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WELCOME TO HALLEWOOD ~ハレウッドへようこそ~

映画「燃えよ剣」編 ①

岡山映画ロケの仕掛け人・妹尾真由子の WELCOME TO HALLEWOOD

  • 情報掲載日:2021.08.27
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

降水量1mm未満の日が日本で一番多く、災害も非常に少ないことから、映画やドラマの撮影スポットとして注目されている岡山県。市街地からクルマで30分圏内に、海、山、古い街並みなどがあり、田舎の風景や島、高原など豊富なロケーションがそろっています。

「晴れの国岡山は、日本のハリウッドだね!」

そんな声が高まって、誰が呼んだか「HALLE WOOD(ハレウッド)!」。

「HALLEWOOD」の立役者であり、全国の映像制作会社が頼りにするというすご腕コーディネイターの妹尾真由子さんが、知られざるロケの裏側やさまざまなエピソードを通じて、岡山の魅力を紹介していく連載です。

《連載第6回》映画「燃えよ剣」編①

©2021「燃えよ剣」製作委員会

みなさんこんにちは。岡山県フィルムコミッション協議会の妹尾真由子です。

撮影から早2年以上…。

撮影時の記憶が薄れつつある中、待ちに待った映画「燃えよ剣」の公開日(2021年10月15日)が近づいてきました。

当初の予定では、2020年5月に全国公開される予定だったのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送られ、このたび満を持しての公開となります!

さて、「燃えよ剣」は、幕末の動乱期を「新選組」副長として剣に生き、死んでいった「土方歳三」の生涯を描いた歴史小説であり、司馬遼太郎の代表作のひとつです。

ベストセラー小説であるこの作品を、「日本のいちばん長い日」「関ケ原」などのメガホンをとった原田眞人監督のもと、岡田准一さん、柴咲コウさん、鈴木亮平さん、山田涼介さん、伊藤英明さんといった超豪華キャストで映画化。

岡山県内では2019年の3~4月に、4自治体にわたって撮影が行われました。

私はひと足早く鑑賞させていただきましたが、これまで時代物はあまり得意ではなく作品の途中で眠くなってしまうこともしばしば…。

「最後まで作品に集中できるのだろうか?」という不安をよそに、迫力ある殺陣と魅力あるロケーションの数々に集中力が途切れることなく、最後まで見入ってしまいました。

今回も撮影に入る前に原作と脚本を読んで内容は把握していたので、展開も分かった上で作品を鑑賞したのですが…。

仕事柄、1回目の鑑賞ではストーリーに集中するというよりは、「岡山で撮影されたシーンがどのように映像化されているか」「ロケーションがどのように映っているか」「エキストラの方々の映り具合」「県外のロケーションがどのような場所が選ばれているか」などをチェックしながら観てしまいます。

ひとつ言えるのは、監督がこだわりぬいて選定したロケーションが描き出す幕末の時代風景と大迫力の殺陣のシーンが圧巻だということ! ぜひ劇場でご覧いただきたいと思います。

と、前置きが長くなってしまいましたが、次回のコラムで撮影時を振り返りながら映画「燃えよ剣」の魅力をお伝えしていきたいと思っています。

ただ、こうした中でも新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、日々感染者数が過去最高を記録する地域が増加している状況の中、正直なところまた公開が延期になるのでは…といった不安がぬぐい切れません。

我々一人一人が感染予防対策を徹底して行い、安心して劇場で映画を楽しめる日が一日でも早く戻ってきてくれることを期待しています。

作品データ

【タイトル】
「燃えよ剣」

【劇場公開日】
2021年10月15日全国公開

【ストーリー】
時代を追うな。夢を追え。

「新選組」土方歳三―彼はいかにして歴史に名を刻む「伝説(レジェンド)」となったのか―?

武州多摩の「バラガキ」土方歳三は、「武士になる」という熱い夢を胸に、近藤勇、沖田総司ら同志と共に京都へ向かう。

徳川幕府の後ろ盾のもと、芹沢鴨を局長に擁し、市中を警護する新選組を結成。

土方は副長として類まれな手腕と厳しい法度で組織を統率、新選組は倒幕派勢力制圧に八面六臂の活躍を見せる。

お雪と運命的に出会い惹かれあう土方だったが、時流は倒幕へ傾いていきー。

剣を手に命を燃やした男たちの知られざる「愛」と「戦い」が、今幕を開ける!

【キャスト】
岡田准一/柴咲コウ/鈴木亮平/山田涼介/尾上右近/伊藤英明

【スタッフ】
原作:司馬遼太郎「燃えよ剣」(新潮文庫刊/文藝春秋刊) 監督・脚本:原田眞人

【岡山県内撮影時期】
2019年3月9日(土)~18日(月)/4月25日(木)

【県内ロケ地】
高梁市(吹屋ふるさと村、旧広兼邸、旧片山家住宅、郷土資料館、頼久寺)/真庭市(勝山町並み保存地区、旧岡野屋旅館)/岡山市(吉備津神社)/津山市(鶴山公園)

岡山県フィルムコミッション協議会の詳細は下記から。

【Profile】

岡山県フィルムコミッション協議会
妹尾真由子

矢掛町出身。2013年に矢掛町入庁。産業観光課での勤務時代には、ご当地キャラ・やかっぴーとともに町の観光PRを担当。2016年より岡山県観光連盟に出向。2018年より岡山県フィルムコミッション協議会の専任スタッフに

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