どうもっ。大盛りアニキです。第5回目は、今の岡山のラーメンシーンを語る上ではずせない一軒の紹介です。

店舗PRの目玉にもなり得る「替え玉無制限無料」や「老舗割烹コラボメニューの開発」などの大きな「売り」を、ことさらPRするでもなく、優れたその味わいや接客で、瞬く間に岡山の人気店に昇りつめた、小豆島ラーメン『HISHIO』。ご当地小豆島をはじめ、倉敷の美観地区にも店舗を構え、岡山の流行最前線のひとつ「イオンモール岡山」出店に挑み、既に10カ月あまりが経過しました。今回は「深い味わいと、心の込もった接客で勝負」の潔さが際立つ一軒に密着し、人気の秘密に肉薄します。

香川県小豆島。県外ながらも岡山と深いつながりがあるのは周知のとおりですな。『イオンモール岡山店』に入ると、一番にこの巨大アートが目に飛び込んできます。「小豆島グラフティ」と題されたこの作品は、アーティスト「shigeru」さんが、「小豆島愛」を表現したもの。数年前に岡山駅前に登場し、瞬く間に行列の出来る店となった『HISHIO』は、オーナーと小豆島の出会いが誕生のきっかけだとか。オーナーが小豆島名産「カタクチイワシ」と「醤油」に着目したのがすべての始まりで、そこから難関辛苦を乗り越えてメニュー制作に着手。そして店舗作りへ。そこには多彩な才能を持った顔ぶれが関わり、丼に店のあちこちに、また「小豆島愛」が詰め込まれました。

創業以来の全店共通メニュー『醤そば』756円は、新鮮なカタクチイワシをベースにしたダシに、天然醸造の「ヤマロク醤油」を加えて、濃厚でまろやかな味を実現したもの。
ワタクシは基本これを食べてます。本当に何度食べても飽きることがないんですよ。スープは独自製法で一晩寝かせて熟成。同じく独自製麺のストレートの中細麺は、スープにマッチするよう、日々調整されているそう。そしてチャーシューと熟成もろみのオリーブ煮がのせられ、店主の心意気のつまった、味わい深い一杯に仕上がってます。右奥「島めし」はセットのみの販売で「島めし付き　醤そば」は780円。小豆島特産の佃煮が美味いのなんの。本当にこの写真内に「小豆島」が凝縮されております。

「一杯一杯、美味しさを追求するのは当然で、その一杯を笑顔で食べていただきたいですね。店を出るときに楽しい気持ちで帰って欲しいです」と、厨房の奥で腕を振るう山口チーフ。『HISHIO』といえば、接客のレベルの高さも評価が高いんです。それは「常にお客様目線で」という、オーナーの考えがスタッフ全員にいきわたっているからでしょう。この考えも「小豆島愛」とともに、お店の基礎になっております。きっと倉敷産のデニムの前掛けをかけた女性スタッフの笑顔に癒された人も多いことでしょう（倉敷と小豆島は、古来つながりが深いのです。理由は各自調査、もしくは『倉敷美観地区店』へ）。根底にはお客さんのことを第一に考えたサービスへの想いが息づいてます。

現在４店舗を展開する同店は、店舗ごとにオリジナルメニューがあるのも特徴で、店（地域）によっての差別化がされています。ワタクシも違う店舗を訪れた際にはそちらを食したりもします。『イオンモール岡山店』限定の「島そば」810円は、「醤そば」と対比する透明感のあるスープに、旨みが凝縮されたダシが特徴で人気が高いメニュー。ラーメンではないですが「オリーブ牛のローストビーフ」は、小豆島特産のオリーブを与えて育てたプレミアムな黒毛和牛である讃岐牛を使用。やわらかく上品な味わいです。また、ファミリーの多い『イオンモール岡山店』らしいのは、キッズ用の「しまっ子セット」648円。ハーフの醤そばに多彩なおかずがセットされています。ＶＩＶＡしまっ子！

「店ごとにメニューや特徴を変える」など、多店舗展開には珍しいチャレンジを行っているのも「お客様目線」が、それぞれの店舗に息づいている証拠でしょう。これからも、どんな「笑顔」を生み出していくのかが楽しみな『ＨＩＳＨＩＯ』から、目が離せませんね！

小豆島命！そんな「小豆島愛」が生んだコク深き一杯！

数年前、「小豆島の豊かな食材を使ったラーメンを作りたい」という思いから、多種多様なメンバーが集まって店作りを始め、あっという間に4店舗を展開し、実力の高さを証明した『HISHIO』。「カタクチイワシの島」と言っても過言でないほどに、小豆島内海産のカタクチイワシは風味絶佳の名産。ラーメンの味を印象付ける。「醤油」は、当地の醸造エリアに行けば、自然と漂ってくるその香りに圧倒されるほど。「醤油の島」であることもまた事実だ。また、ラーメンには多くの野菜が使われており、ヘルシーなスープも大きな魅力。「醤そば」一杯に溶け込んだ野菜量は、麺ひと玉分（120ｇ）に匹敵するほどだという。これからのさらなる発展に期待大！

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