夏の暑さも和らぎ、いよいよ行楽の秋到来! 今回は、気軽にお出かけできる1泊2日の女子旅に行ってきました。
岡山市内からクルマで片道約2時間半ほどで行ける馴染みの場所ながら、まだまだ知られざる名スポットや新スポットがたくさんある島根県へ。美肌の湯『玉造温泉』や縁結び、伝統工芸体験など内容充実の2日間をご紹介します!
<1日目>
『広瀬絣センター』で藍染め体験
安来市の伝統工芸を見て感じて、楽しく体験。
まず向かったのは、『道の駅 広瀬・富田城』に登録されている『広瀬絣センター』。安来市広瀬町の伝統工芸「広瀬絣」を紹介する施設で、併設する伝習所には織機がずらりと並んでいて、「トントン、カラリ」と伝習生による今に息づくその技が見学できるんです。
幅広い層の観光客に人気なのが、藍染め体験。真っ白なハンカチをところどころ、線や円など好きな絞り柄をイメージしながら輪ゴムで縛って藍で染めていきます。
藍染めは、藍の葉を発酵させて微生物の力で色を引き出すそうです。それぞれ濃さの違う4つの藍がめに浸けては空気に触れさせてを繰り返し…素敵な藍色に染まりました! 藍は生き物なので、同じ仕上がりはふたつとないというのも魅力ですね。
一期一会の藍色と独特の香りを感じられるハンカチ藍染めは、1人1回(約1時間)800円で通年体験できますよ(3日前までに要予約)。
玉造温泉美肌研究所『姫ラボ』の温泉コスメ
玉造温泉を自宅でも!? 温泉コスメで美肌をキープ。
続いて、『POLA美肌県グランプリ2018』で「美肌県」としてグランプリを獲得した島根県を代表する名湯『玉造温泉』にやってきました。古くから「美肌の湯」として伝わるこちら温泉街のほぼ中心にあるのが、玉造温泉水を原料にしたコスメがそろう『姫ラボ』です。
温泉成分と美肌についてさまざまな視点から研究を重ねて誕生した「温泉コスメ」は、自宅でも玉造温泉を実感できる人気のコスメ。スタッフは全員「温泉ソムリエ」の有資格者で、温泉の効能も踏まえて自分の肌に合った商品を提案してくれます。
店内では、しっとりとした洗い上がりで一番人気の洗顔石けん「姫ラボ石けん(80g)」1500円のきめ細かなふっくら泡が体験できます。なるほど!美肌への期待も高まります。おみやげにもぴったり。
パワースポット「願い石」。『玉作湯神社』へ参拝
願い事が叶うといわれるパワースポット。
玉造温泉街奥部にある『玉作湯神社』は、
1300年前記された「出雲国風土記」にも登場する大社造りの由緒ある古社で、まがたま作りの神、国づくりと温泉療法の神、温泉発見と温泉守護の神の三神が奉られています。
境内には、触って祈れば願いが叶うと言われる真玉(まだま)「願い石」が祀られていて、全国から多くの参拝客が訪れる人気パワースポットでもあるんです。
まず「叶い石セット」600円を社務所で授かり、「参拝手順の書」に従って進んで行くと…。ありました、丸い「願い石」!「叶い石」を直接触れさせて願い事を心で唱えれば、パワーが注入されて願いが叶うのだそうです。
温泉パワーで美肌を手に入れ、「願い石」のパワーもいただき、見通しの明るい毎日になりそうです!
出雲神々 縁結びの宿『紺家』にお泊り
癒やしの空間で美肌の湯と美食を愉しむ、縁結びの宿。
「一度浴びれば肌がキレイに。二度浴びればどんな病も治してしまう」と「出雲国風土記」にも記されていて、神湯と言われる『玉造温泉』。今回のお宿は、1896年(明治26年)創業のこちら、『紺家』です。
日本庭園を望むさまざまなタイプの部屋、3つの屋内大浴場と3つの露天風呂、名物「出雲本膳」をはじめ旬の特産物をふんだんに使った料理など心尽くしのもてなしで、心と体を癒やしてくれます。
無料で貸し出してくれる柄浴衣に着替えて、お散歩に出かけました。いつもと違った自分を楽しめるのも旅の醍醐味ですね。川沿いを少し歩くと足湯があったり、春はお花見スポットにもなるそうですよ。
こちらは『出雲大社』と深いご縁があるということで、ロビーには『出雲大社』から贈られた格式の高い伝統工芸・藁細工の「鶴と亀」が飾られています。その前には、最良のご縁を祈る縁結びの赤い紐が。もちろん、願い事を書いてしっかり結びましたよ!
<2日目>
『出西くらしのvillage』へ
「衣・食・住」にまつわるさまざまなアイデアを発信。
出雲神々 縁結びの宿 紺家で1泊した翌日は出雲市へ。70年以上の歴史を持つ窯元『出西窯』では、工房の見学が自由にできます。工房奥にある登り窯も現役で、年に3~4回窯炊きが行われていて、この日はタイミングがよく、ばっちり見学できました!
展示販売場『くらしの陶・無自性館』にはさまざまな色や形の器がずらり!
出西窯では粘土や釉薬にいたるまで郷土の原料を中心に使って独自で作るため、色彩も豊富で丈夫かつ機能的な器が、日常づかいできる手頃な価格で購入できます。デザインもシンプルなものが多く、どんな料理でも合いそう。
2018年にオープンしたベーカリーカフェ『ル コションドール出西』では、地元の食材をつかったパンと料理を出西窯の器で提供しています。
ランチに、スパイシーな鶏キーマカレーと麻婆カレーが同時に味わえる「カレープレート2種あいがけ(サラダ付)」1200円ともっちり食感の自家製カンパーニュをつかった「アボカドとリコッタチーズのオープンサンドプレート(サラダ付)」850円をいただきました。
2019年2月には、中四国地方初出店となる『Bshop出西店』もお目見え。使うほどによさがにじみ出てくる服や雑貨を、ゆったりとした気分でじっくり選べるのがこちらの魅力ですね。
神門通りを散策
『出雲大社』に続く表参道「神門通り」を散策。
大鳥居から約700m続く、『出雲大社』のメインストリートをのんびり散策しました。参道の両脇にはおみやげ屋さんや名物「出雲そば」の店、出雲発祥の「ぜんざい」専門店など、さまざまな店が軒を連ねていて、多くの人でにぎわっていましたよ。
チョコレート工場&カフェ『okinogami blue cacao’s』へ
出雲のチョコレート専門店『沖野上ブルーカカオ』。
旅の最後はまったりしようと、人通りの多い神門通りを一本入ったところにあるチョコレート専門店『okinogami blue cacao’s』へ向かいました。築160年の建物を再利用したおしゃれな古民家カフェなのですが…。
なんとこちらでは、各国から厳選輸入したカカオ豆から細かい工程を経て手作業でチョコレートを作っているんです。店内ではチョコレート工場を見学しながら、カカオが堪能できるドリンクやチョコレートなどが味わえます。
今回はカカオ豆の皮を使ったミルクティーのような「カカオミルク」594円とガーナチョコを使ったビターなチョコドリンク「ヒヤシチョコレート」648円をチョイス。ちょっぴり大人な逸品に出合えますよ。
おわりに
1泊2日のお気軽な旅ながら、内容の濃い充実した時間が過ごせました。心も体も癒やされて、パワー注入完了です!
旧暦10月には神在月として八百万の神が集ってさらにパワーアップする「出雲の国」をはじめ、まだ見ぬ島根の魅力に触れるべく、ぜひとも訪れてみてください!