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岡山から夢を追うアスリートを応援! 夢人

《岡山シーガルズ×バレーボール》準優勝の悔 しさを胸に、その先の頂 へ向かって。

THE VOICE OF ATHLETE

  • 情報掲載日:2020.10.15
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

《岡山シーガルズ×バレーボール》準優勝の悔 しさを胸に、その先の頂 へ向かって。

10月17日(土)の開幕を目前に控えたV1リーグ。岡山シーガルズは、昨年2度目となるファイナルに進出し、6シーズンぶりとなる準優勝を果たした。着実な成長を見せ、今シーズンはいよいよ頂点へと期待がかかる。今回は、宮下遥選手、金田修佳選手、渡邊真恵選手、及川真夢選手に昨シーズンをふり返りつつ、今シーズンへの意気込みを聞いた。

夢人
岡山シーガルズ OKAYAMA SEAGULLS
年間200回ものバレーボール教室や、人権をはじめとする各種啓発活動などの地域活動に参加している、地域密着型の市民クラブチーム。昨シーズン準優勝を果たし、今シーズンは念願の初優勝を目指す。

若手が躍動した昨シーズン。「拾ってつなぐ心のバレー」を信条に、「絆」の力で頂点をつかむ。

昨年、6シーズンぶり2度目となる準優勝を果たした岡山シーガルズ。チームの信条である「拾ってつなぐ心のバレー」で数々の接戦をものにし、ひとつずつ勝ちを積み重ね、2度の5連勝も達成した。そしてチーム2度目となるファイナルでは、JTマーヴェラスを相手に、優勝まであと1セットに迫る白熱した戦いぶりを見せてくれた。河本昭義監督も、「今までとは違う」「勝てるスタイルができてきている」と手応えを感じた昨シーズンについて、まずはふり返ろう。

夢人
左から宮下選手、及川選手、渡邉選手

今シーズンから初の副キャプテンを務める宮下遥選手は、「相手に流れが行きかけた苦しい時間に、メンバーチェンジで入った選手がいい仕事をきちんとして、接戦にもつれたゲームを取り切れた試合が多かったですね。それが、取りたい試合のときほど取れたのが大きかったです」と昨シーズンをふり返る。具体的なプレイについて攻撃面では、粘って拾ったあとの攻撃のバリエーションが広がったことが印象的だ。苦しいときに攻撃がサイドに偏りがちだった部分が、ミドルブロッカーのブロードやCクイックなどを積極的に活用。居村杏奈選手や、昨シーズン加入した及川真夢選手など機動力のある選手の持ち味を生かした攻撃展開が効果的に決まった。相手に的を絞らせにくくした結果、サイドの決定力も向上していった。だがこういった攻撃の展開は、サインのない部分によるところも大きく、その都度即時に判断しないといけないが、「あうんの呼吸」とでもいうのだろうか。本来であれば長年時間をかけないと作りあげられない、高い精度で攻撃を展開していたあたり、さすがシーガルズらしい「絆」を強く感じた。この「絆」も武器に、持ち前の粘り強さを生かしながらチームとしての勝てる形がしっかり出来上がったように感じる。

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金田選手

そして守備面では、サーブレシーブの成功率が、一昨年のリーグ7位から1位へと格段に向上したことが大きい。昨シーズン、敢闘賞とベスト6を初受賞した金田修佳選手は、「サーブカットが今まで以上に対応できた」と話す。具体的には、サーブレシーブのキャッチのフォーメーションを3人とこれまでよりも少なくし、リベロが広い範囲を拾うような形を採用。レシーブ面で、拾う選手の個々の負担は増えるが、その思い切った形がうまくはまった。レフティのアタッカーとして成長を見せる渡邊真恵選手も、「サーブレシーブ返球率が昨シーズンすごく安定していて、攻撃に入りやすくていいリズムでいけた」と話すように、守備の安定が攻撃にもつながるいい循環になったようだ。

また、若手選手が多く入ることで、試合中の空気感も変わったような印象を受ける。いいプレイが出たときや、ここぞという場面ほど、チームの輪の中で笑顔や一体感が強く表に出てくるようになった。それについて及川選手は、「もちろん自分たちがやることをしっかりやりきろうと、メリハリをつけて集中するところは変わらないんですけど、今はそれにプラスして、一体感やチームの空気をいい方に持っていきたいという思いがあって、それを作ろうとしています」と話す。苦しい場面では流れを変え、勢いに乗ったときはそのまま勝ち切る。そういった試合のモメンタムを生み出すような空気感が、シーガルズの新たな魅力として、強みとして感じられたシーズンでもあった。

夢人
及川選手
夢人
居村選手

何よりこれらのプレイが、どの選手が入ってきても高いレベルでできるようになった、チーム力の底上げも大きな要因だろう。一方で不安もある。長年チームの精神的な支柱でもあった吉田みなみ選手、そしてエースとして活躍した佐々木萌選手が昨年引退。アタッカーに関しては、金田選手に対するマークが、今シーズンはより厳しくなることが予想される。金田選手自身は、「昨シーズンと同じことを続けていたらうまく回らないので、試合の中で進化し続けていかないといけない」と今シーズンへの思いを語ってくれた。昨今データバレー化が進み、各チームが対策をとってくる中では、個々の進化や変化が必要不可欠だ。

今シーズンは、春から新型コロナウイルスの影響で、体育館で思うように練習ができない日々も続いた。その分、昨年の試合終盤でのスタミナ不足を課題として、ランニングやウエイトトレーニングに多くの時間を割いてきた。また、練習ができるようになってからは、これまで以上にコンビ面の強化や、個々の課題に対して取り組んできた。昨シーズンの手応えを感じながら、それでも準優勝で終わったことに対しての悔しさを胸に、今シーズンへと挑む自信と強い気持ちがある。「絆」を力に、シーガルズらしいプレイでV1リーグの頂点へ。来春、コートに笑顔の花が咲く日を心待ちにしている。

(タウン情報おかやま2020年10月号掲載より)

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