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岡山芸術創造劇場 ハレノワ ~カウントダウン♪ 千日前から

深~い! 新劇場「岡山芸術創造劇場」と千日前の誕生物語・特別編/ワークショップ参加リポート

岡山芸術創造劇場~カウントダウン♪千日前から

  • 情報掲載日:2022.03.27
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

岡山芸術創造劇場プレ事業「私も〝つくる″をやってみた」in「はじめての戯曲講座」。

2023年オープンの『岡山芸術創造劇場 ハレノワ』は、「創造する劇場」。「魅せる」「集う」「つくる」をコンセプトに、劇場になじみのなかった人も、これからは足を運びたくなる。そんな在り方を目指しています。

そして、すでにさまざまなプレ事業が展開されていますが、中でも「つくる」をテーマにしたプレ事業は11回も開催、延べ約200人が参加しています。

第7回「いどばた会議」(1月26日開催)はその報告、「私も〝つくる″をやってみた」。ダンスや演劇などのワークショップ&講座に参加者した人の声が紹介されました。

たとえば、『はじめてのダンス』というタイトルの講座に参加した人はというと…「初心者でも参加しやすかったです」や、「講座ではペアになって、お互いに相手のマネをして動くというワークがあり、不思議な感覚でした」。

また、「自分とは違う表現に触れると、すごく刺激になります」、「講師に指導してもらうとインスピレーションが次々わいてきます」…などなど。

「つくる」をテーマにしたプレ事業を通して、また新劇場への期待が膨らむのでした。

▲会場の様子

さて、昨秋に開催されたプレ事業に、「台本作り」のワークショップがあります。講師は、劇団『MONO』代表・土田英生さん。題して「はじめての戯曲講座」。その様子をレポートします。

▲「はじめての戯曲講座」で講師をする土田さん。劇作家・演出家・俳優。1999年、第6回OMS戯曲賞大賞受賞。2001年、第56回芸術祭優秀賞受賞。2003年文化庁の新進芸術家留学制度でロンドンに留学。2020年には俳優としてテレビドラマ「半沢直樹」に出演

まず、台本を書く心構えから。

「脚本を書くのは、主観的作業です。皆さんは鏡を見ますよね。そこには自分の許せる顔と、許せない顔がある。本人が許せる顔が、自分の顔だと思っている」。

「それと同様で、台本を書く時も自分のコンプレックスにフィルターをかけて書いているんです。これは書けない、これなら書けるという風に。でも自分が選別して書いたものは、他者から見るとわかりにくい。客観性を意識し、自分がいかに主観に溺れて書こうとしているかを自覚できるだけでグッと伸びます」。

台本を書くためのアイデアはどこから?

「なにもない状態からストーリーがパッと思い浮かぶことはまずありません。たとえば、ケンカをした時なんかに、『なんだ、このモヤモヤは』と心に引っかかったようなことがスタート地点になりやすいんです」。

「オリジナルなものは、常識に捉われないようにしないと書けないんです。一般常識というものにみんな毒されている。自分を縛っている常識をいったん取っ払ってみて」。

舞台のオープニングに興味を持ってもらうには?

「観客が疑問に思うような仕掛けを用意するといいですね。逆に、疑問に思わないことを延々と書くと、観客は押し付けられたと感じてしまいます」。

具体例として、観客が持つ疑問に対して、本当に知りたいと思うタイミングで答えがわかるという、絶妙なセリフのやりとりを紹介。セリフ回しって計算されてるんですね。

「セリフはどうしても文章で書いてしまいがち。僕がよくやっているのは、隣の人が話している言葉をそのまま書き写すこと。意外と言いたいことから言っていて、主語と述語がひっくり返っていたりする」。

「そんなリアルな言葉を書き留めていくと、面白い日常会話のボキャブラリーが広がります。

▲「ちょっと押しつけになっちゃってますね」「ここが急展開すぎるんですよ」「ここはもっと具体的に」。ワークショップの課題に取り組む参加者の席を回り、アドバイス。「タイトルは、100個くらい考えて決めます」との言葉からも「つくる」ことへの熱意が伝わる

「書きたい人物の職業や年齢に近い客がいそうなカフェに行き、ノートを開いてヘッドホンをしていると、みなさん他の客を気にせずしゃべります」。

「ある時、隣の席の女性が友人に、『彼が最近会ってくれない』と相談していたんです。するとその友人が急に、『その話はやめて。今は私が彼と付き合っているんだから』と言って…。僕は思わず『へっ!』と声を出してしまって、その場を去らないといけなくなったんですけどね(笑)」

ワークショップでは、土田さんが出したテーマに沿って、ラインのメッセージを考えたり、AさんとBさんの会話を考えたり。県内外から約20人の男女が参加し、記入用紙とにらめっこしている間に土田さんがそれぞれにアドバイス。

希望者は、考えた答えを発表してみんなにジャッジしてもらいました。こうすることで、自分の感覚がいかに他者とずれているかに気づけるのだそうです。

「説明的ではなく、いかに自然な流れで書くか。絵が見えるような会話が書けると、観客から共感を得られやすい。これらのワークは、共感してもらえるような、自然な会話を書くための訓練になります」。

「はじめての戯曲講座」は、土田さんの軽快なトークとわかりやすい内容で、あっという間の3時間でした。

「書く技術以前に、観客に伝わるかが大切。コツをつかめば、台本作りは決して難しいことではないのです」と土田さん。どうですか? あなたも何か書いてみたくなったのでは?

そして、先述の「第7回いどばた会議」では、会場へ「劇場でやってみたい、つくる活動はなんですか?」という質問が投げられ、参加者から「照明や音響などの仕事を体験してみたい」というリクエストがありました。

草加叔也劇場長は、「劇場が竣工した後は、舞台裏を見たり、裏方の仕事を体験したりするワークショップも企画したいです」とのうれしい回答が! これからのプレ事業、ますます見逃したくないですね。

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