岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界30年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
「ザ・フェイス」
「RRR」や「ランガスタラム」で日本でも広く知られるようになったラーム・チャランのアクション作品。
本作は、ただの復讐劇にとどまらず、後半展開が一転するところが見どころ。
別人の顔になるという設定はジョン・ウー監督の大ヒット映画「フェイス・オフ」を彷彿とさせる。ここには大きなリスペクトを感じる。わかる人にはわかる演出もマニアには楽しみのひとつ。
インドアクションならではの激しいアクション演出と痛々しい表現も特徴だ。
手術後により「ラーム」と名を変えたサティヤをラーム・チャランが演じ、手術前のサティヤは、ラーム・チャランのいとこにあたるアッル・アルジュンが演じている。
そのほかの共演に「バードシャー テルグの皇帝」のカージャル・アグルワール、「ロボット2.0」のエイミー・ジャクソンが顔をそろえる。
2014年の作品なので「RRR」以前のお宝作品を観るチャンス。インド映画の神髄を見よ!
<公開情報>
「ブリンダーヴァナム 恋の輪舞」
「RRR」のほか「バードシャー テルグの皇帝」「ヤマドンガ」などで日本でも人気を博すインドの俳優NTR・ジュニアが2010年に主演したファミリームービー。
おもいっきり笑いたい人におススメ。
笑える主人公の決めポーズやドタバタコメディの要素とダンスでインド映画を満喫できる。
とにかく、欲張りなインド・エンタメ映画で上映時間は長めだが、見せ場がたっぷりで飽きさせない。
NTR・ジュニアがクリシュ役を務め、2人のヒロイン役は、「バードシャー テルグの皇帝」でもNTR・ジュニアと共演したカージャル・アグルワールがブーミ役、「ランガスタラム」「マッキー」のサマンタがインドゥ役をそれぞれ演じた。
ここはひとつ「ザ・フェイス」とともにインド映画祭りの提案だ!
<公開情報>
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