その21。浅口市・寄島町『海賊亭』の「牡蠣尽くし定食」1480円

～幸せのおすそ分け～
おいしいものを食べると、どうしてこうも幸せ気分になれるのでしょうか？
この幸福感を少しでもおすそ分けできればと、食いしん坊ライターが出会った岡山のグルメ情報をお届けします♪

[ナビゲーター]つつみん
岡山で生まれ育った、生粋の「おかやまん」つつみんです。「どこかおいしいお店知ってる？」が口ぐせで、評判を聞きつけては西へ東へと車を走らせるうち、通販でしか洋服が買えない、立派な球体フォルムへと進化を遂げたけれど…。

おいしいものを食べなくちゃ人生なんてつまらない！！ だからとりあえず今日も、幸せの味を求めていざ出発！！

浅口市寄島町の『海賊亭』へ！

冬の味覚は数々あれど、岡山県民としてはやっぱりカキは外せない！　なんたって広島県、宮城県に次いで全国第3位の水揚げ量ですしね。

と、言うことで、今回は県内有数のカキ処、寄島町にある『海賊亭』へ。カキ養殖業『三宅水産』直営の海鮮料理店です。獲れたての魚介を使った定食料理が多数そろっていますが、この時期のおすすめはカキ料理。11時半の開店と同時に満席になるほどの人気店なんですよ。

驚きのジャンボカキフライ！

さて、本日のお目当ては「牡蠣尽くし定食」1480円。実はこれ、前々から気になっていたメニューなんですが、毎回ついつい「焼き牡蠣」に走ってしまって、まだ一度も味わったことがなかったんですよ。

ちなみに、私がハマっている焼きガキはというと、鉄板の上で殻つきのカキを焼いて食べる、「これぞ港町！」的な王道メニュー。みなさんご想像通りのビジュアル、あのおいしさです。

だだ、こちら鉄板テーブルの数に限りがあるので絶対に予約が賢明です。予約条件として、11時半までの入店が必須なのでご注意を。早起きが苦手な私にはそこがいつもハードル（笑）。

そんなこんなで、待つこと少々。湯気をくゆらせながら運ばれてきましたよ「牡蠣尽くし定食」が！

パッと見では、一口カツにも見えるほど大きなカキフライが５個も！　これだけ数があると、まずはそのまま、そしてレモン、ついでタルタルソースで…と、わがままに勝手に楽しめちゃう♪

水揚げされたばかりの鮮度のいいカキだからだろうけど、イヤな水っぽさや臭み、くどさなんて感じません。これなら多分カキがニガテな人でも大丈夫なんじゃなかろうか？　カキ好きの私なんて何個でもペロリです。

なんでも、その日のカキのサイズによって数が変わるそうで、やや小ぶりのときには6個での提供になるんですって。良心的でいらっしゃる！

まさにカキ尽くし！

さてお次は、人生初のカキの南蛮漬けにトライ。「これ、おいし～い！」。今までなんで出合わなかったんだろう。考えてみえれば、酢のさっぱり感とミルキーなカキとの組み合わせなんて鉄板だよね～。

さらに、こちらも人生初のカキのみそ汁。たまたますくった場所が当たりだったのか、はたまたこれが店の標準なのか、その点は定かじゃないけど、とにかくゴロゴロとカキが入ってる！！　ラッキー♪

カキのエキスが染み出してて、すんごい濃厚。飲んでるそばからパワーがみなぎってきそうな味です（笑）。

そして、カキご飯に至ってはもはや言うだけ野暮ってものよ。これがおいしくなくてこの世の何がおいしいのさ！　カキのうま味が存分にしみ込んだ米に、たっぷりのカキ。

もし、このおにぎりがコンビニで売られてたら真冬の北海道でも並んじゃうな。

甘辛味の佃煮ももちろん、美味。カキをおかずにカキを食べるなんて。なんてぜいたくな食べ合わせなのかしら。瀬戸内の民に生まれてきてよかったー！

それにしても、カキフライ、カキご飯、カキの佃煮、カキの南蛮漬け、みそ汁までカキがinだなんて?　ホントこれぞカキ尽くしだわぁ。

まさに、カキ養殖会社直営店の本気を見せてもらった大満足の一食でした！

『海賊亭』店舗情報

【海賊亭】

寄島町で長年カキの養殖業を営む『三宅水産』の直営店。寄島漁港で水揚げされたばかりの魚介をつかった刺身定食や、アナゴ丼などが楽しめる。なかでも、1月～3月末までの期間限定の「牡蠣尽くし定食」1480円は、濃厚なカキのうま味を多彩な料理で味わえるとあって、連日リピーターが後を絶たないほどの人気ぶり。隣接の『三宅水産』内で、殻付きカキを購入することも可能だ。この時期ならではの味をぜひ一度お試しあれ。

＜消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意＞