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子どもたちに夢を!

《第19回》データから読み解く! 『ファジアーノ岡山』やサッカーへの関心度は?

ファジアーノ岡山・北川真也社長の 子どもたちに夢を!

  • 情報掲載日:2021.10.21
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

新型コロナウイルスの影響で、動画配信を強化!

昨年、コロナ禍で4カ月にわたるリーグ戦中断の期間に、クラブの中に映像制作を担当するチームを立ち上げて、動画による情報発信を強化しました。

コロナ前までは、スタジアムに足を運んでいただくことを最優先としていましたので、来場いただいた方に楽しんでいただける取組み、「もう一度来たい!」と思っていただける取組みに注力してきました。

そのため、映像を使ったSNS等での情報発信については、事業の優先度を少し落としていました。当然、予算が潤沢にあればこういった分野にも力を入れたかったのですが、限られたリソースでは仕方ありませんでした。

それがコロナ禍では、仕事や家庭の事情で「スタジアムに行きたくても行くことができない」という方が多く、そんな皆さんにもご自宅で『ファジアーノ岡山』を応援したり、感じていただくことができるよう、映像チームを作り情報発信の強化に着手しました。

今回はそこから見えてきたデータから、少しお話してみたいと思います。

スタジアム来場者とYouTube視聴者、そのデータの違いとは?

まずは2019年のスタジアム来場者のデータを見てみましょう。

来場者の男女比は男性57.9%に対して女性42.1%。

平均年齢は46.9歳で、年齢分布で一番多かった年齢層は40~49歳の25.3%でした。ちなみに来場者のうち、40歳以上の来場が70.8%になります。

一方、クラブの公式YouTubeチャンネル「FAGIANO CHANNEL」の過去3カ月のデータを見てみると…。

ユニークユーザー(見たことがある人)は約3万9000人、リピーター(2回以上見ている人)が約1万3000人です。

そして男女比は男性83.0%、女性17.0%で、年齢分布で一番多かった年齢層は、18~24歳の23.9%というデータが出てきました。

スタジアム来場者の19~22歳は3.2%なので、比率に大きな差があります。そして45歳以上の視聴者数が35.9%であり、40歳以上が70.8%の来場者の比率とも大きな差です。

若年層のチームやサッカーへの関心度は低くない!

2019年に1度でもスタジアムに来場した方の人数は約3万人と推定しており、19~22歳3.2%だと約900人となります。一方、YouTubeのユニークユーザー約3万9000人と比較すると、18~24歳23.9%で約9300人となります。

19~22歳、18~24歳で年齢の区分けが異なりますし、「2019年の年間来場者」と「直近3ヵ月のYouTube視聴者」では比較している期間も異なるため一概には言えませんが…。

この大きな差は「スタジアムには来場はしていないがYouTubeでクラブの映像コンテンツを見ている」という方が多く存在するからなのかもしれません。

これまで、来場者データの分析から、「若年層は『ファジアーノ岡山』や、サッカー観戦への興味・関心が低いのでは?」という仮説を立てていました。

しかし、今回YouTubeの視聴データから見ると、若年層でも『ファジアーノ岡山』に興味をお持ちの方は多く、スタジアム来場の予備軍も一定数いらっしゃるのかもしれません。

コロナ後には「いかにこの方たちに、スタジアムにお越しいただくか?」について、検討しておかなければなりません。

数値には表れない「マインド」や「空気感」も大切に

そのほかのデータも少し触れておきます。

コロナ前の来場者へのアンケート調査より、「観戦の予定は、試合日の3~4週前に決めている」いう結果をもとに、日程や対戦相手、スタジアムイベント、フーズなどの情報を発信しておりました。

しかし、コロナ禍においては試合日の直前に観戦を決められる傾向が見えています。

なぜなら、緊急事態宣言やまん延防止法等重点措置が発令されている中では予定を立てづらく、日々感染状況を見て試合日の直前に予定を決められているからだと推測しています。

例えば9月11日(土)の栃木戦は、岡山県内に緊急事態宣言が発令された中での試合でしたが、試合直前の9日(木)に緊急事態宣言が9月12日(日)で解除される発表が出され、急きょチケット販売が伸びたという事象がありました。

緊急事態宣言下での試合開催でしたが「間もなく解除される」という報道で、マインドが変わった可能性があります。データだけでなく、数値化しづらい「空気感」のようなものも意識した運営が求められているのだと思います。

チームの戦績や個人データをはじめ、財務諸表やデジタルデータなど、ありとあらゆる数字を1日中眺めて、戦略や戦術までに落とし込むことは、私の大きな仕事です。

先輩経営者の皆様から「数字は嘘つかない」との教えをいただきますが、そんな大切なデータを、可能な限り客観的に判断するように心がけています。

今回は数値をもとにお話ししました。

コロナ禍において経験した1年半のデータに加え、数値化出来ないことも意識をして、それらの分析結果から新たな展開へと発展させていければと思っています。

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