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WELCOME TO HALLEWOOD ~ハレウッドへようこそ~

連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」編②

岡山映画ロケの仕掛け人・妹尾真由子の WELCOME TO HALLEWOOD

  • 情報掲載日:2021.11.26
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。

「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」

そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。

「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。

《連載第9回》連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」編②

▲「水辺のももくん」周辺/ももくんは「カムカム公式SNS」に登場! 時代設定に合わないため、劇中では隠されています

みなさん、こんにちは。岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。

前回に続き、9回目の今回もNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」についてご紹介します。今回は視聴者目線強めでお届けしたいと思います。

とうとう岡山を舞台に「カムカムエヴリバディ」の放送が始まりました! 毎朝、楽しんでご覧いただけていますでしょうか?

「朝ドラ史上初」の3人のヒロインで織りなす100年間のファミリーストーリーというだけあって、物語の展開が非常に早く、1日も見逃せない状況となっています。

私の職場では、12時45分になると再放送が流れるようにタイマー設定され、「カムカムタイム」が始まります!

私が勤めています『岡山県観光連盟』の事務所が入っている『岡山シンフォニービル』に面して南北に続く『表町商店街』では、11月17日から『表町商店街特設会場(天満屋岡山本店)』『高梁市歴史美術館』『NHK岡山放送局』の3会場で順に開催される「カムカムエヴリバディ巡回展in岡山」の告知ポスターが掲示されています。

そのほか、岡山駅地下のスクリーンではキャストインタビューが流されていたりと、普段の生活の中で目にする機会が多くなりました。

前回も少しご紹介しましたが、物語の時代設定上、現代の岡山を映し出すことができず、岡山ロケ自体はあまり多くはありませんでした。そのため、劇中の風景から岡山を感じられる部分は少ないかもしれません。

ただ、ヒロインの安子が想い人である稔に自転車の乗り方を教わるシーンは、岡山県民にとっては馴染みのある『岡山城』をバックに、旭川がロケーションとして登場しました。

また、稔の弟で安子に好意を寄せる勇が所属している野球部がランニングをしているときに安子に声を掛けるシーンは、『烏城公園』内の石垣をバックに撮影しています。

▲烏城公園(石垣)/現在は工事中のため立入禁止です。ご注意を!

現在『岡山城』は「令和のリニューアル大改修中」なので、天守閣は足場が組まれシートで囲われており、園内も立入禁止となっているため、実際にロケ地を訪れ同じ風景を楽しむことが難しい状況ではありますが、リニューアルオープンした際にはぜひ訪れていただきたいと思います。

本作ではロケーション以外にも「岡山」を感じることができます。岡山の人ならきっと楽しめ、親近感が沸くのが、出演キャストから発せられる「岡山弁」ではないでしょうか?

特に、安子の父役を務める甲本雅裕さんは岡山出身ということもあり、そのネイティブの岡山弁は安定感抜群です!

最近では、お笑い芸人の「千鳥」をはじめとする岡山出身の芸人やタレントなども増え、テレビで岡山弁をちらほら聞くようになったと思いますが、終始岡山弁が飛び交うドラマを毎日観ることができるというのは新鮮ですし、嬉しく思います。

私自身、脚本を頂いた際に、セリフとしておこされた岡山弁をみて、気恥ずかしくなるような方言の訛り方で書かれており…。

「こんな喋り方してるかなぁ…?」と思って読んでいましたが、劇中で聞いてみると「確かに普段、こういう風に話したりするなぁ…」と実感することも多く、面白く感じました。

時代設定上、今ではあまり使わなくなった言葉もありますが、馴染みのある言葉が使われているだけに、より作品に愛着を持たれる方も多いのではないでしょうか。

ただ、ひとつ気になることがあります。

それは、普段から岡山弁を喋ったり聞いたりしているネイティブ岡山の我々にとっては会話の内容がスムーズに入ってきますが、岡山弁に馴染みのない地域の方々が聞いた時に、どのように聞こえているのか?ということです。

第3話で、安子がラジオ英語講座を初めて聴いて「何を言っているのかひとつも分からなかった」とナレーションが入った時のように、逆に岡山弁に対して同じようなことを感じる人もいたりするのかな…なんて思ったりしました。

この疑問点については、他県の方々にお会いした際に聞いてみたいと思います。

今後、時代も舞台も移り変わっていきますが、物語のルーツとなる「岡山」として、最後まで一緒に作品と地域を盛り上げていきたいと思います。

作品データ

【タイトル】
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」

【放送日】
2021年11月1日~放送

【ストーリー】

1925(大正14)年、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋で、女の子が生まれた。名前を安子という。

あんこの甘い香りに包まれたあたたかい家庭に育った安子は、ずっと家族との幸せが続くことを願った。

やがて戦争の足音が近づくなか、さまざまな試練が安子に舞い降りる。

けれど、ラジオ放送開始からまもなく始まるラジオ英語講座との出会いが、安子の未来を切り開いていく。

安子、るい、ひなたと、三世代の女性たちが紡いでいく、100年のファミリーストーリー。

【キャスト】〈岡山編〉
上白石萌音/松村北斗/村上虹郎/濱田岳/さだまさし/YOU/甲本雅裕/段田安則

【スタッフ】
作:藤本有紀(オリジナル作品)/音楽:金子隆博/主題歌:AI「アルデバラン」/語り:城田優

【岡山県内撮影時期】
2021年6月、9月

【県内ロケ地】
岡山市(旭川河川敷、旧偕行社、岡山城ほか)

岡山県フィルムコミッション協議会の詳細は下記から。

【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子

矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに

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