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WELCOME TO HALLEWOOD ~ハレウッドへようこそ~

映画「燃えよ剣」編 ②

岡山映画ロケの仕掛け人・妹尾真由子の WELCOME TO HALLEWOOD

  • 情報掲載日:2021.09.24
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。

「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」

そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。

「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。

《連載第7回》映画「燃えよ剣」編②

みなさんこんにちは。岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。

前回に続き今回も、2021年10月15日(金)に全国公開される、映画「燃えよ剣」についてご紹介させていただきます!

▲吉備津神社の回廊

岡山県内での撮影は、高梁市、真庭市、岡山市、津山市の4市で約10日間にわたって行われました。

通常であれば、企画書や脚本、原作などを読み込み、監督が希望するロケーションのイメージを聞き取り、イメージに合致又は近いロケーションを探して提案…といった流れで支援を行っていくのですが…。

本作については、問合せを頂いた時点で、すでに原田監督自らが個人的に岡山県内を回られていて、「このシーンのロケーションはここ」といった感じで、大体の目星を付けた上での相談だったのです。

つまり我々地域フィルムコミッションにとっては、「監督が希望するロケーションで撮影を実現するにはどうしたらよいか?」というミッションが課せられた、という印象でした。

そのため本作のロケハン(ロケーションハンティングの略)は、監督が思い描くイメージに近いロケーションで、なおかつ撮影協力してくれる場所をロケ地として提案する…という通常パターンとは違いました。

今回は原田監督が撮影を希望するロケーションへ足を運んで撮影許可の可能性を探りつつ、「どの程度協力いただけるのか?」「幕末の時代を再現するには、どのような美術装飾を施す必要があるのか?」といったことを、制作スタッフと一緒に確認する作業を主に行っていきました。

原田監督は、本作に関するインタビューで「たまたま回廊の写真を見た『吉備津神社』と、日本の原風景と本で紹介されていた『吹屋ふるさと村』を目指して、岡山県を車で回りました」と岡山でのエピソードを紹介されていました。

この「たまたま」がきっかけで、当県が「燃えよ剣」のロケ地候補として名前があがったのだと考えただけでワクワクし、これもひとつの「ご縁」だったのだと感じました。

▲吹屋ふるさと村

監督のそんな期待に応えるべく、「道路に砂を撒いて雨樋を外す」「廃墟感をより増すためにボロボロにする」「アクションで、廊下から川に向かって落ちる」など…。細かい希望を叶えるため一つ一つクリアしていきました。

この時も、地元の皆さんは「できない理由を探す」のではなく、「どうやったら出来るか」を一緒に考えてくれました。その集大成が本作の見どころのひとつになったと言えると思います。

また、監督が「ロケ地に求めているものは『個性』」とおっしゃるだけあり、劇中では終始こだわり抜いた末に選定されたロケーションが次々に登場します。

全国60カ所以上のロケ地を組み合わせているため、映し出されるのはほんの一瞬かもしれませんが、各ロケ地の個性を監督目線で切り取り映像に残してもらえるというのは、今までにない視点で魅力を発見できる可能性も秘めていると思います。

一度といわず、何度も繰り返し作品を鑑賞していただき、ロケ地に想いを馳せ、コロナの感染予防対策として実施されている行動制限が解除された際には、ぜひとも「燃えよ剣」のロケ地巡りを楽しんでいただきたいと思います。

作品データ

【タイトル】
「燃えよ剣」

【劇場公開日】
2021年10月15日全国公開

【ストーリー】
時代を追うな。夢を追え。

「新選組」土方歳三―彼はいかにして歴史に名を刻む【伝説(レジェンド)】となったのか―?

武州多摩の「バラガキ」土方歳三は、「武士になる」という熱い夢を胸に、近藤勇、沖田総司ら同志と共に京都へ向かう。

徳川幕府の後ろ盾のもと、芹沢鴨を局長に擁し、市中を警護する新選組を結成。

土方は副長として類まれな手腕と厳しい法度で組織を統率、新選組は倒幕派勢力制圧に八面六臂の活躍を見せる。

お雪と運命的に出会い惹かれあう土方だったが、時流は倒幕へ傾いていきー。

剣を手に命を燃やした男たちの知られざる「愛」と「戦い」が、今幕を開ける!

【キャスト】
岡田准一/柴咲コウ/鈴木亮平/山田涼介/尾上右近/伊藤英明

【スタッフ】
原作:司馬遼太郎「燃えよ剣」(新潮文庫刊/文藝春秋刊) 監督・脚本:原田眞人

【岡山県内撮影時期】
2019年3月9日(土)~18日(月)/4月25日(木)

【県内ロケ地】
高梁市(吹屋ふるさと村、旧広兼邸、旧片山家住宅、郷土資料館、頼久寺)/真庭市(勝山町並み保存地区、旧岡野屋旅館)/岡山市(吉備津神社)/津山市(鶴山公園)

岡山県フィルムコミッション協議会の詳細は下記から。

【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子

矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに

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