入ったトロトロの生地の上に大盛りのキャベツを入れます。そこへネギや天かすやカツオブシ、主役のカキをたっぷりとのせ、上に少し生地をかけます。下の生地が焼けてきたら、ひっくり返してじっくりと蒸し焼きにして、しばし焼いていきます。混ぜ焼きの関西風でも重ね焼きの広島焼きでもない、独特の焼き方ですね。「関西風と広島焼きの中間をとった、日生焼きと呼ばれる焼き方です」とおねえさんが教えてくれました。

仕上げにオリジナルブレンドソースと青ノリをかけ、紅ショウガをトッピングしたら、お待ちかねの「日生カキオコ」の完成です! 湯気が立ちのぼっている熱々のカキオコを一切れ食べてみます。外の生地はパリッとしていますが、中はふんわりとした食感で、一口食べるとキャベツの甘みとカキのうまみが口の中に広がります。ソースは甘くなくて、やや辛め。カキの味を引き立てていて、「これをビールと一緒に食べたら、さぞかしうまいんだろうな~」と思いましたが、クルマなので、グッと我慢…。

おねえさんに「日生カキオコ」のこだわりについて聞いてみました。「一番のこだわりは生地ですね。お好み焼きの生地は水で溶くのが一般的ですが、うちでは先代から受け継いだ特製のダシを使って生地を溶いています。『生地だけでもおいしい』と言ってくださる方も多いですね」。また、特製のソースは、岡山県内のソース会社のものをベースに、独自にブレンドしているそうです。

おいしいカキ料理を堪能し尽くし、お腹いっぱいになったところで、ご主人の堀俊策さんと奥さんで店長(おねえさん)の律子さんにお話を伺いました。「お店は、昭和37年に私の母が始めました。当時このあたりには2~3軒くらいしか、お好み焼き屋はありませんでしたね。日生では、50数年前ぐらいからカキの養殖が始まり、カキの剥き子さんたちが商品にならないカキを持ってきて、お好み焼きに入れたのが「カキオコ」の始まりだと聞いています」とご主人の俊策さん。

その後、日生では「カキ入りお好み焼き」として、多くのお店で提供されてきましたが、日生以外にはあまり広まらず、岡山県内でも知らない人が多かったそうです。そんなおりたまたま、岡山市にお勤めのひとりの男性がこのお店に来店。そのおいしさに感激し、これを全国に発信しようと「日生カキお好み焼き研究会」(現在の「日生カキオコまちづくりの会」)を立ち上げたんだそうです。「『カキ入りお好み焼き』は長いから『カキオコ』にしよう」と「カキオコ」と命名した場所もこのお店だったそうで、その後、「カキオコ」は、B級グルメブームとB・1グランプリ出場などにより、全国的に知られるようになりました。「カキオコ発祥の店」には、そんなエピソードがあったんですね!

「カキオコ発祥の店」には、全国や海外からもたくさんのお客さんが来店!

日生のお好み焼き屋で最古参の部類に入る『ほり お好み焼き』の店舗は、平成13年に立て替えられたこともあり、歴史の割にはきれいな店構えです。入口の看板には「昭和37年創業 カキオコ発祥の店」と掲げられていて、その積み重ねられた老舗の味を目当てに、11月から3月下旬のカキのシーズンになると、全国はもとより、台湾や香港などの海外からもたくさんのお客さんが来店するそうです。

お2人に今後の目標を伺うと、「2人とも元気で仲よく、できるだけ長く続けたいですね」とご主人。おねえさんは「日生の町を元気にしたいですし、また来てもらえるように、できる限りのおもてなしをしようと思っています」と答えてくださいました。ごちそうさまでした! 次回は運転手付きで来て、カキ料理とビールを堪能したいと思います!(ライター:カタオカキヨシ)

Information

ほり お好み焼き
住所
備前市日生町日生886-5 [MAP]
電話番号
0869-72-0045
営業時間
10:30~16:00(OS15:30)
休み
水曜
席数
16席
駐車場
13台

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