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岡山魅力再発見!!

《岡山の花火》岡山で唯一花火を製造&打ちあげを行っている会社に話を聞いてきました。【PR】

  • 情報掲載日:2020.08.20
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

あたりまえにある身近なあんなものやこんなものに、実はこんな歴史や理由があるのです…。
そんな身近にある何? なぜ?を調べます。

岡山の花火

 今年はコロナ禍の影響で、夏の花火大会が相次いで中止に。「夏に打ちあげ花火が見られなくて残念…」という人も多いのではないでしょうか。しかし、個人でも花火を上げることができるんです! そこで、岡山で唯一花火を製造&打ちあげを行っている会社に話を聞いてきました。

岡山市の山間部に、岡山唯一の花火製造・打ちあげ会社があった。

6月1日、全国一斉に打ちあがった花火を知っていますか。

2年前に水害にあった真備の復興祈念の花火大会にも参加されていました
写真提供:ig_im_hide.photo

先日6月1日、全国一斉に花火が打ちあがったのはご存じですか? 岡山県内でも決行され、ニュースにもなったその「Cheer up! 花火プロジェクト」は、全国各地の地元の花火業者が協力して打ちあげられたもの。「岡山で打ちあげられたということは、岡山にも花火業者があるのでは!?」と思い調べてみると、岡山で花火の製造を手がけ、さらに打ちあげも請け負う県内唯一の会社『森上煙火工業所』を発見! そこで、花火が恋しい今だからこそ、岡山の花火に関するあれこれを聞きに行ってきました。

話を伺ったのは、『森上煙火工業所』の4代目・森上真夢さん。この前の「Cheer up! 花火プロジェクト」は、このコロナ禍の中、花火大会の起源のひとつともいわれる悪疫退散祈願を目的に、全国で行われました。後楽園近くの旭川河川敷のほか、赤磐市、瀬戸内市など県内7カ所で打ちあげたそうです。編集部がある岡山市内山下からも花火の様子がちらっと見えて、きらきらと夜空を彩る花火の光に、ひと時の癒やしの時間をもらいました。当時はまだ外出するにも気が引け、娯楽も楽しめなかった時期。約2、3分間、数にすると20~30発ほどだったといいますが「この時期に花火を見られたというだけで思い出になった」「今までと違う気持ちで花火を見上げた」という反応があったとか。多くの人に希望や元気を届けたようです。また2年前に水害被害があった真備町でも復興を祈念した花火大会に参加されたそうですよ。

花火の作り手の 歴史を知る。

こんなすてきなロケーションで花火を製造。4代目・森上真夢さんが案内してくれました

今回取材させていただいた『森上煙火工業所』の事務所や工場があるのは、岡山空港から吉備中央町へ抜ける幹線道路の途中を曲がり下った山あい。田畑のなかに住宅が点在するのどかな風景が広がる場所でした。「どうしてこのような場所で花火作りを?」と聞くと、花火の作り手の歴史から教えてくれました。地方の花火の作り手は農家が多く、花火の材料となるもみ殻や花火玉の外側の紙を貼っていくときに使うのりの原料である米粒が手に入りやすかったのが一因だとか。農村地域だった真星を含む足守地区は昔から花火を作っていた人が多い土地柄で、以前はここだけでなく複数の会社が存在していたそう。

岡山県産花火が見られる場所、そして見どころは?

中でも『森上煙火工業所』は創業68年もの歴史がある老舗。現在打ちあげができる会社は県内に8社あるそうですが、製造までできるのは岡山ではここだけだそう。県内外の花火大会に向けた花火の製造のほか、全国の花火師が新作花火を競う競技会へも積極的に参加し、受賞歴も持つ会社なのだとか。中国産の花火が多く使用される中、「国産の花火の安全性、品質の高さは誇り。特にうちのは日本唯一の岡山県産の花火! そこに注目してほしいですね」と4代目は語ってくれました。

花火作りは、天気がよくて気温の高い時期が製造がはかどる時期だとか
2号玉~から10号玉(尺玉)までを『森上煙火工業所』では製造しています

さて、どこで見られるかが気になりますね。県内で比較的大きな花火大会での過去の実績を挙げると「落合納涼花火大会」「ひるぜん花火大会」(以上真庭市)、「玉野まつり」(玉野市)、「夏祭りあかいわ」(赤磐市)、「ひなせみなとまつり」(備前市)、「和文字焼きまつり」(和気町)など。おすすめポイントをいくつか聞くと、「ひるぜん花火大会」は打ちあげ場所が広いので、尺玉といわれる直径300mも開く大きな花火を打ちあげることができ、見応えがあるのだとか。ちなみに打ちあげ場所の広さにより打ちあげられる花火玉の大きさが決まっており、街中の花火大会は大きいのは上げられないんですって。また「夏祭りあかいわ」や「和文字焼きまつり」は、今はやりの音楽花火を導入。音楽に合わせていいタイミングで花火が打ちあがり、盛りあがれそう!

…しかし今年は前述のすべての花火大会が中止。来年以降復活した際にはぜひそれぞれの花火大会に注目してみてくださいね。

海の上から打ちあげる「玉野まつり」も『森上煙火工業所』によるもの
写真提供:Kuma_s_photography
川原から打ちあげる「落合納涼花火大会」は町からも近く、大迫力!
写真提供:みやじ:)
このはっぴを着ているのが『森上煙火工業所』のスタッフ。花火現場で探してみて
写真提供:Tdub Photo

花火大会がないなら、自らオーダーして上げてみよう!

想像よりも手軽! 5万円からの打ちあげ花火。

しかし先日の「Cheer up! 花火プロジェクト」で、少しの数でも人々に感動を与えられることを実感した打ちあげ花火。
「でも今年は見られなくて寂しい…」という人は自らオーダーして上げちゃいましょう!『森上煙火工業所』ではプライベート花火のオーダーも受付中。予算5万円~、スムーズにいけば1カ月前の予約で打ちあげることができるのです。地元で開催するのであれば花火を打ちあげるための保安距離を確保することも必要。準備が難しい場合は、『真星 星の村キャンプ場』『ホテル リマーニ』といった提携会場も用意されているので、そこで打ちあげることも可能です。自然の中や海をバックに、思い出作りや記念日のサプライズに利用してみてはいかがでしょうか。花火は夏のイメージがあると思いますが、「湿気が少ないほど花火の発色がいいので、冬の花火も美しいんですよ」と森上さん。冬の冴えた空気の中で楽しむ花火を、これから計画してみるのもいいかもしれませんね。

もっと身近な花火体験も企画中。

『森上煙火工業所』では、花火大会が少なくなった中、花火で岡山を盛りあげたいとさまざまな企画を用意されています。参加型企画として、火薬を使わず玉込みから玉貼り作りができる疑似体験、花火に使用する花火玉の皮へのお絵かき体験など、もっと身近に岡山での花火作りを実感してもらえるワークショップを計画。また、皆さんに元気を与えようと施設とコラボした花火プロジェクトも企画されており、8月2日(日)・9日(日)・13日(木)・16日(日)・23日(日)に『おかやまフォレストパークドイツの森』で打ちあげるそうですよ(別途入園料必要)。気になりますね。最新情報はホームページやInstagramでアップするそうですから、チェックしてみてくださいね。

花火を求める心の赴くまま、たどり着いた岡山唯一の花火製造・打ちあげ会社。そこで話を聞いてみたら、自らオーダーして打ちあげ可能なことや、花火を身近に感じる体験もあることを知りました。岡山で、まだまだ知らないことがいっぱいありますね。

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