今年も木々が赤や黄色に色づく紅葉シーズンがやってきました！　今回は、数ある中からもぜひ一度はその目で見てほしい絶景スポットを厳選。県内はもちろん、岡山市街地から日帰りで行ける近県の名所もあるので、秋のおでかけにぴったり。思わず息をのむような美しい景色を体感しに、足を運んでみてください。

大歩危・小歩危

ダイナミックな渓谷と色づいた紅葉のコントラスト。これぞまさに、絶景。

2億数千年もの月日を経て形成された、国指定天然記念物の渓谷。結晶片岩が水で削られてできた、まるで大理石のような岩肌とエメラルドグリーンの川面に、赤や黄色の紅葉が色を添えた景色は圧巻だ。また、遊覧船も運行しており、奇岩と紅葉を下から眺めるのもおすすめ。大自然の神秘と迫力を、ぜひ体感しに出かけよう。

祖谷渓

度胸が必要な場所から望む、谷底から峰までを染めあげた美しい紅葉風景。

V字型に深く切りこんだ渓谷が続く景勝地。街道からのぞきこめば、目がくらみそうなほどはるか下に美しい祖谷川が。秋になると谷底から峰まですべてが赤く染まった姿を見ることができる。ここを訪れたなら必ずその目で見てほしいのが、２００mの断崖に突きでた岩の上に佇む小便小僧。祖谷渓のシンボル的存在で、人気の撮影スポットだ。

祖谷のかずら橋

深い渓谷に架かるかずら橋。足元から視線を上げて、秘境の紅葉を楽しもう。

国指定重要有形民俗文化財に指定されている、日本三大奇橋のひとつ。祖谷川に架かる長さ45ｍのつり橋は、一歩踏みだす度にギシギシと揺れて、思わす足がすくむほどスリル満点。しかし、ひとたび視線を上げれば、清流に沿って広がる渓谷の秋景色に心奪われるはず。18：00～21：00は橋がライトアップされ、闇夜に照らされた幻想的な姿が見られる。

寒霞渓

小豆島が誇る景勝地。燃えるように染まる渓谷の美しさに目を奪われるはず。

島のほぼ中央に位置する寒霞渓は、日本三大渓谷美のひとつに称される景勝地。紅葉は山頂付近から始まって中腹、ふもとへと広がり、秋の深まりとともに山全体が燃えるように染まる。渓谷を見渡すロープウェイから眺めたり、登山道を歩きながら眺めたりと、思い思いの紅葉狩りを。11月3日(木・祝)は「寒霞渓もみじ茶会」を開催する

特別名勝 栗林公園

秋色に染まる大名庭園と、紫雲山の紅葉が融合。いっそう深みのある景観に。

高松市の中心部にある広大な回遊式大名庭園。園内には6つの池と13の築山がある。園内の木々の紅葉はもちろん、借景の紫雲山の紅葉とあいまってより壮大な景観に。11月19日(土)～28日(月)はライトアップされ、昼間とはまた違った美しさが楽しめる。

姫路城西御屋敷跡庭園 好古園

世界遺産・姫路城を借景とする美しい日本庭園が、色鮮やかなにしきをまとう。

世界遺産・姫路城を望む日本庭園。園内には城の眺めを取りいれた「流れの平庭」や池泉回遊式の「御屋敷の庭」、15種類の竹を植えた「竹の庭」などさまざまな趣きの庭が。11月18日(金)～20日(日)、23日(水・祝)、25日(金)～27日(日)、12月2日(金)～4日(日)は「紅葉会」を開催。木々がライトアップされ、いっそう風情ある景観に。

帝釈峡

そびえる断崖や奇岩、紅葉を映す湖面など、変化に富んだ渓谷美を愛でよう。

日本百景のひとつとされる広島県を代表する景勝地。中でも渓谷の中央部に位置する神龍湖周辺が紅葉狩りの人気スポット。深紅の色が印象的な神龍橋や桜橋、紅葉橋を渡って湖を1周するコースを歩きながら、ゆっくりと秋景色を楽しもう。10月30日(日)は「帝釈もみじまつり」が行われ、地元の人々が腕をふるった「食」を味わえる。

宮島

秋色に染められた神の島・宮島の大自然に心を奪われる。

昔のままの自然の姿が守られてきた神の島・宮島。島の主峰・弥山の山麓に広がる『紅葉谷公園』は紅葉狩りスポットとしても人気だ。イロハカエデやオオモミジ、ヤマモミジなど約２00本もの木々が色付くさまは、しっとりと美しい。海に浮かぶように建つ嚴島神社の荘厳な姿はもちろん、島の大いなる自然が訪れる人々の心をとりこに。

名勝 豪渓

そびえ立つ絶壁と清流を木々の紅葉が彩る渓谷の秋景色。

高梁川支流の槇谷川が花崗岩の台地を深く削ってできた景勝地。天にそびえ立つような奇岩絶壁と清流とが調和する壮大な渓谷美が広がる。紅葉狩りを楽しむなら、観光案内所から川を少し上流へ向かって歩いたスポットがおすすめ。壮大な渓谷が秋色に染まる景色を堪能しよう。県南からアクセスしやすいのも魅力のひとつ。

鬼女台展望休憩所

北に大山、南に蒜山高原。大パノラマを一望するスポットへ紅葉狩りドライブ。

蒜山高原と大山鏡ヶ成を結ぶ蒜山大山スカイラインは、紅葉狩りを楽しみながらドライブができる見晴らしのいいコース。その道中、鳥取県との県境付近にある鬼女台展望休憩所からは、蒜山と大山の大パノラマを眺められる。木々の紅葉に色づく山肌の眺めや、紅葉のトンネルを走り抜けるようなそう快感を思う存分味わって。

菩提寺

推定樹齢900年。境内にそびえる大イチョウの下はまるで黄金色のじゅうたん。

那岐山の中腹にある菩提寺。その境内にそびえるように立つのが、法然上人が学問成就を祈願してつき立てた枝が成長したといわれる大イチョウの木。高さ約40m、周囲約13m、推定樹齢900年の巨木が葉を黄金色に染める様は圧巻。11月17日(木)～23日(水・祝)はライトアップが行われ、境内は厳かな雰囲気に包まれる。状況により変更あり。

名勝 奥津渓

変化に富んだ渓谷がにしきに染まる、県内屈指の紅葉の名所。

県内屈指の紅葉の名所。奥津温泉の下流約3㎞にわたる渓谷には滝やふちが重なり、変化に富んだ絶景が広がる。モミジやカエデ、イチョウなどが自生し、秋の深まりとともににしきに染まる。吉井川沿いの遊歩道を歩きながら見事な渓谷美を楽しんで。10月29日(土)～11月13日(日)は「奥津もみじ祭り」を開催。ライトアップも行われる。

＜消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意＞