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独断の3選!

《岡山で食べられる全国規模のチェーン店》岡山のラーメンファンを虜にする、大手チェーン3店の魅力を深堀り。おなじみの定番から意外な変化球メニューまで、店長の推しメン(麺)を聞いてみた!【PR】

大盛りアニキ&バリカタ姐さんの岡山ラーメンエクスプローラーズ

  • 情報掲載日:2020.02.06
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

「岡山ラーメン★エクスプローラーズ」が大復活。

ラーメンが大好きな大盛りアニキとバリカタ姐さんがコンビを結成。毎月気になるテーマを掲げ、無理やり独断で3選します! そして再び岡山のラーメン界に参戦!←ダジャレ

アニキがチョイスし、姐さんがお店に突撃取材! 選びますとも、行きますとも、聴きますとも!

店主やスタッフが普段は話さないようなことをインタビューで引き出して、岡山のラーメンのさらなる魅力に迫ります!

《連載第5回》今回のテーマは「岡山で食べられる全国規模のチェーン店」

皆さんお元気ですか。大盛りアニキです。今回はワタクシ念願の企画です。

というのも、「岡山」という地域に絞ってラーメン店の紹介なぞをしていると、全国規模のチェーン店をまとめて紹介する機会ってあんまりないんですよね。

この連載でご紹介するのは「岡山『の』ラーメン」。対象は「岡山で味わうことができる」ラーメン店ですから、当然このようなスタイルのお店も含まれてしかるべきかと。

つーか、「岡山」の度量って底なしですよ! 他エリア発祥の店をも呑みこむ、強靭なストマックが備わっていると。なぜなら岡山は瀬戸内の交通の要衝。中四国エリアにおける文化のクロスポイントですぜ。いや、だきゃらっ!排他的とか言うなって(笑)。

かつてタリア・シャイアは「人は誰しも分類したがる(私は違うけど)」と言いました。ワタクシもその手のポジショントークが苦手です。だってうまいもの食うのに、経営スタイルやお店の出自とか関係なくねーですか? オイラ自由な疾風(かぜ)だし。

ズバリ言うて「チェーン店のよさ」って、「安心感」に加えて高いレベルでの「安定感」じゃないでしょうか。年齢、性別、属性を超えての人気の秘密って、多分それ。

「いつでも同様な高クオリティの食事や空間を楽しめる」「子連れでも気軽に入れる」「どんな地域でも一緒の味わいを提供してくれる」などなど。いい意味で「画一的」だからこその大きな武器ですよね。だからこそ、いつも繁盛してるじゃんと。

そんななかで店舗ごとの独自メニューが出てきてたり、にじみ出る個性があったりしてね(笑)。「縛りがあるからこその自由さ&おもしろさ」とでもいうか。たまんないですよ。

全国で通用する高レベルな「味わい」は当然ですが、地域を越えて高い評価を得て、愛され続ける理由ってそれだけでもないはず。

ラーメンって大衆的なもので万人に愛されてて。決してマニアックな食べ物ではないんですよね。気軽さとか、手軽さ、親しみやすさ…。老舗な頑固オヤジの店にはない強みも必要なのですよ。そのくせ、オヤジ以上に素材や味へのこだわりが強かったりね。

てなわけで、バリカタ姐さん。行ってらっしゃい!

ハーイ! 現場担当のバリカタ姐さんです。

1980~90年代のラーメンブーム以降、日本全国にラーメンチェーンが続々と店舗を展開し、ここ岡山県でもいろいろな人気チェーン店の味を楽しめるようになりました。

大盛りアニキの言う通り、どの店舗で食べてもブレないおいしさ、出先で気軽に立ち寄れる安心感が大手チェーン店の魅力ですよね。その一方で、規模が大きい故にお店のこだわりや特徴、作り手の心意気や人柄について知る機会は、意外と少ないような気がします。

そこで今回は、人気チェーンの「岡山第1号店」を訪問し、お店独自のメニューや情報をリサーチ。全国区ラーメンのローカルなネタを探りに、早速いってまいります!

天下一品 児島店 倉敷市児島

熱狂的「天下一品ファン」が通いつめた、岡山初の児島店。

こってりラーメンといえば『天下一品』。現会長の木村勉氏が1971年に京都で創業し、試行錯誤の末に生み出した独特の濃度が特徴の「こってりスープ」が評判を呼びました。

今やグループ店を合わせて全国237店舗(2020年2月14日現在)を展開する人気店として成長。公式で「天下一品ファンの集い」が開かれるほど熱狂的なファンが多く、ラーメン業界の中でも独自の道を突き進んでいます。

岡山県に初めて『天下一品』ができたのは約30年前。その記念すべきフランチャイズ第1号は児島店でした。現在は県内に5店舗ありますが、昔からの天下一品ファンは児島まで足を運んでいたそうですよ!

児島店の新井店長は、若干25歳。高校時代にアルバイトとして入店し、社員として経験を積んだ後に、前店長のオーナーから店長の座を受け継いだそうです。

とても優しく物腰の柔らかい新井店長。店長の人柄が影響しているのか、お店全体が和やかな雰囲気。取材中は、おひとり様の男性客が絶えず訪れていました。

店長のこだわりは、「すぐに味わえるブレない旨さ」。お客様を待たせず、一番おいしい瞬間を味わえるよう手早く提供するのがモットーだそうです。早速、厨房から出来立ての一杯が運ばれてきました!

人気No.1は「こってりラーメン」。店舗限定メニューも注目を。

不動の人気を誇る「こってりラーメン」(並)770円。ドロッとしたスープの口当たり、濃厚でまろやかな風味は、言うなれば魔性系!?

しっかりコクがあるのにグイグイ飲み干せる、濃厚なのに重さがなく、不思議とまた食べたくなる…そんな魅力を秘めています。麺もほどよい茹で加減で、スープとの相性も抜群。

店長もイチ押しの「こってりラーメン」のほか、しょうゆベースの「あっさりラーメン」や、「両方のおいしいトコどり」と隠れファンの多い「こっさり」こと、「屋台の味ラーメン」など、好みに合わせたバリエーションも見逃せません。

また児島店では、独自のサービスとして「ピリ辛高菜」を無料で提供しています。

独特の濃厚さから「脂っこい」と思われがちですが、鶏ガラと十数種類の野菜などを独自の製法でじっくり煮込んで作られており、口当たりは濃厚ですが、後味は意外とさっぱりしています。

コアな『天下一品』ファンの間で噂になっているのが、「児島店のスープは他店の中でも一番濃厚」という説。その真意を店長に聞いてみたところ、「店舗によって濃さの違いはないですが、食べる方の好みやスープの炊き具合などで味に繊細な変化が生まれるのでは?」とのことでした。

トッピングもでき、自分好みの味も楽しめる『天下一品』。お店ごとにどんな限定メニューがあるのか、食べ比べてみるのもおすすめです。

来来亭 倉敷中庄店 倉敷市

『来来亭』の味にハマって転職。ファン歴15年の店長が切り盛りする中庄店。

鶏ガラスープに背脂の加わった、京風しょうゆラーメンが特徴の『来来亭』。すっきりとしながら豊かなコクのあるおいしさ、しょうゆ味にとどまらない豊富なメニューが人気を集めています。

2020年1月22日現在で岡山には9店舗を展開。今回は岡山県内の第1号店となった「倉敷中庄店」を訪ねました。

店内に入ると、明るく活気ある接客に迎えられます。いつでも気取らずくつろげる居心地のよさが『来来亭』の魅力。カウンターにはスタッフ手描きのメニュー表。温かみを感じさせます。

関西の『来来亭』で経験を積んだ店長の永井さんは、この中庄店をのれん分けして約6年。元々は別の仕事をしていましたが、ある日職場の仲間に誘われて初めて『来来亭』のラーメンを食べて以来、3日に1回ペースで通うほどハマってしまいました。

いつしか「自分もこのラーメンを作りたい」と思いはじめ、以前の仕事を辞めて転職。永井さん自身も15年来の大ファンとして、その味を守り続けています。

『来来亭』で圧倒的人気を誇るのが、しょうゆ味の「チャーシュー麺」870円や「ラーメン」700円。常連ファンならずとも市民権を得ている定番メニューです。

しかし店長が現在ハマっているのは、ラーメンとは違う変化球の一品。

新たな推しメンとなるか!? 唯一無二の「まぜそばR」

それがこちら、たっぷり具材がのった「まぜそばR」880円。15時以降から提供される(店舗によって異なる場合あり)こちらは、2019年の6月に登場した新メニューです。

タレに絡めて食べる関東発祥の「まぜそば」をヒントに、『来来亭』の独自の味を追求。

タマネギ、ネギ、魚粉、玉子、細かく切ったチャーシュー、ニンニク、メンマと盛りだくさんの具材がにぎやかですね。これをダシと麺と絡めながら、しっかり混ぜ合わせて食べるのがポイント。

麺はまぜそば用に開発されたオリジナル太麺。混ぜるほどにタレの香りが食欲をそそります。しっかり絡んだら、いざ実食!

甘辛いタレに魚介の風味が加わり、辛みよりもマイルドなコク深さが引き立つ味わいです。時折タマネギのシャキシャキした食感と苦み、肉の旨みがミックスされ、これ一杯で味がどんどん変化するのが面白いですね。

「『来来亭』には、定番のラーメンの味を求めて来られるお客さんが多いんです。そういう方は、もう家を出る時からラーメンの口になってると思うんですが、ぜひこのまぜそばも一度試してほしいですね。私もずっとラーメン派でしたが、最近はこればっかり食べてます」と店長。

ラーメンのような、焼きそばのような、魚粉の味が効いてお好み焼き感もあるような、不思議なおいしさが口いっぱいに広がります。これはクセになりそうな予感。

半分ほど食べたところで、「追い飯」110円(100g)をトッピング。白飯と甘辛タレは、間違いなく相性100%! 味の濃さが調節でき、焼きめし感覚も味わえますね。味の振り幅が広すぎて回収しきれません。

進化を続ける、新たな『来来亭』メニュー。ラーメン派のあなたも、このおいしさにハマるかも!?

博多 一風堂 岡山店 岡山市北区

岡山のトンコツ人気を決定づけた店。深夜営業もうれしい。

最後に紹介するのは、言わずと知れた博多発の名店『博多 一風堂』。今や世界14か国約120出店と店舗を拡大しているそう。岡山県内では、岡山市北区の柳川交差点近くに第1号となる「岡山店」が2006年にオープンしました。

当時、「あの『博多 一風堂』が岡山に来る!」と地元民を騒がせたのが記憶に新しく、その後の岡山のトンコツ人気を決定づけた、といっても過言ではない存在ではないでしょうか?

あれからもう14年、今でも街中の人気ラーメン店として多くのファンが足を運んでいます。岡山県内は「岡山店」と「倉敷店」の2店舗があります(店舗数は2020年1月22日取材時点)。

「岡山店」は桃太郎大通り沿いにあり、JR岡山駅からのアクセスも抜群です。平日は深夜2時、週末は深夜3時、4時までの営業。飲みのシメに、時間を気にせずおいしいラーメンが味わえます。

店内は木のテーブルや塗りの壁、屋根瓦のモチーフなどが使われるなど、和の風情ただよう空間。照明を抑えて落ち着いた雰囲気を演出しています。

テーブルやカウンターが広いので、グループや家族連れでもゆったり食事できるのもポイント。洗練された空間はおもてなし感があって、デートや女性同士で行くのにもよいですね。

訪問した時は外国人のお客さんもちらほら。ワールドワイドなラーメン店として海外での人気が高いのも特徴です。

白と赤、コクを極めた2大トンコツスープの旨みを堪能。季節限定商品も人気。

博多ラーメンの原点ともいえる、まろやかなトンコツスープで全国にファンを増やしてきた『博多 一風堂』。こちらの鉄板メニューとなるのが、白・赤の2大トンコツラーメンです。

あっさり風味の「白丸元味」825円と、コクを深めた「赤丸新味」902円。今回は『博多 一風堂』のスタンダード、「白丸元味」を作っていただきました。

豚骨と水、塩を18時間ほど煮込み、さらに熟成させることで豚骨の豊かな旨みを抽出。そこに独自のタレを加えて、コクがしっかりあるのにクセが少なく、あっさりとした後口に仕上がっています。

口に運ぶごとにスルっと抜けていくような軽やかさ。この繊細でなめらかなスープこそが、ファンを魅了し続ける『博多 一風堂』のおいしさの秘密ではないでしょうか。タレのレシピは、『博多 一風堂』でも一部の人のみぞ知るトップシークレットなのだそう。

麺はスープの旨みが引き立つ極細麺で、基本の具材はネギ、キクラゲ、チャーシューとシンプル。そこに玉子や野菜などを好みでトッピングするシステム。昔ながらの博多ラーメンの粋を感じる、丁寧でなんとも贅沢な味わいです。

安定したブランドの味を守り続けるため、お店ののれん分けにも厳しい審査があるそうです。のれん分け店として岡山店を運営するオーナーさんの元で、アルバイトから経験を積んだという藤井店長。

若いながら『博多 一風堂』のキャリア10年超というベテラン。ドアを開けた瞬間から「待ってましたよ!」とばかりに気さくに声をかけてくれる、ジェントルマンな対応が素敵です。

「他の店舗と同じく、ブレない『博多 一風堂』の味を提供し続けることが一番。岡山店としては、「お子さん連れのお客様に優しいお店」を目指しています。入口には絵本やガチャガチャを用意したり、リクエストに応じてお子さん用のミニラーメン作ったりと、ご家族が安心して食事できるよう気を配っています」

そして、大人もうれしい太っ腹なサービスも。毎週月曜(マンデー)を「替え玉ンデイ」と称して、11:00~22:00の時間は替え玉2玉がサービスされるそうです。

珠玉のトンコツラーメンで岡山に新風を吹かせ、今なお変わらず人気を守り続ける『博多 一風堂』。岡山ラーメン文化の顔として欠かせない存在です

まとめ

ブレない味とサービスがチェーンの魅力ですが、今回の取材でお店一つひとつの表情を感じることができました。レシピやマニュアルだけでは出せないお店の価値は、土地とそこに訪れるお客さん、お店のスタッフが作りあげていくもの。「どこでも同じ」の奥にある、店舗それぞれの隠れた魅力を探してみるのも楽しいかもしれませんね!

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