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編集者にまかせてちょ~査団スペシャル

《赤磐市/石上布都魂神社(いそのかみふつみたまじんじゃ)》【岡山のおもしろ自販機・ちょ~査団】vol.3山奥の神社に置かれた、「御朱印&お守り」の自動販売機が話題!

気になる岡山の街ネタ調べます!まかせてちょ~査団スペシャル

  • 情報掲載日:2021.07.10
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Mission_81/厄除けの御利益があると伝えられるパワースポット。本宮へ参拝し、自販機でありがたい御朱印を手に入れよ!

神剣が祀られた『石上布都魂神社』に、御朱印の自販機が登場。

街中の至るところに置かれている自動販売機。

ドリンクやタバコなどが一般的ですが、それ以外にもちょっと意外な物を取り扱う自販機や一風変わった機能を持つ自販機があり、巷で密かな話題を集めています。

なかには「何だコレ!?」と思わず足を止めてしまうほどの「珍自販機」も。

そこで『まかせてちょ~査団スペシャル』では、「岡山のおもしろ自販機・ちょ~査団」と題して、岡山のユニークな自動販売機をシリーズでご紹介します。

突然ですが、みなさん「御朱印集め」をしたことはありますか?

そもそも「御朱印」とは、神社やお寺にお参りした際の証として授けられる印のことで、神社やお寺の名称、神様や仏様の名前、お参りした日付などが墨字で書かれているものです。

御朱印は神社やお寺によって書面や印章が異なるため、違ったデザインを集める楽しさがあります。昨今は御朱印巡りをする人も増えて、御朱印専用の帳面「御朱印帳」のバリエーションも豊富になりました。

本来は参拝時に直接書いていただくものですが、予め紙に書かれた「書き置き」タイプの御朱印もあります。書き置きなら、書き手の不在時や御朱印帳を持参してない時にも授与できますよね。

最近は書き置きタイプのみ、という神社仏閣も増えつつある中、岡山県には自動販売機で御朱印やお守りをいただける神社があるのです!

こ、これは、令和の「御朱印集め」のニュースタイルなのかも!?

前置きが長くなりましたが、今回の「おもしろ自販機・ちょ~査団」は、ありがたい「御朱印自販機」をレポートしちゃいます!

訪れたのがこちら! といっても、境内に上がる山道の入口に立ったところ。周囲は山に囲まれ、近くを流れる小川のせせらぎがヒーリングミュージックのように響きます。すでに厳かな空気が漂っていますね。

この立派な石の鳥居があるのは、赤磐市にある『石上布都魂神社(いそのかみふつみたまじんじゃ)』。初見ではなかなか読めない難しい名前の神社ですが、実は全国的に知られているパワースポットなのです。

緑に包まれた山道を上がると、境内の下に駐車場がありました。さらに細く急な坂道と階段を歩いて上がること数分。私こと『まかちょ~』の団長M、到着前から息が切れちゃってますケド…日ごろの運動不足をヒシヒシと感じますね…(ゼェゼェ)。

りりしい狛犬に迎えられ、まずは本殿のある境内に到着しました。

この神社は備前国一宮として国司が参拝を指定されていた由緒ある古社で、日本書紀には「スサノオノミコトが大蛇を退治した剣が在る。」と記述されています。

学業成就や農業振興、癌封じなどの御利益が伝えられ、特に癌封じは全国から参拝者が訪れるほど有名なのだとか。

左手には社務所があり、その隣には参拝者用の休憩所が設けられていました。その中に2台の自販機が並んでいるのを発見~! まずは本殿とお稲荷様への参拝をすませ、御朱印自販機をチェックしてみます。

本殿での参拝を済ませたら、急勾配の山道を歩いて山頂の本宮へ。

ドリンク自販機の横にあるのが、噂の御朱印&お守り自販機。御朱印やお守りは隣の社務所でも扱っていますが、神社の方が不在の際は自販機でいただくことができます。

団長Mがジーッと自販機を眺めていると、宮司の物部(ものべ)さんがいらっしゃいました。

「よろしければ御朱印の前に、山頂の本宮へもお参りされてはいかがでしょうか」。

そういえば、本殿の裏にはさらに奥へと続く山道があり、「本宮・磐座」の文字と矢印が書かれた看板が立っていました。ぜひお参りしたいです。

ここが本宮へ続く山道の入口。樹々に囲まれ、荘厳さがより一層増しています。

「ここから10分ほど上がった先に本宮があり、神霊の居場所となる巨石、『磐座(いわくら)』があります。竹杖もありますので、足元に気を付けてお参りください」と物部さん。

聞くだけでも神聖な雰囲気が伝わりますが、一体どんな場所なのでしょうか?

境内までの坂道ですらヘトヘトな団長M、山頂まで登れるのか一抹の不安はありますが…。

参道入口で竹杖を借り、いざ山頂へ!

木立の生い茂る森の中をゆっくりと進みます。山の斜面に沿って続く参道は、岩や木の根っこが段差になり、思わず足がとられそうになりました。杖があってよかったと実感!

龍の階段を上がって本宮に到着! 神が鎮座する神秘の場所で心身を整える。

木立を抜けた先に待ち構えていたのは、ゴツゴツした岩肌がむき出しの急こう配。一歩ずつ足元を確かめながら、よいしょ、よいしょと登ります。

まるで参拝者の行く手を阻むかのような道のりに、ますます本宮への期待が膨らみます。

参道の途中には、周囲の山並みを一望できる絶景ポイントがありました! 山頂まではあと少しですが、ここでちょっとひと休み。この景色、登ってきた苦労が報われるようなご褒美感がありますね。

歩くと息切れするほど険しい道ですが、原生林に包まれた山の中はとっても清々しい空気に満ちています。すでに足がガクガクしてきましたが、自然の爽快感は格別です!

本宮の下には小さな鳥居と階段がありました。「迫龍(はくりゅう)の段々」と名付けられた階段を上がればあと少し。

写真は階段を上って振り返ったところ。階段のうねり具合が、天に上る龍の姿のように見えますね。とても神秘的な光景です。

無事に山頂へと到着しました! 階段の上には小さな本宮の社があり、その後ろには巨大な磐座が見えました。まずは呼吸を整え、静粛な気持ちで本宮を参拝します。

磐座のあるエリアは、人が立ち入ってはいけない「禁足地」となっています。古代から巨石信仰が伝えられた神聖な場として、磐座にはよい「気」のエネルギーが満ちていると伝えられてきました。

磐座のたまり水は、古くから「いぼ取り水」として伝えられ、そこから癌封じの御利益が広まったのだとか。ここに立っているだけで不思議と気持ちが和らぎ、祈りの想いが強まるのを感じます。

清らかな気持ちで本堂を後にし、本殿に戻って御朱印をいただくことにしました。

御朱印とお守りを購入。実は、神社でおなじみのアレも自販機だった!?

自販機のショーケースに並ぶのは、紙の大きさが大・中・小と異なる御朱印と、十数種類のお守り。持参した御朱印帳のサイズを確認して「中」のボタンをプッシュ。御朱印代はどの大きさも一律500円です。

取り出した御朱印には、「返却願います」と書かれた木片がくっついています。物部さん、これって一体何ですか?

「御朱印が軽くて自販機で扱うには重量が足りないんです。木片は単に重りとして付けているだけなんですよ」。

なるほど! それで「返却願います」なんですね。自販機で御朱印をいただいた際には、記念に持って帰らずちゃんと箱に戻しましょう。

こちらが、『石上布都魂神社』の御朱印。日付の部分は自分で書き込むように空けられています。休憩所のテーブルに筆記具があるので、その場ですぐに記入ができますよ。自分で日付を書くとなると緊張感が違いますね。筆ペンなんて久しぶりだし、間違えないよう慎重に…。

完成! 団長Mの汚い字で失礼しますが、やっといただくことができました!

せっかくなのでお守りもいただくことに。団長Mは、家族が元気に過ごせるようにとの願いをこめて「健康御守」を選びましたよ。このほかにも、学業成就や癌封じのお守りもありました。

こちらの御朱印&お守り自販機は3年前に設置。10年程前から癌封じのご利益で評判となり参拝者が増えたことから、より多くの人に対応できるようにと設けられたのだそうです。

「人が常駐していない神社なので、その場で御朱印を書いてお渡しできない際に役立てればと。味気ないと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、気持ちを込めて書いております。少しでも御朱印巡りがしやすくなればうれしいです」。

突然、「おみくじも自販機ですよ。ずいぶん昔からあるんですけどね」と教えてくれた物部さん。

それは、昔懐かしのアレですね!

神社でたまに見かけるこの赤いおみくじ箱。実は自販機の一種なのだそう。

「箱の中には円板があって、コインを入れるとセットしたおみくじが1つずつ落ちる仕組みになっているんです。昭和の前半ぐらいには使っていた気がするので、これもレトロ自販機のひとつですよね」

もしかすると、このおみくじ箱こそ日本の自販機の先駆けなのかもしれませんね? これは面白い情報をいただきました。

参拝の際は、山道を歩きやすい運動靴や動きやすい服装でいくのがおすすめです。癌封じなどの祈祷は、土・日、祝日のみ受け付けているそうですよ。

悠久の自然がもたらす清々しさ、聖域としてのエネルギーに満ちた『石上布都魂神社』。心安らぐ、気もちのよいひと時を過ごせます。貴重な自販機&御朱印巡りになりました!

Information

Information
石上布都魂神社(いそのかみふつみたまじんじゃ)
住所
赤磐市石上1448 [MAP]
電話番号
086-724-2179
駐車場
50台
HP
https://www.okayama-jinjacho.or.jp/search/17559/

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