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編集者にまかせてちょ~査団スペシャル

《岡山市/岡山の日本酒・地酒専門店『さかばやし』》全国有数の酒どころ岡山。地酒を知り尽くす街の酒屋をたずねて、立ち飲みしながら岡山の日本酒について聞いてみた!

気になる岡山の街ネタ調べます!まかせてちょ~査団スペシャル

  • 情報掲載日:2020.02.15
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Mission_47/「呑みながら酒を選ぶ」という楽しさにハマる昼さがり。岡山銘酒のオンパレード『さかばやし』で、魅惑の角打ち初体験!

岡山で話題のスポットやイベント、知る人ぞ知るレアな情報など、誰もが気になる地元のモノ、ヒト、コトを『タウン情報おかやま』が徹底調査するこの企画。スタッフが実際に現地を訪れ、体験したとっておきの情報をリポートして、「岡山の魅力を再発見できる、よりディープでフレッシュな街ネタ」をお届けします!

「雄町米」で大注目。岡山の日本酒について知りたい!

数年前から全国的に和食&日本酒ブームの波が来て、日本酒にこだわる料理店や小売店がふえてきました。あちこちで外国からの観光客を見かけますが、日本の「SAKE」は外国人にも大人気。日本酒を扱ったイベントが各地で開催されていて、岡山の日本酒イベントも毎回大好評だそうです。

穏やかな気候で自然豊かな岡山県は、野菜や果物、瀬戸内の魚介などおいしい食材の宝庫。食に恵まれた土地柄ゆえ、料理に合うおいしい地酒が多いのも特徴です。

岡山県は全国有数の酒処として知られ、中でも日本酒の酒蔵の数は全国上位を占めるほど多いのだとか。県内各地に魅力あふれる酒蔵が点在し、伝統的な銘酒から個性あふれる新感覚の銘柄まで、たくさんの日本酒がつくられています。

そして、岡山県は酒米の有名な銘柄「雄町米(おまちまい)」発祥の地。山田錦(やまだにしき)と並ぶブランド酒米として全国の銘酒に使われています。

雄町米を使ったお酒の愛好家のことを「オマチスト」と呼ぶそうで、日本酒好きからの評価が高まるとともに、雄町米の故郷・岡山の地酒人気も高まるという、うれしい相乗効果が生まれています。

このように、日本酒文化が深く根付いている岡山県。地元の酒に詳しくなれば、日本酒の楽しみ方がより広がりそうですよね。そこで今回は、私こと「まかせてちょー査団」の団長Mが、地酒がそろう酒屋さんに出かけて、おすすめの地酒や味わい方をあれこれ聞いてみました。

結論から言うと、これが何ともたのしい昼飲み取材に路線変更(笑)。地酒はもちろん、「角打ち(かくうち)」という呑み文化の奥深い魅力も併せてお届けします!

酒屋であり酒場。地酒専門店『さかばやし』

訪れたのは、JR岡山駅東口を出てすぐの「岡山駅前商店街」にある地酒専門店『さかばやし』。全国のお酒を取り扱う酒屋さんが多い中、ここは地酒に特化した店として県内外のお客さんから人気を集めています。

奥に長い店内は、壁一面が冷蔵庫になっています。お酒がぎっしりと並ぶ様子は圧巻のひと言! 反対側の棚には地ビールや地ワインもありました。

冷蔵庫にあるのはすべて岡山の日本酒で、蔵元別に分けられています。岡山の地酒がこんなにもあるなんて驚き。早速、『さかばやし』店長の小橋さんにお話しを聞きました。

このお店には常時何種類の地酒がそろっているんですか?

「時期により変動はありますが、常時200種類くらいの地酒がそろっています。岡山は酒蔵の数が全国的に見ても多いほうで、酒造として登録しているのが約50社、その中でお酒をつくっている酒蔵は30社ほどあります」

中には室町時代から300年以上続く老舗酒蔵も。岡山の日本酒づくりの歴史は長いですねえ。

「岡山県の酒蔵の約7割は、倉敷を中心とする県南西部に集中しています。倉敷は年貢米の集積地として稲作が盛んに行われ、江戸時代にみそや酒づくりが流行ったことから酒蔵が多く集まりました。機械化もいち早く進み、昔から生産量や作り方の技術が発達していた地域です。その背景があるからこそ、今でもおいしくてバラエティに富んだお酒が生まれ続けているのだと思います」

お店の商品のうち、雄町米を使っているお酒は2~3割程度。雄町米は県外からの引き合いも多い人気米だけに希少で、かつては「幻の米」とも呼ばれていました。

ちなみに「備前雄町」とは、岡山でつくった雄町という意味。他にも赤磐、高梁、建部など地名のついた雄町もありますが、これは県内でそれぞれブランド化されたものだそうです。

日本酒バーも経営する小橋さん。バーで県外客に人気が高かった雄町米の地酒の中から、4品を持ってきていただきました。

こちらは、左から「三冠」(三冠酒造)、「多賀治」(十八盛酒造)、「碧天(ヨイキゲン)」、「伊七(熊屋酒造)」。どれも雄町米のふくよかな旨みを生かし、よい水と作り手のこだわりによって生まれた逸品。「三冠」はフルーティ系、「碧天」は辛口系など風味もいろいろです。

岡山の地酒は、雄町米以外にどんな酒米が使われているんですか?

「日本酒好適米としては『山田錦』『五百万石』などが有名ですが、地元の酒米でメジャーなのは『朝日米』。雄町米を使ったもの以外にも、おいしい銘柄はたくさんありますよ」

ひとつに絞るのが難しいのは承知の上でお聞きします! 小橋さんが今注目しているニューフェイスの銘柄はありますか?

「新銘柄もいろいろありますが、2019年に代替わりされた『落酒造』の『大正の鶴』は、大阪から人気に火が付いて。真庭市にある酒蔵で、5代目蔵元の名前は落昇さん。落ちて昇る。面白いですけど前向きでよい名前ですよねえ」

地酒にまつわる知識が半端ない小橋さん。銘柄の歴史や作り手のエピソードを聞いていると、地酒への興味がどんどんかきたてられます。それにしても、種類が多すぎて選ぶのに迷いそう。

「日本酒も技術の進歩でいろんな味がつくれるようになりました。値段も手ごろなものがありますし、まずは飲んで味を利くのが一番なんですが…試し飲みしてみませんか?」

そう、『さかばやし』の魅力は品ぞろえだけじゃありません。ほとんどのお酒が試し飲みできる、立ち飲み酒屋なんです!

完全セルフ方式。究極の立ち飲み「角打ち」とは?

昔から酒屋でお酒を飲むことを「角打ち(かくうち)」といって、全国各地に店内で立ち飲みできる角打ち酒屋があります。

『さかばやし』も、岡山では珍しい角打ち酒屋。最近はワインを角打ちできるお店や珍しい酒をセレクトした立ち飲みバーも増えています。

「甘口、辛口といっても味わいは千差万別。これなんかいかがですか?」

甘口好みの団長Mにあわせて選んでくれたのは、『嘉美心酒造』の『木陰の魚』。オシャレなラベルですね!

60mlサイズのグラスいっぱいに注いでくれました。のんでみるとかなりフルーティ! まるでフルーツワインのように、ジューシーな甘酸っぱさが口に広がります。

日本酒とは思えない新感覚の味わいに驚き。これは、日本酒が苦手な人でもスイスイいけちゃうやつだ…飲みすぎてマズいやつだぞ。いや、味はかなりウマイんだけども!

「木陰の魚」で勢いがついた団長M。迷うことなく2杯目へ。

おいしい地酒を、居酒屋仕込みの絶品アテと一緒に!

冷蔵庫をじっくり眺め、先ほど小橋さんがおすすめしてくれた雄町米のお酒「多賀治」をセレクト。

試し飲みは完全セルフ方式。冷蔵庫の手前に置かれた試し飲み用の小瓶を、お客さんが自分で取り出します。料金は60mlのおちょこサイズ一杯で200円か300円。奥には販売用の大ボトルがあります。

飲みたいお酒を選んだら、カウンターに持って行って注ぎます。会計してもらうまでがすべてセルフ。次の人の分が足りないくらい残り少なくなったら、冷蔵庫に戻さずそのままで。選ぶ際に迷ったり、注文のシステムが分からなくなった時は、お店の人に聞くと親切に答えてくれますよ。

酒のアテももちろんあります。団長Mが選んだのは、ママカリの酢漬けと黄ニラのおひたし、ワサビ醤油に漬けたクリームチーズ。居酒屋仕込みの本格おつまみ。ちゃんと岡山の地物をそろえているところがニクいです。

おつまみも出そろい、本日の角打ちセット完了! すかさず2杯目の「多賀治」をひと口。シュワっとした口当たりでガスの発砲感があり、飲むほどに甘みが際立ちます。うーん、おいしい! ママカリの酢漬けとも相性抜群です。

ワインのような風味の「木陰の魚」は、クリームチーズがぴったり。日によって異なりますが、おつまみのラインアップは10種ほど。お酒との相性を考えながら選ぶのも楽しいですね。

お酒とおつまみはカウンターの上に置かれた注文票に記入。値段枠ごとに正の字を付けて、帰りに清算します。

試飲とはいえ、60mlグラスは結構満足感のあるサイズ。一口ごとに、フンワリと体が緩むのを感じます。普段の居酒屋や立ち飲みとはひと味違い、シンプルに酒と向き合えるのがこれまた新鮮。マイペースに飲みたい人ならセルフも心地よいはず。

このなんともいえない幸福感を、ずっと記憶にとめておきたい。試し飲み最高!

小橋さんからは、「よいペースで飲んでもらうためにも、お水と一緒に飲むのがおすすめですよ。「やわらぎ水」といって日本酒の味が柔らかく、飲みやすくなるんです」とアドバイスが。

早速、紙コップに注いだ日本酒もセット。これで完璧! ちょい呑みが基本の角打ちですが、居心地よくなって長居しちゃう人もいますよね。絶対。

「手ごろな立ち飲み居酒屋として使えるのが角打ちの魅力ですが、うちのお店の角打ちは、あくまでも日本酒を試して買ってほしいから。お客さんが自分好みの味を納得して買うのが一番。そのうえで、ちょっと立ち飲みも楽しんでもらえれば」

普段は酒屋の裏手にある日本酒バー『岡山の酒ばぁ さかばやし』のカウンターに立つ小橋さん。ここは酒屋『さかばやし』の系列店で、酒屋の裏口からバックヤードで直結。しっかりお酒と料理を味わいたいならこちらがおすすめです。

普段何気なく飲んでいる日本酒も、酒屋で飲みながら選ぶと楽しさ倍増。知識豊富なお店の方のレクチャーのおかげで、地酒にちょっと詳しくなれました。

飲みの1軒目に利用するもよし、出張や観光の合間に岡山のお酒をちょっと一杯、なんて使い方もよし。手土産として選ぶ時も、味を確かめて購入できるから安心ですね。飲食店の方も仕入れに来られるそうです。

地酒&角打ちの魅力に開眼した団長M。酒屋でちょいのみ、なんて大人な楽しみ方で、日本酒の魅力にハマってみませんか?

Information

Information
地酒専門店 さかばやし(小売)
住所
岡山市北区駅前町1-10-29[MAP]
電話番号
086-237-1177
営業時間
11:00~19:00
休み
日曜、祝日 ※そのほか不定休あり
『岡山の酒ばぁ さかばやし』(日本酒バー)
住所
岡山市北区駅前町1-10-2[MAP]
電話番号
086-233-0009
営業時間
17:00~23:30
休み
なし
HP
http://okayamanosakebar-sakabayashi.gorp.jp

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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