Mission_51/いつもと違う風景に出合える、街中の水上アクティビティ。名所&フォトスポット満載の「カヌーエコツアー」の魅力を調査せよ!
岡山で話題のスポットやイベント、知る人ぞ知るレアな情報など、誰もが気になる地元のモノ、ヒト、コトを『タウン情報おかやま』が徹底調査するこの企画。スタッフが実際に現地を訪れ、体験したとっておきの情報をリポートして、「岡山の魅力を再発見できる、よりディープでフレッシュな街ネタ」をお届けします!
岡山城&岡山後楽園沿いをカヌーで巡る、「カヌーエコツアー」とは?
川や湖、海など水の上を漕いで進む乗り物、カヌー。スポーツの種目としてはもちろん、一年中楽しめる水上アクティビティとしても人気があります。一人乗りカヌーに乗りこんで水面を滑るように進む様子は、見ているだけでも気持ちがいいですよね。
カヌーというと、街から離れた大自然の中で楽しむもの、というイメージがあるかもしれませんね。実は、岡山の街中でもカヌーを楽しめる場所があるって知ってましたか?
それは何と、岡山県を代表する観光スポット『岡山城』と『岡山後楽園』の間を流れる旭川。岡山の市街地でカヌーに乗れるなんて驚きですね!
ここでカヌー体験をさせてくれるのは、「カヌーエコツアー」やカヌー教室を主催する『カヌーパークOKAYAMA』。「カヌーエコツアー」では、京橋朝市の会場になっている河川敷を発着点に、『岡山城』と『岡山後楽園』を周回する約90分のコースを設定。
参加者は初心者からカヌー好きまでと幅広く、観光と合わせてツアーを申し込む県外客も多いそう。春や秋のベストシーズンには予約が集中するほど人気のアクティビティなんです。なんでも、普段の街の景色とはひと味違う絶景に出合えるとか。そ、それはぜひ体験してみなければ…!
ということで、カヌーは超初心者のワタクシこと「まかせてちょ~査団」の団長Mが、話題のアクティビティ、「カヌーエコツアー」に初参加。
『カヌーパークOKAYAMA』の代表、本谷(ほんごく)さんにご案内いただきながら、初心者でも楽しめる「カヌーエコツアー」の魅力に迫ってみました!
ベテランガイドと一緒なので安心。準備を整えたら、いざ出発!
ツアー当日は、雲ひとつない晴天に恵まれました。風も弱く、暑さ寒さも気にならないポカポカ陽気。この上ない絶好のコンディションに、テンション爆上りの団長M。晴れの国岡山らしい、抜群のカヌー日和です。こりゃいい絵が撮れそう…!
ガイドを務めてくれたのは、『カヌーパークOKAYAMA』に所属する3名。左から、代表の本谷(ほんごく)さん、カヌー駅伝にも出場する北原さん、指導経験の豊富な妹尾さん。みなさんベテランの認定指導員です。カヌー本体を持ち上げる姿もたくましい!
今回のツアーメンバーは、今回2度目の参加となるSさん親子と、息子さんのお友だちの男子2名、そして団長Mの計5名。
まずは受付を済ませてライフジャケットなどの装備を身に着けます。服装は動きやすく、多少濡れてもよいものならOK。季節に合わせて暑さ・寒さ対策、日焼け対策が必要です。
持ち物はタオルや飲み物、帽子、そして防水ケース入りのスマホなどを装備。準備万端、いよいよツアーがスタートします!
まずは陸上で基本操作をレクチャー。パドルの扱い方、安全な乗り方を丁寧に教えてもらいます。慣れないうちはバランスよく漕ぐのが難しいと感じますが、本谷さんいわく「ここで完璧にできなくても大丈夫。水の上でも指導するので安心してください」とのこと。
次に、カヌーに乗った状態でパドルの漕ぎ方をイメージトレーニング。一通り操作を教わったら、ガイドの3人にリードしてもらいながら川の中へ。ドキドキする瞬間です。
川に出てみると、意外にも安定感があって乗り心地は抜群。慣れないパドルに苦戦しつつも、みんな順調に進み始めました。
ここで白状しますが、私の乗っているカヌーは2人乗り仕様。撮影にいそしむ私の代わりに、本谷さんが後ろで一生懸命漕いでいます。団長Mの漕ぐ力は2割程度。何だかお姫様気分…というと怒られそうですが、撮影のためには致し方ないのです。
「漕ぐのは時々でいいですよ~」と優しい本谷さん。カヌーの操作方法だけでなく、周りの景色についても丁寧にガイドしてくれます。
川面は波もなく穏やか。水もキラキラと輝いてとてもキレイ!
進みだして10分。最初は漕ぐ感覚を確かめながら緩やかなペースで進みます。体を揺さぶるくらいに思い切りパドルを漕ぐと、徐々にスピードがアップしてきました。
「お母さんがんばれ! まずはみんなで水門まで行こう!」
みんなで声をかけあいながら最初の目標地、水門へ向かいます。子どもたちは早くも漕ぎ方をマスターした様子。カヌーを方向転換させるのもお手のものです。
少し慣れてくると景色を見る余裕がでてきました。川の上から見る街の風景は、普段と違って見えてとても新鮮です。
風をきって進むと、なんとも言えない爽快感に包まれます。ここまで来ると緊張や不安もすっかり解けてリラックス。水の音にも癒されます。
絶景ポイントに到着。会話しながら優雅に水上散歩を楽しめる。
フォトスポットも満載の「カヌーエコツアー」。大自然の風景とは違い、建物と自然が調和した街中ならではの風景が特徴です。
水門に到着したところで写真をパチリ。川から見ると建造物もダイナミックに映りますね。
カヌー体験では、水がかかったりしないように防水対応のカメラを持参しましょう。転覆する危険性は少ないものの、うっかり落としてしまうと大変。スマホで撮る場合は防水ケースに入れて首から下げておくと安心です。
『岡山後楽園』の端にある「水辺のももくん」像を通りすぎると、目の前に『岡山城』が見えてきました。思わず漕ぐスピードも上がります。
この場所からは「日本100名城」にも選出された『岡山城』を間近に見ることができます。お城の前まで来たら、みんなそろって記念撮影。黒漆塗の城と青空、カラフルなカヌーのコントラストが美しい一枚です。
ツアーもまもなく折り返し地点。岡山後楽園入口付近に来たところで休憩をはさみます。
陸地に上がってほっとひと息。「最初は進まなかったけど、よいペースで無理なく漕げました」とお母さん。
ガイドの北原さんは、「カヌーは年齢や経験を問わず楽しめるスポーツ。誰でもチャレンジできますよ」と話してくれました。
気軽にできるアウトドアスポーツとして長く続ける人も多く、「カヌーエコツアー」を機に本格的にカヌーを始める人もいるそうです。
ストレッチで体をほぐし、水分補給を済ませたら再び出発!
ツアーの折り返し地点となる、鶴見橋の下に到着しました。橋脚がアーチのように連なるロケーションは「カヌーエコツアー」でも特に人気の絶景スポット。陸地では決して撮れない構図です。
「そろそろ帰るよ!」と本谷さん。流れに身を任せながらゆったり帰路を進みます。
帰りの景色も新鮮。魅力満載のカヌーで心も体もリフレッシュ!
おや、直立で水上を進む人を発見。「こんにちは!」と挨拶をかわします。
これはSUP(サップ)といって、ボードの上に立ってパドル漕ぐ水上アクティビティのこと。カヌーとサップが競演した貴重なシーンを撮れました。水の上で交流できるなんて楽しいですね。
帰りは少し風が出たおかげで、あまり漕がずとも自然と前に進みます。疲れた時はガイドさんに牽引してもらえるので安心。体力に自信がなくてもOKです。
ふと横を見ると、一羽の鳥が魚を狙っています。スマホのシャッター音に驚いて飛び立ちました。こんなに間近で見られるんですね。
水辺の鳥や川を泳ぐ魚など、生き物や植物を観察できるのも「カヌーエコツアー」の魅力。本谷さんはカヌーを通じて、海ゴミ問題などの環境保護に関わる活動も行っているそうです。
ゴール目前で、ふと見慣れない建物に気づいた団長M。写真の奥に映るレンガの塔、これは川の水位を観測するためのものだそうです。
本谷さんいわく「行きと帰り、時間や季節によって見える景色が変わり、カヌーに乗るたびに新たな発見がある」とのこと。シーズンを変えてリピートしてみるのもよいですね。
ついに到着。「もっと乗っていたかった…」と名残惜しそうなSさん親子と子どもたち。団長Mも、すっかりカヌーの魅力にハマってしまいました。
着替えを済ませ、本谷さんたちに挨拶をしたらツアーは無事終了。お疲れさまでした!
ツアーを通して日々カヌーの魅力を伝えている本谷さんは、「『岡山の宝』と言うべき景色を堪能できるのはもちろん、奥行きのある川筋や適度な距離感もカヌーコースとして最適。『カヌーエコツアー』で、カヌーの奥深い楽しさを知ってほしい」と語ってくれました。
参加条件などツアーの詳しい内容、予約申し込みについては『カヌーパーク』HPでチェックできます。天候に左右されるアクティビティなので、開催状況が変更する場合も。「カヌーパークOKAYAMA」では2020年4月からサップメニューも始まるそうです。
風景の中に溶け込み、五感で心地よさを味わえる「カヌーエコツアー」。ぜひ一度試してみてください!
Information
Information
カヌーエコツアー
- 電話番号
- 090-5378-7435(カヌーパークOKAYAMA事務局)
※予約にて受付(1日前の12:00までに予約) - 集合場所
- 備前岡山京橋朝市 旭川河川敷(岡山県岡山市北区京橋町4 森崎稲荷神社)
- 開始時間
- 9:30/13:30(開始時間15分前に集合)
- 所要時間
- 約2時間30分(体験は約2時間)
- 対象年齢
- 13歳~70歳
- 料金
- 1人6000円~
- HP
- https://firstpenguin.jp/canoepark_okayama/
- ※申し込みは、下記のHP内「エコツアー申込ページ」
https://direct.satsukisan.jp/direct/base/153839/
または、「アソビュー!」申し込みフォームより
https://www.asoview.com/item/activity/pln3000028898※ショートコース(体験90分・1人4000円~)もあり
※日時や体験人数、ツアー内容などは応相談