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「岡山芸術交流2016」を歩いてみた! Part1 旧後楽館天神校舎跡地編【PR】

岡山芸術交流2016

  • 情報掲載日:2016.10.25
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

10月9日(日)よりスタートした、岡山市初の現代アートの大型国際展覧会「岡山芸術交流2016」。第1回目の今回は、アーティスティックディレクターに、NYで活躍するリアム・ギリックを迎え、世界16カ国31組のアーティストが集結。私たちが日ごろなじみあるスポットに、現代アートが出現しています。そんな気になる展覧会を編集部のあいが、すべて巡ってきました! その中でも、印象的だった作品をピックアップして、4回に分けてご紹介します。今回のPart1は、作品が一番多く展示されている「旧後楽館天神校舎跡地」会場です。

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今回ご紹介するの会場は、「旧後楽館天神校舎跡地」。会場外壁には、アンジェラ・ブロックの作品≪環境と開発に関するリオ宣言――持続可能な開発の27の原則≫が。
そして、入口横にも作品を発見!

<連携プロジェクト>
(アーティスト)
ジャン・プルーヴェ
(作品名)
Classroom by Jean Prouve/《ジャン・プルーヴェの学校》、1952
展示場所
旧後楽館天神校舎跡地 駐車場
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20世紀の建築家でデザイナーのプルーヴェは、合理的な構造フォルムによる家具を多くデザインし、建築生産の工業化に貢献した人物です。この作品は1952年につくられた移動式建築教室のひとつ。今回は、「学校のなかにあるもう一つの学校」として、過去の夢から未来への扉を開くため、かつて学校であったこの場所に設置されています。
(アーティスト)
ホセ・レオン・セリーヨ
(作品名)
Place occupied by zero /《ゼロに占領された場所(岡山PANTONE 072,178,3245)》、2016
展示場所
旧後楽館天神校舎跡地 1~3階
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画像51挿入以前は教室として使われていた空間の壁や天井から、斜めに、水平にと伸びるカラフルな角パイプ。最初は、作品の一部しか見えなかったのですが、パイプを追っていくにつれて、それが建物の1階から3階まで、フロアや壁という区切りを越えて、アーティスト自身が呼ぶ「彫刻的状況」を形成しているのが分かります。「どんなふうにつながっているの?」と考えながら作品を追っても捉えきれず、気持ちよく翻弄された気持ちに!

(アーティスト)
荒木 悠
(作品名)
WRONG REVISION /《利未記異聞》、2016
展示場所
旧後楽館天神校舎跡地 1階
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画像22挿入「用務員室」の札のある扉の先に進むと、厳かな音楽に包まれました。西陽のような黄色い光に照らされた、ノスタルジックな畳の部屋と、その左手にある赤い灯りの光が充満した「電話交換室」。美術家、映像作家として活動する荒木悠の作品《利未記異聞》は、日本が築いてきた西洋世界との関係の歴史について考察しているそうです。作品制作にあたり、倉敷市・下津井港でリサーチを重ねたとか。おなじみの下津井タコもちらり。

(アーティスト)
リアム・ギリック
(作品名)
Development/開発 2016
展示場所
旧後楽館天神校舎跡地 屋外
画像30挿入

画像82挿入バスケットコート跡に出現したのは、なんとパターゴルフ場。「参加して楽しむことがいちばん」という提案を受けてさっそくゴルフに挑戦してみましたが、奇妙な曲線が連続した激ムズコースにぶつかり、なかなかカップインできません…。プレー中は作品全体をつかめず、建物の3階に上がって、この作品を見下ろしたとき、「こんなふうになってたんだ!」と初めて分かります。夢中になったり、遠くから眺めたりといった両方の視点が必要だと気づかされ、作品自体が「人生のメタファー」であることを実感しました。

(アーティスト)
ロシェル・ゴールドバーグ
(作品名)
Leaked Into Fixture /《取付けられたものにしみこんで》、2016
展示場所
旧後楽館天神校舎跡地 別館
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画像48挿入1階別館のがらんとした空間。その床に展開された作品は、漏れ出し、流れ、姿を変えていくオブジェ。ロシェル・ゴールドバーグは、例えば生きたカタツムリのような短命の素材とセラミックやスチールのような工業的素材を組み合わせたインスタレーションで、「ディストピア」的生態系を表現するアーティスト。よくよく見ると、人体のパーツも見えます。現在の私たちがいる環境について「このままでいいのか」と、問いかけられているような気がしました。

(アーティスト)
下道 基行
(作品名)
“torii”,《シリーズ「torii」》、2006-12 14 Years old & The World & Borders,Okayama /《14歳と世界と境 岡山》、2016 Fragments of Borders /《境界のかけら》、2012
展示場所
旧後楽館天神校舎跡地 2階
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画像64挿入作品は、建物の2階の渡り廊下から始まっていました。窓に浮かびあがるのは、岡山市生まれの下道基行さんが、地元の中学生に「境界線」について書いてもらった文章。窓から見える風景と言葉を同時にかみしめながら進むと、彼が6年かけて撮影したシリーズ「torii」の写真が展示された部屋へ。日本が植民地として占領していた世界各地に遺された鳥居とその風景に出合い、作家の視線が伝わってきます。

(アーティスト)
アナ・ブレスマン ピーター・サヴィル
(作品名)
Touching Work /《触れる作品》、2016
展示場所
旧後楽館天神校舎跡地 3階
画像73挿入

画像76挿入窓は白いカバーで覆われ、日中は外光を通すけれど、外の景色は見えません。教室だった部屋の奥の壁には、ブルーの光を発する物体がモノリスのように鎮座して、祭壇のようでした。そこにいたるまでの参道もブルーで、なんと靴を脱いであがってよいのです。進んでみると、腰掛けるのにぴったりの台が。そこに座って、作品に手をふれてみる。すると恐れ多く見えていた作品が、いきなり人なつこいものに変わる。そんなうれしい驚きがある作品です。

画像84挿入

画像88挿入旧後楽館天神校舎跡地では、公式グッズも販売されています。作品そのものがプリントされた、トートバックやタオル、ステッカーが300円~そろっていますので、おみやげにぜひ! きびだんごでおなじみの『廣榮堂』と参加アーティストのライアン・ガンダーがコラボした「ARATA MOMOちゃんきびだんご」500円もおすすめです。

「旧後楽館天神校舎跡地」では、校舎のノスタルジックなロケーションを生かした作品展示が印象的でした。屋内外にある作品も漏れなく鑑賞&探検してみてくださいね!

Information
岡山芸術交流2016
開催期間
2016年10月9日(日)~11月27日(日) 9:00~17:00(入館は~16:30)
※シネマ・クレール丸の内会場は、12:15~13:45の1日1回上映
会場
旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、旧福岡醤油建物、シネマ・クレール丸の内、林原美術館、岡山城、岡山県庁前広場ほか(岡山市北区天神町、出石町、内山下、丸の内ほか)
休み
月曜
料金
一般1800円 高校・大学・専門学生1200円 中学生以下無料
問合せ
岡山芸術交流実行委員会事務局
電話番号
086-221-0033
HP
http://www.okayamaartsummit.jp/

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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