岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
スター・ウォーズ/最後のジェダイ
現代の情報化社会の中で、これほど秘密裏に製作された映画があるだろうか?
とにかく『スター・ウォーズ』新作の情報は全く洩れていない。予告編に当たる一部の映像が解禁されるたびに大きな話題になる一大イベントムービーとして、今回も公開と同時に大きなムーブメントを起こすことは間違いない。
<STORY>
『フォースの覚醒』のラストシーンで、万感の思いを込めてルークにライトセーバーを差し出すレイ。彼女をじっと見つめるルーク。そこに言葉はない。観る者の胸を感動で満たし、同時に様々な想像をかき立てずにはいられなかった、このラストシーン。――そして物語は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』へと受け継がれる。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーとめぐり逢ったレイが知ることになる驚くべき真実とは? なぜカイロ・レンはダース・ベイダーを受け継ごうとするのか? さらには、レジタンスを率いるカイロ・レンの母親レイアと、ポー、フィン、BB-8らレジスタンスたちの新たなるミッションとは? そして、タイトルの“最後のジェダイ”が意味するものとは?
――知られざる秘密が明かされるとき、さらなる謎が生まれる。
広大な宇宙での戦争を描きながら、登場人物の細かな心情を散りばめるスター・ウォーズは、その根幹に『正義と悪とは?』というテーマがしっかり語られている。例えば正義はルールを守りながら戦う言わば格闘技である。これに対し悪はルール無用の殺戮を行う者。つまりスター・ウォーズの世界では悪の方が強いのである! この大原則は経済の世界でも、日常の人間関係でも同じではないだろうか!? そして家族愛・友情・師弟愛・恋愛と人間の普遍的な”情”を物語の要においている。だから男性的なSF映画とは一線を画し、名作として語り継がれてゆくのである。あなたもダークサイドに落ちそうな時、スター・ウォーズを観てライトサイドに戻ってきてほしい(笑)。『フォースと共にあらんことを!』(私の世代はフォースを理力と言ってました。)
<公開情報>
映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活
お正月映画の定番となった大人気シリーズが手を変え品を変え、超変化して劇場に登場!
<STORY>
穏やかな日常は終わりを告げ、運命の日が始まろうとしていた。数千年に一度、地球を襲う最悪の妖怪ウイルス・鬼まろ。人の”悪意”に感染して無限に増殖していく…。いち早く異変に気づいたエンマ大王は人間と妖怪の滅亡の危機を救うため、いにしえの力を秘めた『妖怪ウォッチ エルダ』に選ばれし者を見つけ出した。なんとそれはケータの娘・ナツメだった! ウィスパーから『エルダ』を受け取ったナツメは、妖気を操る少年・アキノリ、そして伝説の猫妖怪・ジバニャンたちと鬼まろ退治にのりだした。いっぽう鬼まろは、闇を抱える少年・トウマと契約を交わし、”悪意”を増殖させる邪悪な『鬼眼ギア』を与える。トウマを利用し、次々と人の心を食らっていく鬼まろ。そして、鬼まろが集めた”悪意”が力をあたえ、最も恐ろしい鬼王・羅仙を蘇らせてしまった!
現在の妖怪ウォッチの物語から30年後を描き、劇場長編アニメの新作として公開される本作は、妖怪ウォッチファンを喜ばす数々の仕掛けが用意されていて圧倒されること間違いなし! さらに鬼太郎との夢の妖怪コラボも見逃せない!!