岡山ものづくり物語 アトリエ asa
岡山発の魅力的なアイテムを集めた、イオンモール岡山5階の『ハレマチ特区365』。
そこで販売されるアイテムが生まれた現場を訪ねます。
葉や花などをデザインした、優しさをまとった布アイテム。
版画のように台紙を作り、それを布に敷き、染料を刷って染めるシルクスクリーンプリント。その技法を使い、ストールや手ぬぐいなどの布作品を制作している岡山市足守在住のテキスタイル作家の神山結子さん。身近な花や実、葉など自然のものをデザイン化し、おもに自然染料を使って染めあげた作品は、どれも軽やかで優しさをまとったものばかりだ。
滋賀県出身の彼女は、2009年より岡山市足守に移住して活動している。新たな工房の地を探しているときに、岡山県を選んだ決め手は「晴れの国」であったこと。災害が少なく温暖な地であることは、染色したものを干すときには好都合。実際に住んでみても、自然が周りにあり、地元の人々がものづくりをする人に対して受け入れておもしろがってくれる土壌がある…そう感じているという。
自宅兼工房の庭には自ら植えた樹木や花があり、季節折々に見るその姿からインスピレーションを受けることも多いのだとか。そのさまをスケッチし、デフォルメを加えてデザインに起こすまであれこれ考える時間が楽しい、と語る。シルクスクリーンプリントという技法にこだわったのは、手書きの図案から特殊なインクで型を作り、手書きのタッチをデザインに生かすことができるから。身近にある自然の形のおもしろさ、豊かさを布の上に表現しているのだ。
素材、染料ともに天然のものが中心。生地は、冬はウール、春夏は麻や綿を、染料はビワの葉やマリーゴールドの花などを自宅の庭から、また近所の人にもらうこともあるという。それらの作品は『ハレマチ特区365』で、また第2金~日曜は工房併設のギャラリーで購入することができる。「顔映りのよさも考えて色やデザインのバランスを考えているので、見た目だけでなく、身に着ける物は実際に巻いて確かめてみて」という神山さん。今年の春を彩るアイテムに加えてみてはどうだろう。
ハレマチ特区365 どこで販売?
アトリエ asa(アサ)
シルクスクリーンプリントという技法で布作品を手がける神山結子さんの工房。第2金~日曜の11:00~17:00にはギャラリーを開放している。
Information
アトリエ asa(アサ)
- 住所
- 岡山市北区足守697-1 [MAP]
- 電話番号
- 086-295-9026
- HP
- http://www.tex-asa.com/
ハレマチ特区365
Information
ハレマチ特区365
- 住所
- 岡山市北区下石井1-2-1 イオンモール岡山5階
- 電話番号
- 086-206-7204
- 営業時間
- 10:00~21:00
- 休み
- なし
- 駐車場
- 約2500台(共同)
- HP
- https://hare365.com/