1. Home
  2. ライフ
  3. 《岡山には魅力的な古墳がいっぱい!》景色も楽しめる岡山の古墳をご紹介…

岡山魅力再発見!!

《岡山には魅力的な古墳がいっぱい!》景色も楽しめる岡山の古墳をご紹介! その1:吉備路編

  • 情報掲載日:2020.06.18
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

あたりまえにある身近なあんなものやこんなものに、実はこんな歴史や理由があるのです…。
そんな身近にある何? なぜ?を調べます。

岡山には魅力的な古墳がいっぱい!

国内で4番目に大きい造山古墳をはじめ、岡山には注目すべき古墳が多数。特に吉備路エリアは見応えのある古墳が点在しています。また、岡山市のハイキングスポットとして人気の操山も、山を歩いていると古墳があちこちに。そこで景色も楽しめる岡山の古墳を2回に分けてご紹介。1回目は吉備路編!

岡山と古墳。

なぜ岡山には大きな古墳が多いのか。

造山古墳を上空から撮影。上から見ると前方後円墳の全体像が分かりやすい

岡山県は、国内で4番目に大きい造山古墳、10番目に大きい作山古墳と、全国的にみても規模の大きな古墳のある地として知られています。ともに吉備路エリアにあり、この周辺をちょっとドライブで回るだけで、見応えのある古墳をあちこちに見ることができます。田園が広がる吉備路に、なぜこんなに大きな古墳があるのか不思議ですよね。以前「山城ハイキング」をテーマにしたときに話を伺った『岡山県古代吉備文化財センター』にそこのところを聞いてみました。

すると、大きな古墳を造ることができる地域ということは、それだけ経済力があり、人を動かす政治力があった場所だったということ。造山古墳が造られた5世紀初頭の古代吉備は、世界文化遺産になった百舌鳥・古市古墳群をはじめ巨大古墳が数多くある近畿地方に次ぐ勢力を誇った地だと考えられているそうです。吉備路エリアには、吉備津彦命と温羅の伝説のゆかりの地でもあり、そういった歴史に残る大きな勢力が活躍していた地だったと考えられています。

古墳の見どころは?

そもそも「古墳って、見て何が楽しいの?」と思う人も多いでしょう。皆さんは古墳についてどんな印象を持っていますか? 古墳といえば、歴史の教科書で習う大仙古墳(仁徳陵古墳)の印象も強いと思いますが、岡山県内の古墳には堀のある古墳は多くありません。県内にある大規模な古墳は、一見小高い山のようです。ただ、交通の要所や風光明美な場所に造られていることが多く、上に登れば景色がよい場所もあります。

また、個人的に古墳らしさを感じられるのが、横から石室に入る横穴式石室が見られる古墳! 遺体を納める長方形の部屋を玄室といいますが、そこに石棺があったりすると、「ここに偉い人が眠っていたのか~」と昔に思いをはせることができます。古墳の中には横穴式石室のほかに、棺を納めた後、上に天井石を架して埋葬する石室・竪穴式石室を持つものもあります。岡山の古墳は、近畿地方ではやったスタイルのものを多く採用しているそう。より大きい石室や大きい石を使う人は権力があったといわれているので、「は~、立派な石使ってるな~。これは相当な権力を使って、石を運んできたんじゃな~」と想像を膨らますことができますね。石は自然のまま、あるいは割られた石を使っていて、その石組みの立派さも見どころのひとつ。基本的には地元や近隣の石を使っているのですが、場所によってはほかの地域から運んできた石を使った石室もあり、「石へのこだわり、すごいな」とか「どうやってこの距離を運んだんだろう。運んだ人たち、大変だったろうな」など、いろいろ思いをはせてしまいます。7世紀頃からは、石の表面を加工したいわゆる「切石」を一部の古墳では使用しはじめるようになり、石によって造られた時代が分かるのもおもしろいですね。

巨大古墳が点在! 吉備路で古墳巡り。

まずは造山古墳へ。

後円部よリ前方部を望むとこんな感じ。規模の大きさが分かるでしょうか

古墳を巡るなら、まず訪れてほしいのが吉備路。造山古墳や作山古墳など、岡山を代表する古墳が集まっているエリアです。クルマで巡りやすく、行きやすい古墳ばかりです。いざ、造山古墳へ向かうためにクルマを停めたら、駐車場の前に真新しい建物を発見! これは、2020年4月にオープンしたばかりの『造山古墳ビジターセンター』。造山古墳が造られた頃の時代背景や周りの陪塚などについて説明されています。大きな窓からは小高い丘のような造山古墳を見ることもできます。ビジターセンターでここがどういう場所か基礎知識を入れたあと古墳に向かいましょう。日本遺産にも登録されたからでしょうか、周辺がだいぶ整備されているようです。ここは石室などは見えないので、楽しみ方とすれば高さ約24mの小高い丘を登り、県内一の大きさを誇る墳長350mもある前方後円墳のフォルムを自分の足で確かめながら頂部を散策すること。古墳時代中期である5世紀初頭に造られたといわれ、実は上まで自由に登ることができる古墳としては日本一の大きさなんです! そのありがたさをかみしめながら、また当時に思いをはせながらめぐりましょう。四方を囲む田園風景もぜひ楽しんでください。

古墳から南側を望むと、前方後円墳を発見。これは造山古墳に埋葬された首長の親戚や部下が埋葬された墓といわれ、陪塚と呼ばれています。見えるのは千足古墳でした
後円部より北の方角を見ると、最上稲荷のベンガラ色の大鳥居が見えます
2020年4月に新施設オープン! 黒いスタイリッシュな建物が『造山古墳ビジターセンター』。開館時間は10時から15時までで、休みは月曜
ビジターセンターの大きな窓の向こうに見えるのが、造山古墳だ

備中国分寺近くのこうもり塚古墳へ。

ここから備中国分寺方面にいくと、古墳時代後期、6世紀後半に造られたといわれる、こうもり塚古墳を見ることができます。この古墳は、箭田大塚古墳(倉敷市)や牟佐大塚古墳(岡山市)と並び称される「吉備の三大巨石墳」のひとつです。こんもりした前方後円墳へ向かうと石室がばっちり見え、その奥をのぞくと石棺を見ることができ、ちょっとわくわくする古墳。備中国分寺からも歩いて行ける距離なので、観光ついでに気軽に見学してみてくださいね。

石室の中には納められた石棺が。石棺はもちろん側壁と奥壁の石や天井石も立派ですね!
少し坂を上った場所に、石室の入り口が見えます
上からの風景はこんな感じ。見晴らしがいいです

もうひとつの「つくりやま」作山古墳へ登る。

さらに西へ行くと、もうひとつの「つくりやま」である作山古墳があります。全長が約282mで、岡山では2番目、全国では10番目の大きさ。ここは造山古墳よりもあと、古墳時代中期の5世紀中頃にできたといわれています。今ではすっかり草木で覆われていますが、築造当時は三段に築かれており、各段の平らな部分には5000本もの埴輪が並び、斜面には石が敷き詰められていました。南側には古代の山陽道があり、造られた当時は整然とした巨大な姿で吉備の力を示していたことでしょう。今も交通量の多い道が近くに通っていて、道路からも見つけやすい古墳ではないでしょうか。

吉備路は、東西約5kmの間に3基もの大きな古墳を見ることができる、古墳初心者にはおすすめのエリア。大きさからいっても相当な権力者の墓だと考えられています。上に登ってみて、当時の人がここでどんな思いでこの古墳を造るにいたったか、思いをはせてみてくださいね。

説明板のある後円部はこんな感じ。周りは木々が生い茂っていますが、冬には下草をすべて刈り取るため古墳本来の形がよく分かります
頂部からは、東側と南側に交通量の多い道路が見え、活気が感じられます

そして後半につづく…。

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>
※掲載の情報は、掲載開始(取材・原稿作成)時点のものです。状況の変化、情報の変更などの場合がございますので、利用前には必ずご確認ください

関連記事

SNS