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独断の3選!

《遅い時間まで楽しめる、夜だけラーメン店》レジェンド店主が作る魅惑の一杯を求めて。胃袋と心を満たす、夜のみ営業の名店に突撃!

大盛りアニキ&バリカタ姐さんの岡山ラーメンエクスプローラーズ

  • 情報掲載日:2021.01.07
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

「岡山ラーメン★エクスプローラーズ」が大復活。

ラーメンが大好きな大盛りアニキとバリカタ姐さんがコンビを結成。毎月気になるテーマを掲げ、無理やり独断で3選します! そして再び岡山のラーメン界に参戦!←ダジャレ

アニキがチョイスし、姐さんがお店に突撃取材! 選びますとも、行きますとも、聴きますとも!

店主やスタッフが普段は話さないようなことをインタビューで引き出して、岡山のラーメンのさらなる魅力に迫ります!

《連載第15回》今回のテーマは「遅い時間まで楽しめる、夜だけラーメン店」

「深夜」と「ラーメン」って2つのワード。ドリーとテリー並に相性抜群の名タッグですよね。

思い起こせば、試験勉強にいそしむ中で小腹を満たした一杯からはじまって、冬場の夜釣りの際にはトラック屋台を呼び止めてアツアツスープで寒さをしのぎ、ちょっと一杯のつもりで飲んだ帰り道に暖簾をくぐってふらりと立ち寄って…。

深夜に食べたラーメンの思い出には、ちょっとした浪漫を感じてしまいますね。

翌朝のことを考えると、あんまりヘビーなやつは遠慮したいと思いながらも、「どうしてもラーメンが食べたい!」とカラダが欲してしまう瞬間があるんですよね。

「深夜のラーメン」とは、そんな感情がスパークしちゃう、一日頑張ったワタクシが最後に漂着してしまった魅惑の終着駅。まさしく「魔性の魅力」を放つ食べ物だといえるでしょう。

近ごろは時節柄、シメの一杯を楽しむ機会も少なくなりましたが、仕事帰りや用事帰りにふらりと立ち寄れる、深夜営業のお店は本当にありがたい。特に夜遅くの仕事をされている人にはなくてはならない存在かも。

さて今回は、「夜だけラーメン店」ということで、単に深い時間帯に営業しているというだけでなく、「夜のみ営業」のお店ばかりを選んでみました。

「夜遅くもやっている」のではなくて、むしろ「夜しかやってない店」です。

いずれも、商店街や繁華街、駅近など、利用しやすい立地にあるので、気軽に立ち寄ってほしいですね。

ランチタイムのラー活がメインの人には少し敷居が高いかもですが、夜食べるラーメンってなんかまた、昼とは違った独特の雰囲気を満喫できるんですよ。

そして最近は、若い店主の活躍が際立っている岡山のラーメン界ですが、今回の3軒は、さまざまな経験を積んでこられた「人生のベテラン」店主のお店ばかり。感謝とリスペクトと心ばかりのエールと…万感の思いを込めてお届けしたいと思います。

それでは姐さん、張り切って行ってらっしゃい!

はーい! 現場のバリカタ姐さんです。

大盛アニキの言うとおり、夜遅くに食べるラーメンって、なんというか「蜜の味」的な要素がありますね。それって私だけ?

いや、夜中にカロリーを摂取するという背徳感が、ラーメンをより魅惑的にさせる効果があるんじゃないかと。

街中には夜営業のラーメン店がたくさんありますが、今回大盛りアニキが選んでくれたお店は、ラーメンファンも一目置く名店だそうで、とっても楽しみ!

それでは魅惑の夜ラー活、行ってきます!

豚松

商店街の路地に佇むディープな穴場店。旨い料理と店主のトークにハマる夜。

まずは、岡山市表町商店街の南端にある『豚松(とんまつ)』。長屋風の「千日センター街」を入ってみると…ありました! 小さな通りに浮かぶ看板と提灯、路地の雰囲気に溶け込む赤いドアが目印です。

個人商店や居酒屋が集まるエリアにありながら、街の喧噪から一歩離れた隠れ家的な佇まいがGOOD。周囲にはたくさんコインパーキングがあるので、クルマでも訪れやすいのがうれしいところ。

店内はカウンターのみ。厨房の上にはお品書きがズラリと並んでいます。ラーメンの種類もさることながら、ご飯もの、ハンバーグといったメニューも用意された大衆食堂的なラインアップ。さながら表町界隈の「深夜食堂」といったところでしょうか。

常連さんと気さくに会話を交わすご主人。テキパキと料理をつくる姿からは想像がつきませんが、なんと御年77歳! 軽妙かつ色気のあるトークを繰り広げる姿は現役感バリバリです。

「元々は宴会場の経営者でしたが、その店が火事に遭ってからは人生のどん底を経験。別の料理店を経営した後、1989年(平成元年)に『豚松』を始めたんです。だから人生経験は豊富よ(笑)」

手相占いも得意だそうで、バリカタ姐さんも今後の人生をちゃっかり占ってもらいましたよ。その後もトークは弾みまくり、最後は歌好きな店主の美声で大盛り上がり。とっても楽しい時間を過ごさせてもらいました。

「あれ、これ取材だっけ?」と思ってしまうほど、気取らない居心地のよさを感じます。

具材と優しさたっぷりの「うまいラーメン」。フワフワの絶品玉子焼も必食!

お品書きの中に気になる名前のラーメンを発見しました。その名もズバリ「うまいラーメン」。ラーメンの種類は定番の「豚松ラーメン」や塩、みそなどバリエーション豊富ですが、これはどんな味なのか想像がつきません。

「『うまいラーメン』は、定番の『豚松ラーメン』の五目そばバージョン。うまいかどうかは食べてみて!」とご主人。

店主のおすすめ通り、「うまいラーメン」810円を注文。

鶏ガラと魚介のダシがしみ込んだスープは、野菜の甘味が加わりマイルドな印象に。後口に脂っぽさやしつこさを感じず、優しいコクが残ります。

具材はハクサイにタマネギ、ニンジン、モヤシなど、野菜だけでも食べ応え抜群。さらにイカ、エビ、豚肉なども入った栄養バランス満点の一杯です。

ベースとなる「豚松ラーメン」特有のピリッとした辛みもアクセントになっています。

そして、忘れちゃいけないのが豚松特製「玉子焼」390円。これ、バリカタ姐さんも大好きで、これを目当てに来るという常連さんもいるほどの名物メニューなんです。

口当たりはふわふわ、中はトロみを残した絶妙な焼き加減。味付けは非公開とのことですが、だし巻き玉子よりも甘さが引き立つ味わいです。一度食べると忘れられない美味しさ。ぜひラーメンとセットで食べていただきたい!

雑居ビルのディープな雰囲気を纏いながらも、親しみある接客と懐かしい味わいでファンの心をつかんでいる『豚松』。

このエリアは新しい岡山市民会館となる『岡山芸術創造劇場』の建設に向けて再開発が進んでいます。街の姿は変わっても、ずっと残っていてほしいお店です。

ラーメン日生港

屋台→居酒屋→ラーメン屋という異色の経歴。釣り好き店主の営む名物店。

場所は岡山市北区中央町、歓楽街の真ん中にお店を構える『ラーメン日生港』。周辺のお店で働く人たちが仕事帰りに立ち寄れるようにと、午前4時までお店を開けています。今回はオープン直後にお邪魔しました。

鹿児島県出身で、岡山に来て魚の行商を始めたという店主。

『岡山中央郵便局』の近くで屋台を10年ほど営業した後、岡山市北区京橋町に居酒屋『下津井港』をオープンしました。

魚の旨い居酒屋として人気を集めましたが、この時に作った魚介ダシのラーメンが話題を呼び、ラーメン目当てで来店するお客さんが急増したそうです。

ラーメンファンの皆さんの中には、『下津井港』を居酒屋ではなく「ラーメン店」のジャンルでストックしている人がいるかも?

当初は魚料理に使う魚介のアラでダシを取っていたものの、ラーメンが評判になってからは、ダシのために魚を仕入れる時もあったとか。でも、それだけラーメンが美味しいということですよね。

「『下津井港』を20年以上続けましたが、体調面のことがあり引退して店を引き継ぎました。でも、やっぱりお店がやりたくなって。前の店が『下津井港』だから、別の漁港の名前を取って『日生港』にしました」

2013年にラーメン店として見事復活し、今も瀬戸内海の鮮魚を使ったメニューを提供している『日生港』。店主は休みの度に海に出かけるほどの釣り好きで、自ら釣った魚を料理に使うこともあるそうですよ。

瀬戸内の鮮魚の旨味が押し寄せる! 至福の魚介系ミックススープ

『日生港』が提供するラーメンは、こちらの「ラーメン(700円)」1種類のみ。

具材はネギ、モヤシ、チャーシューと至ってシンプルですが、その分スープと麺の美味しさが際立ちます。

スープはサワラやブリなどの白身魚で上品な旨味を打ち出し、鶏や豚でコクをプラス。さらに野菜の甘味を足すことでまろやかな後口に。

滋味を重ねた魚介系ミックススープは、最後のひと口まで満足感を楽しめます。

麺は九州産のものを使用し、甘味のあるスープとも好相性。

人気メニューの「ゲソ天」(~1000円)もいただきました。

固めの噛み応えを想像していましたが、思わぬ身の柔らかさと天ぷら衣のカリカリ、サクサク感にびっくり!

ラーメンとセットで食べても全然重さがなく、軽い口当たりが魅力です。いくらでも食べられそう!

「新鮮な白イカのゲソを使っているので、その時の仕入れによって量と値段が異なります。ラーメン屋ですけど、焼き魚や刺身もおすすめですよ」

ラーメンと刺身は何とも珍しい組み合わせ。でも、新鮮な魚とラーメンが両方味わえるなんてとっても贅沢ですね! 『日生港』の屋号に、店主の長年の料理経験と魚へのこだわりが込められています。

お店は深夜0時を過ぎたころからお客さんが増えるそう。ゆっくり味わうなら、日付が変わる前の来店がおすすめです。

中華そば あずま

倉敷駅前のレジェンド店が復活! 新店舗で、変わらぬ味をこれからも。

昭和50年代に創業した『中華そば あずま』は、『JR倉敷駅』前にある老舗ラーメン店。

駅前の再開発により、2019年6月に閉店を余儀なくされました。しかし、熱烈なファンの後押しによって、5カ月後に見事復活を遂げたのです。

移転先は、倉敷中央通りにあった以前のお店から徒歩圏内。『ロイヤルパークホテル倉敷』南側の路地にひっそりとお店を構えています。

新しい場所での再開から約1年。変わらず人気を集める『あずま』の新店舗へとお邪魔すると、そこには大きくキレイな看板が。

以前のお店は年季の入った昭和の佇まいでしたが、今の雰囲気も味があってよいですね。ラーメン店らしい実直さを感じる外観です。

厨房に立つ店主と奥様。入口と店内には、お店の復活を知らせる張り紙が掲示されていました。

そこにはお客さんへの感謝の思いと、いつまでも昭和の心に染みる一杯をお客さんに提供していきたいという想いが、温もりあふれる文面でつづられていました。

ご主人が、「この文章は家内が書いたものなんです。これを見た常連さんが喜んでくれて、再開後も足を運んでくれるんですよ」と教えてくれました。

2020年いっぱいで外す予定というこの復活宣言の張り紙、締めの文章がこれまた心に染みるんです。

「あずまは永遠に不滅です(笑)」

さりげなくカッコ笑いを足したところに、奥様の人柄がにじみます。これからもそこにあり続けるという安心感。ファンにはたまらないメッセージですね!

「この名台詞の元ネタを知らない世代のお客さんも増えてきましたよ~」と笑うご主人。

調理中の真剣な表情と、常連さんと笑顔で会話を交わす温かい雰囲気。ご夫婦のつくる心地よい空気感もまた、このお店の大きな魅力です。

二人三脚で築いた、当たり前の美味しさ。昭和の薫る屋台ラーメンの味。

『あずま』では、「あずま中華 太麺」と「中華そば」の定番メニューをはじめ、「みそラーメン」や「もやし中華」など6種類のラーメンを提供しています。

今回注文したのは「あずま中華(太麺)」800円。スープは豚骨風ですが、味に深みがあって口あたりはすっきりとしています。

スープのベースとなるのは豚骨と鶏ガラ。それに野菜も加えて素材の旨味をしっかりと抽出しています。

スープにほどよいトロみと濁りがあり、ご主人いわく「豚骨しょうゆ」というより「白湯スープのしょうゆラーメン」という表現が当てはまるのだとか。ストレート麺はスープに絡むつるっとしたのど越しです。

「うちが作るのは、昔ながらのオーソドックスなラーメン。昭和の屋台や食堂で出されるような、どこか懐かしい庶民の味を大切にしています」

こちらはサイドメニューの「餃子(8個)」400円。ふんわり、もちっとした生地と香ばしい焼き具合が美味。

この日は倉敷駅前の飲食店の方が続々と来店。バリカタ姐さんに餃子を差し入れしてくださった常連さんは、「ご夫婦の連携プレーが素晴らしい」と語ってくれました。

無駄をそぎ落とし、夫婦のあうんの呼吸で作られるシンプルなラーメン。40年超の歴史が築き上げた「当たり前」の美味しさがそこにあります。

「再開してから、あっという間の1年だったけど、変わらずお客さんが来てくれるのがありがたい。人のご縁があってこそ、この場所に巡り合えました。助けてもらった分、これからもおいしいラーメンを作って地元の方に喜んでほしいです」

変わらぬ味を守り続ける『中華そば あずま』。これからもたくさんのファンを増やしてほしいです。

まとめ

知る人ぞ知る名店が集まった今回。お店の歴史や店主の人柄、愛される味など、語りどころの多い魅力的なお店ばかりでした。

街に灯りが消えた後も開いていて、美味しいラーメンで小腹をすっと満たしてくれる…。

深夜のラーメン店は、夜の街のオアシスといっても過言じゃないかと。たまには自分へのご褒美に、おいしい夜ラーメンをお腹いっぱい頬張ってみるのもいいですね!

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