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編集者にまかせてちょ~査団スペシャル

《岡山市/株式会社KIG・交通安全看板》 岡山市内に突如現れた、警備員がポーズを決める謎看板。警備会社が広告に込めた交通安全への想いとは?

気になる岡山の街ネタ調べます!まかせてちょ~査団スペシャル

  • 情報掲載日:2020.10.10
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Mission_63/スタッフのノリと遊び心が生んだ傑作ぞろいの屋外広告。仕掛け人の『KIG』を訪ねて、看板の制作秘話を調査せよ!

街のあちこちで見かける、あの交通安全看板について調べてみた。

街中を歩いたりクルマを走らせたりしていると、いろいろな屋外広告を目にします。特に路上でよく見かけるのが広告看板。インパクトのある看板は、不思議と頭の片隅に残りますよね。

広告看板の多くは店舗や企業、商品の情報を載せていますが、中には「これなんだろう?」と思わず考えてしまう、謎の多い広告もあります。

最近、岡山市内の各地にこんな看板が登場しているのをご存じですか?

「あなたの運転マナーは素晴らしいっ!」。

いやいやそれほどでも~。

へ? これだけ? 看板には警備員らしき数名の男性が並んで拍手しています。見つけたのは県道28号岡山牛窓線の東山峠付近。シンプルなメッセージのみのこの看板、どうやら交通マナーを呼びかけているようです。

私こと『まかせてちょ~査団』の団長M、「褒められるほどちゃんと運転できてたのかな?」とわが身を振り返ってしまいました。

似たような看板が別の場所にもありましたよ。こちらは『岡山コンベンションセンター』の南側にある交差点。JR岡山駅西口から『イオンモール岡山』方面に抜ける高架沿いに設置されています。

こちらも警備員らしき男性の写真と共に、「お酒飲んだら運転しちゃダメでしょー」というコピーが。ほかの企業広告に挟まれる形ですが、とてもインパクトのある看板です。

よく見ると、看板には小さく「KIG」というロゴが入っています。どうやらこちらの企業が看板の広告主のようですが、会社のロゴがちょいと控え目すぎやしませんか? せっかく看板出したのにもったいない!

この警備員シリーズ、どうやらいくつかのバリエーションがある様子。警備員が交通安全をPRしているだけの看板ですが、逆に興味を引きますね。一体どんな目的で作ったのでしょうか。

巷にあふれる変わったもの(失礼!)には目がない団長M、気になっている人も多いと噂の看板についていろいろ教えてもらおうと、広告主の『株式会社KIG』にお話を聞いてみました!

警備会社の『KIG』が、岡山市内25カ所で交通安全をPR。

お話をしてくださったのは、『株式会社KIG』の代表取締役を務める田代康介さん。『株式会社KIG』は2016年に設立された会社で、警備業を中心にいろんな事業を展開しています。

田代さんの後ろにある看板にも注目を。「警備会社の固定概念をバーン!して未来をドーン♪する」。

ん? どういうことかよく分かりませんが、とにかく面白そうな社風だということだけは伝わりました。

田代さん、とてもユニークな交通看板が話題ですね。周りからの反応はどうでしたか?

「おかげさまで、取引先や同業者の方からの反響は大きかったですね。一般の方からの認知度も上がりました。企業情報がロゴだけなので、警備会社っていうのは正直分かりにくいんですけどね。それでも10点ほどの看板を一度に設置したことで、屋外広告としてのインパクトは出せたと思います」

なぜ看板を出そうと思ったんですか?

「従業員が交通事故に遭って亡くなったことがきっかけです。業務時間外の事故でしたが、私たちがやっている交通誘導や警備業務は、ドライバーや自転車、歩行者の交通安全を守る仕事です。会社として何かできることはないかと考えて、交通安全をPRする看板を出すことにしました。岡山はクルマ社会ですから、企業的にも路面看板は効果的だなと感じていました」

福岡県出身の田代さん。仕事の縁で岡山に移り住み、前職の警備会社を受け継ぐ形で『KIG』を設立しました。真面目な姿勢の中にも遊び心を取り入れ、「できるだけ楽しんでやろう!」というのが『KIG』のスタンスだそうです。その社風が看板にも表れているんですね。

「看板に写っているのは実際の従業員です。撮影現場も和気あいあいとした雰囲気で、みんなノリがいいっていうか、ノセられやすいというのか(笑)。交通安全を啓発しながらも、面白さが伝わる看板になったと思います」

現在は岡山市内の25カ所に17~18種類の看板を設置しているそうです。ほとんどが一枚ものという大胆な広告展開。決して安くない費用だと思うのですが、迷いはなかったんですか?

「最初は1~2カ所のつもりでしたが、広告会社の方が上手いこと設置場所を勧めてくるので、『ええい、どうせなら10カ所くらいに出しちゃえ!』と思い切りました(笑)。その方が交通安全への貢献になるかもしれないし、会社の認知度も上がるかなと。僕も結局ノセられやすいんでしょうか?」

交通安全向上への想いからスタートしたユニークな看板プロジェクト。撮影の裏話をお聞きしました。

見た人の頭に「?」を残す。絵コンテなし&ノリ重視の撮影裏話。

躍動感にあふれたこちらの看板は、岡山市北区の岡山児島線「西古松西町」交差点付近にあります。後ろから襲い掛かるのは、副社長の安田さん。「アドリブでジャンプしたら一発OKで採用された」そうで、なかなかの演技派とみました。

撮影現場のオフショット。本番前からカメラ目線。

田代さん、看板のデザインはどうやって決めたのですか?

「交通安全の啓発という軸だけ決めて、雑談がてらみんなのアイデアを集めました。『ウインカーだそう』『シートベルトしよう』といった大まかなテーマを制作会社に投げてみて、最終的にスタッフが登場するデザイン案を採用したんです。その後は、とりあえず撮影してみようかと」

ぶっつけ本番? てっきり絵コンテなどが用意されていたのかと思いました。

「絵コンテはまったくなかったですね。現場でシチュエーションやポーズを作りながら、写真に当てはまるセリフを後付けしました」

細かく決めなかったからこそ、自然な表情が引き出せたのかもしれませんね。

「ポイントは、見た人の頭の中に『?』か『!』が残る看板。そのために電話番号や警備の文字は入れず、会社名のロゴのみで、『何だろう?』と思わせるものを狙いました」

田代さんはどの看板がお気に入りですか?

「私はこの看板が好きですね~。左側はウチの常務の河内なんですが、表情が赤ちゃんみたいに天真爛漫で(笑)。飲酒運転防止のコピーですけど、シラフでよくこんな表情が出せるなあと。ある意味感心しました」

褒めてるのか、けなしてるのか分かりませんが、こう言えるのは仲よしの証拠かも。

「警備の仕事はスタッフ間の連携やコミュニケーションが不可欠な仕事ですから、その分関係性が深まってくるのかも。わが社は明るく元気なスタッフが多くて和やかな雰囲気ですよ」

「居眠りする人にはこうっ!」

百間川の橋のたもとにある看板です。水を顔面で受けているのは副社長。いくらノリがいいとはいえ、ここまでするか?の奮闘ぶり。田代さん、この演出には意味があるんですか?

「いや、副社長がビショビショになるのが面白かっただけです。水しぶきが物足りない、表情がイマイチとか言って、10テイクはやりましたね、副社長」

こちらが「看板で水をかけられている人」として話題の副社長・安田さん。「冬の撮影だったんで寒かったです。決してパワハラではありませんよ! よいものを作るためにプロとしてやりきりました」

何のプロ? かはさておき、ここまで体を張るとは素晴らしい限りです。私から特別賞を贈りたいですね(何の?)。

巷で話題の看板ですが、スタッフのご家族や友人、知人からも好評だとか。しかし田代さんのタレコミによると、副社長は娘さんから「恥ずかしい」と怒られているそう。看板が思わぬ親子の危機を招いてますが、いつか娘さんも「お父さん水をかぶって頑張ってるなあ」と理解してくれることを願います。いや警備の仕事もがんばっているけれども!

大変な仕事だからこそ楽しむことが大切。社員想いの企業姿勢で急成長中。

安田さん、スタッフの中桐さんに集まっていただいたところで、普段のお仕事について聞きました。警備で一番大変なことって何ですか?

「年々厳しくなる夏の猛暑は特にしんどいです」(安田さん)

「運転手の方が誘導に応じてくれないことですね。中には高圧的な人や急いでいる人もいるので、キツイ言われ方をすると辛い時はあります」(中桐さん)

交通警備員は生身ひとつで現場に立ち、周囲の安全を守る責任の大きい仕事。運転する側も、警備員のみなさんへの思いやりを持つことが大切だと再認識しました。

「よかったらみそ汁でも飲みませんか? うちには常におみそ汁を飲めるように『社味噌』があるんですよ」

フリードリンクならぬフリーみそ汁というわけですか。「社味噌」って何ですか?

「従業員の健康面を考え、岡山県の新庄村で作った無農薬大豆と、源流の水を使った味噌をストックしています。『KIG』には農業部門があって、新庄村の田んぼを借りて無農薬のお米も育てています。これも従業員とお世話になった方々に配るほか、会社の備蓄品にするのが目的です。非常時に従業員分のお米が一カ月あれば強いじゃないですか」

福利厚生としての農業が地域貢献にもつながっているわけですね。「社味噌汁」は、大豆の風味がしっかりあって美味しかったです。

田代さんは、「体が資本の仕事なんで、少しでもいい習慣をつけてほしいなと。保険や待遇面もなるべく向上させて、長く働ける環境をつくりたい。社内外において全部がプラスになるような会社を目指します」とも語ってくれました。創業5年目で支店を続々と増やしている『KIG』。この思いやりの姿勢こそが急成長を遂げている理由なのかも。

「ところで、うちの看板を全部コンプリートした方っているんですかね?」と田代さんから質問が。もし全部撮影して集めた人がいれば、ぜひ『KIG』まで一報を! 何ももらえないかもしれないけど、きっと喜んでくれるはずです。

看板を写真に撮る際は安全な場所に移動し、周囲の交通の妨げにならないよう注意を。運転中の撮影は厳禁ですよ。

くすっと笑えて、交通安全への意識を高めてくれる『KIG』の看板。あなたも街でチェックしてみてください。今後も新しいバリエーションが登場するかもしれません!

Information

Information
株式会社 KIG
住所
岡山市北区春日町3-11(本社) [MAP]
電話番号
086-235-9225
HP
https://kig.jp/
 
※事業内容は警備事業、飲食店経営、水産物・農産物の加工販売など

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