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大盛りアニキの新・岡山ラーメン☆エクスプローラーズ

《岡山市/麺屋 児玉屋》FC店経営を経て、念願の自社ラーメン店オープンへ!【PR】

第28回/麺屋 児玉屋

  • 情報掲載日:2016.08.28
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

ラーメン店はいくつかのカテゴリー分類が可能です。代表例として「独立店」と「フランチャイズ(以下FC)店」がありますね。この春FC店加盟の企業が、独自店舗をオープンしたといううわさを聞きました。FCから独立店へ。その過程、気になりませんか?

「FC」とは、チェーン店などが、屋号やメニューはもちろん、オペレーションや制服、機材購入などを含めたノウハウに情報、権利を企業などに譲渡し、加盟店として加えていくビジネスモデルのことです。このスタイルはラーメン業界でも一般的ですが、大手チェーンでも直営店とFC店が混在し、営業内容も共通なのであまり意識することもないでしょう。倉敷市にある『㈱根本商店』という企業が、『ばり?』と『とりの助』のFCに加盟し、県南で4店舗の経営に成功。オリジナルで悲願であったカフェ・ステーキハンバーグの店『根本商店』を立ち上げた後、満を持して岡山市北区牟佐に初の独立ラーメン店舗となる『児玉屋』をオープンさせたのは今年4月のこと。今回は、普段あまり話の中で踏み込むことのない、FCとインディペンダント店の違いや、こういう流れになった経緯、これからのビジョンなどをしっかりお聞きしてきます。店名が「そこから旅順港は見えるか!(80’sジョーク)」由来か、「元祖・アタックチャンス!」由来かどうかも超気になります(笑)。

店長・オーナー

「社長の根本です」「店長・児玉です」。あ、店長の苗字由来の店名でしたか!(プチがっかり)。まずは根本社長(写真右)に質問です。ラーメン業界参入のきっかけは? 「とにかくラーメンが大好きで。自分の味で店を作りたいと思ってました。しかし経験がなく、会社の経営基盤を作るためにもまずFCに加盟したんです」。数ある中で、なぜ『ばり?』と『とりの助』を選ばれたのですか? 「自分が常連だったからですよ。以前広島に住んでまして…。どちらも広島発祥なんです」。2店の熱烈なファンだったと! 「その後、カフェとステーキハンバーグの『根本商店』を開店しましたが、1からなのでFCとはまったく勝手が違うんですよ。多数のメニューやドリンクを全部ひとりで考えてね(笑)。児玉店長が加わり、ようやく新規ラーメン店に着手できました」。どんな店作りを目指していますか? 「『一杯入魂』のラーメンを最高のパフォーマンスで、最適なタイミングでご提供できる店です。お客様は当店を選んで訪問してくださってますから、お迎えから見送りまで徹底しなければ礼を失します」。根本社長は一本筋の通ったお方ですね。児玉店長、社長は厳しいですか? 「…(微笑)」。

本丸児玉屋醤油

では店長、こちらからご紹介ください。「『本丸・児玉屋醤油』691円です。豚骨白湯と鶏白湯のWスープで、豚骨5割。丸鶏&鶏ガラも5割を基本に、若干豚骨多めで調節します」。絶妙な濃度ですね。「通常の5倍くらい炊いて白濁させてますよ」。魚介の風味が鼻に抜ける感じがするんですが? 「隠し味である、秘伝の二枚貝の味でしょう」。貝とは珍しい! 社長、どの種類か教えてくださいよ。「ホッキ貝とホタテです。他店は魚粉が主流ですが、特にホタテはコストはかかるものの、うまみの出方が違う。『究極のうまみ成分』だと思います」。上にかかっているのは? 「トッピングの『ピリ辛赤マー油』76円です。味わいが一変します」。となりのギョーザも気になりますね。「『名物濃厚餃子』で5個281円、10個が537円です。群馬で出合って惚れぬき、直接仕入れてます。表面の皮はもっちり、中のあんは豚の甘みとうまみを凝縮してるんです」。

濃骨しぼり塩

店長、これは? 「基本のラーメンをさらに煮詰めて濃度を高めた、名物の『濃骨しぼり塩』745円です」。いちいちネーミングが抜群ですね。「しぼり」って語感がナイス。濃厚な色ですがトロみも適度で塩辛くなく、あっさりなのにキレもあって…。「クリーミーさを追求して、濃度の高い『本丸』をさらに2割は濃くしていますから」。個人的には麺もすごく好きです。「小麦の素材感を生かした麺なので、食感も楽しんでいただけると思いますよ」。チャーシューもホロホロと溶けるような柔らかさですね。あと極太のメンマがすごい! 「これも本当においしいメンマと出合って、製造会社に仕入れのお願いをしました。九州から直送しているんですよ」。まさに、好素材の集大成といった感じがしますね。やはりこのあたりにはFCのノウハウを…。「いや、使ってないです」。なんですって! せっかく培った経験値を無駄にしていると! 「味に関しては、ですよ。ゼロベースでないと独立してやる意味がない! あくまでも別物です!」。強い信念ですね。

濃コク魚介つけ麺醤油

「最後は『濃コク魚介つけ麺醤油』788円ですね」。太目で平らめの麺ですか。これもスープにすごく合いますね。「中華麺の強力粉に、特別に中力粉(うどん粉)を加えているんです」。ああ、この弾力とコシの強さは、うどん由来なんですか。「もちもち感を残して、湯で時間短縮のため平らめにしました。6分ほどであがります」。スープ(つけダレ)にしっかり絡みます。いいですね。「二枚貝に、関東風のソウダブシを合わせているのでよい香りでしょう? 味のまろやかさも増していると思います」。こちらも基本のスープの濃度を高くしたものなのですが、とろみがあるのにやっぱりすっきりしています。「温かいスープに、冷盛か熱盛のいずれかを選んでいただけます。この時期は冷盛が多いですが、寒くなると熱盛が人気になるでしょうね」。季節を問わずに楽しめると。ようやく広まってきた「岡山のつけ麺文化」の一角を担える完成度だと感じました。

系列FC加盟店の影響下に甘んじず、独自の路線を進む『児玉屋』は、強い信念となにより熱い情熱で沸騰中! 将来の目標は「この店のFC化」だそうです。FC加盟店から、独立店を立ち上げ、今度はその店のFC化へという上昇志向なトルネード…。これはぜひ応援したいです。

外観
「二枚貝のうまみ」が隠れた、素材へのこだわりたっぷりのラーメン。

岡山市から赤磐市へ抜ける県道沿いの郊外型大型店舗。ラーメンを彩る食材へのこだわりは並々ならぬものがあり、「いい食材が集まってこそ、極上のラーメンが生まれる」という信条で、多くのファンも生み出している。セットものも充実していて、ラーメン+281円で「餃子セット」や「唐揚セット」、ラーメン+356円で「小ドンブリ唐揚セット」が楽しめ、セットもののライスと単品ライスは、おかわりが終日一杯無料でサービスされる。ランチは17:00まで。FC店から始まったラーメン店経営だが、当店開店に際しての、「あくまで別物という発想。比較対象としての意識はあるが、オリジナルで従来のものの進化版を作りたかった」という意識の高さに驚かされる。年中無休で正月や盆も同じ営業時間、昼休みを作らないのも『店本位』にならないため。「レジでお客様のお顔を見てね。『おいしかったでしょ?』とお声がけするんです。すると満面の笑顔をいただけるんですよ」と社長も満面の笑み。一杯ごとに真剣勝負。謙虚さと矜持の共存が、店を次の次元へいざなう。

麺屋 児玉屋
Information
麺屋 児玉屋
住所
岡山市北区牟佐93-1 map
電話番号
086-238-6410
営業時間
11:00~24:00
休み
なし
席数
54席
駐車場
26台

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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