朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦10年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! 先日みごと「パンシェルジュ3級」を取得! 現在は2級受験に向けて勉強中。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
21♥パンめ『ふさやベーカリー』の「だし巻きタマゴサンド」
サンドウィッチとは、パンに肉や野菜などの具をはさんだり、のせたりした料理のことで、その名前は「第4代サンドウィッチ伯爵・ジョン・モンタギューさん」に由来するといわれています。カジノに夢中になっていた彼は、食事の時間すら惜しむために、パンにはさんだ牛肉を食べながらゲームをしていたそう。その手軽さが当時のイギリスで大流行し、そこから名づけられたんですって(諸説あり)。日本では、1892年(明治25年)に鎌倉市大船の『大船軒』が大船駅で販売した駅弁からはじまり、その後東京のトンカツ屋『井泉』が芸者のためにトンカツのサンドイッチを作ったことから広まったといわれています。サンドウィッチ伯爵のエピソードを聞くと、横着にもほどがありますが…。食卓やカトラリーがなくても、手でつかんで簡単・気軽に食べられるのがサンドウィッチのいいところ! お弁当に、ピクニックに、ファーストフードやコンビニで、機内食として…。さまざまなシチュエーションで目にする、とってもなじみある軽食のひとつです。私も、高速バスでのひとり旅のときには必ず行きがけにサンドウィッチを買っていって、車窓からの眺めとともに満喫するのが何よりの楽しみなんです♪
そんな朝の風景にぴったりのサンドイッチを求めてやってきたのは、岡山県立図書館や岡山後楽園からもほど近い、県庁通りにある『ふさやベーカリー』さん。こちらの「だし巻きタマゴサンド」248円です。やさしいミルキーイエロー、見るからにふんわりした厚めの玉子焼き。ちょっと甘めのダシが素朴で、まるで遠い昔におばあちゃんが作ってくれたようなほっとする味わいです。そのダシ巻き玉子をはさみ込むパンは、卵と牛乳を使わず仕上げた自慢の「食パン」313円を10枚切りにしたもの。耳が付いたままなので、軽そうに見えて意外とお腹にしっかりたまります。レタスとマヨネーズの組み合わせも鉄板で好相性~。
ぐるぐるうず巻きの形がユニークな「クリームパン」194円は、多いときで1日に100個近く売れるという人気ナンバーワンの看板商品。やさしいミルク風味、うず巻きのパリッとした食感とたっぷりの手作りカスタードクリームがやさしい味で、根強いファンが多い一品です。なんかひと巻きずつはがして食べたくなるのは私だけでしょうか(笑)? 「『ふさや』といえばこれ!」という人も多いかもしれませんね。また、私がよくこちらで買うのが「クルミパンのオニオンサンド」151円や「チーズフランス」ハーフ162円といったしょっぱい系。シンプルながら、かみしめるたびしみじみとパンの香ばしさとおいしさを実感するのです。そしてスタッフさんイチオシなのがサックサクのクロワッサン系。ぶっといプロセスチーズが巻いてある「チーズクロワッサン」、「ラム酒入りカスタードクリームのクロワッサン」いずれも216円はおやつにも朝食もぴったりの軽さですね。
オーソドックスなパンのほか、ちょっと変化球の惣菜パンやサンドイッチ、おやつに食べたいスウィーツパンなど日々50種類ほどが出そろい、どれを買おうか迷っちゃう~。特に午前中は、朝食にランチにと近隣の住民や会社員たちがたくさん訪れます。実は、わが『タウン情報おかやま』の編集室も近いため、スタッフ御用達でもあるんですよ。創業から55年ほどになるというこちら。なにを隠そう、私自身も祖母・母を含め親子3世代で通っているお店。今はもう販売していないんですが、幼稚園生だった遠き日の私が毎日のように食べていたのがチョコレートのマフィン。ごろごろと割りチョコが入ってて、大好きでした~。懐かしいなぁ。私にとっては思い出の味、郷愁のパン屋さんなんです。これからもたくさんの人の記憶に残る、幸せをふりまくベーカリーでいてくださいね!
Information
ふさやベーカリー
- 住所
- 岡山市北区内山下2-3-2 [MAP]
- 電話番号
- 086-222-8056
- 営業時間
- 7:30~18:30
- 休み
- 日曜、祝日
- 駐車場
- なし