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大盛りアニキの新・岡山ラーメン☆エクスプローラーズ

《倉敷市/うさこい》店名に隠された秘密? こだわりの『牛骨ラーメン』を調査!【PR】

第26回/うさこい

  • 情報掲載日:2016.07.31
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

※閉店しました。
以前、島根発ラーメンをご紹介した際、「スナバじゃない」「もっと左(西側)」など、散々鳥取県をネタにしたら、鳥取出身の知人の怒りが爆発!(実はそんなでもないけど)。

要約すると「鳥取のラーメンも紹介しろ!」ってことで、無闇に島根県にライバル心を燃やしている様子はよく分かるのですが、「鳥取ラーメン」の店って岡山にあります? 県北にはあるのかな? そんなことを考えていると(実はそれほどでもない)、「鳥取のラーメンを調べているというのか? キミという名の哺乳類は…」と、盟友・ブンガク氏登場! また出た! 「ふむ、鳥取といえば『牛骨ラーメン』。鳥取中部を中心に60年も愛されていると聞く。全国でも珍しいが、地元の人には当たり前すぎて、長い間、誰も『ご当地名物』だと気付かなかったという逸話が残っている」。岡山に店舗がありますかね? 「断じて、ある!」。まじすか? 「鳥取由来かどうか不明だが、倉敷に『牛骨ラーメン』が存在する」。昨年の9月オープン? そのお店、きっと鳥取出身とかのご主人経営ですよ。鳥取と島根を間違えないよう作られた、イラストTシャツとか着てるんだ! 絶対そうだ!

塩ラーメン

「それがね、鳥取とはまったく関係ないんですよ」。店主のひと言目で終了! いや、いや。せっかく倉敷まで来たので「牛骨ラーメン」について聞かせてくださいよ。なぜに牛骨? 「母が牛肉好きだったので、牛骨にしてはどうかと…」。一般的に「難易度高め」と評される「牛骨スープ」の高いハードルをもビヨンと越えさせたのが、この理由とは!? この理屈でいくと、もしお母さんが馬肉好きだったら、倉敷に「馬骨スープ」が誕生したと。「いや、ないですね!」。そうですね、調子に乗り過ぎました。ちなみに「馬肉ラーメン」なら山形県に実在するそう。ラーメン、深けぇ。いちおしの「塩らーめん」650円は、牛骨スープに、鶏の胸肉の「鳥はむ」をオン。中央には真空切りで辛味を押さえたネギを盛っています。テーブルには塩ダレも用意され自分で調節することも。なぜかはしがアルミ製です。そして衝撃のひと言が。「オープン直後、店や味のことでかなりの苦悩をしたんです…」。

ご店主母子

ど、どういうことですか? 「店のつくりや味について、ネットなどで厳しい声があがって。心が折れかけました…」。そう語るのは店主の石山英章さん。「店舗は自宅の1階を、私がDIYで約3年もかけて改装したもので…。味の方も自分たちがうまいと思っていたものが、好評でなかったことが残念でした…」。すべての声でないにしろダイレクトなお客さんの意見ですもんね。「そこからは日々改良です。店舗に手を加え、味は牛骨のうま味をさらに引き出す方法を考えました。牛骨はトンコツ白湯に似ているので、同様に魚介を加えたり。骨の髄から出るエキスをそのまま味わえるよう、野菜はあえて外しました」。気持ちと味を切り替えたと。「半年経って味にまとまりが出てきました」。感触は? 「前よりスープを多く飲んでいただけるようになりました。飲みほされる方もいて。努力した甲斐があったなと思います。さらに改善できるところはしていきたいですね」。

ポコちゃん

店名がユニークです。高知の「よさこい」が由来では…。「ありません!」。坊さんがかんざしを買うとこを見たわけではないと! 本当は「ウサギとコイ」で「うさこい」だそうです。ウサギとコイ? ラーメン店なのに? 実はこのお店、店内にウサギが住んでいるケースを常設。さらにテーブル席の床の下が水槽(2枚目写真参照)で、透明のアクリル板でコイを観られるという仕掛け。「飲食店なのでウサギは透明ケースで囲っていますが、お客様が少ないときなどに声をかけていただけければ頭などをなでることも可能ですよ」。しかし、自分が現在置かれている状況がイマイチ把握できません。ワタクシの席の下をコイが悠々泳ぎ、目線の先でウサギ(ポコちゃん)が無心で何かを凝視…。そんな中で一心不乱に牛骨ラーメンを食べている様は、圧倒的な非日常ですよ。日本中でもここでしかありえへん世界! ユニークすぎです。こんな店はないって!

冷麺

「今の時期は『冷麺』がメニュー入りするんです。食べていってください」と母の春美さん。「冷麺」は500円。キムチに、大葉とノリ、大ぶりの「鳥はむ」の短冊切り。そして、半熟煮玉子が乗って、ゴマの風味のたまらないこのメニューがワンコインとは驚きです。あ、はしがアルミ製なのはこういう意味ですか! キムチが入っているから韓国風ですもんね。スープは牛骨ではなく、酢にしょうゆやレモン汁、ショウガ汁を加えたもの。この時期にぴったりのさわやかな味わいですね。いつまでやってるんですか? 「期間はまだ決まっていないんですが、寒いシーズンの直前まではやると思います。今は暑いのでたくさん出ていますよ」。そうでしょうね。同じく「ワンコインシリーズ」として、「牛骨カレー」500円も人気とか。ルウに牛骨スープを入れているため、少し味が濃厚なのが特徴だそう。今回はお腹いっぱいでカレーはさすがに無理でしたが、次回試してみます。

徳島で働いていたご主人が岡山の母とともに倉敷に移り、母子で開店したこのお店。そんないい話にも紆余曲折が。挫折やその克服があるからこそ、これからに期待大です。

外観
岡山では珍しい、牛骨スープのラーメンが食べられる店!

店内は身近なテキスタイルで仕切られ、BGMは壁に打ち付けたラジオ。「利休の間」なるノレンで仕切られたプライベートルーム…など、徹底した手作り感あふれる暖かい店内空間。主人と母が二人三脚、悪戦苦闘して作り続けている牛骨スープは、進化に進化を重ねて変化を遂げている。メインは「塩」と「醤油」650円の二本柱。「醤油」は、厳選したしょうゆを焦がしてあり、それが牛骨のうまみにマッチして香ばしくもコク深い味わい。チャーシューの代わりに当初は「牛骨」だけにローストビーフをのせていたが、意外やスープに馴染まず、保存も大変なため、「鳥はむ」の開発に着手したとか。研究熱心な若き店主と、話し好きで愛想も感じもよい母のかけあいは、ただ眺めているだけでも心がほっこりとする。「今度鳥取へ行くんです。記事が出るころには、鳥取のテイストを取り入れた味わいになっているかもしれません…」。この店の味わいによどみなし。

Information
倉敷牛骨ラーメン うさこい
住所
倉敷市日吉町376-14 [MAP]
電話番号
086-441-8604
営業時間
11:30~19:00
休み
木曜
席数
10席
駐車場
5台
HP
http://usakoi.wix.com/usakoi

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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