朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦10年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! 先日みごと「パンシェルジュ3級」を取得! 現在は2級受験に向けて勉強中。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
18♥パンめ 『BONISH』の「デニッシュ食パン」
ところで、食パンの切り分け枚数、あなたはどのくらいがお好みですか? 関東では6~8枚切りの薄め、関西では4~5枚切りの厚めが主流と、地域差があるようです。厚切りの魅力は、なんといってもそのふわふわ感と食べごたえ。また、トーストにしたときバターがたっぷり染み込んでもちっとした食感が楽しめるのもうれしいポイントです。かたや、薄切りのいいところはカリッと軽く食べられる手軽さ、サンドイッチにぴったりなところ。食の好みは人それぞれですが、気分やシーン、使い方によって好きなように楽しみたい♪ パン屋さんで買うなら、オーダーして切ってもらうのもいいですね。ちなみに私の家では昔からずっと6枚切りを買っていたため、6枚切りがしっくりきます。岡山は5~6枚が多いのかな~。
でも今回紹介するこの食パンは、ぜひぜいたくに、大胆に「厚切り」にして食べてほしいんです! 上質な高級小麦粉をはじめ、あとを引くおいしい風味と柔らかさを添えてくれるデニッシュシート、大自然でのびのびと育てられた国産卵、不純物を最大限に除去した「きれいな水」など…。もっともデニッシュに合うものだけを一つひとつ厳選し仕入れているそう。高級感あるバターの風味とコクに思わずうっとり。一日の始まりに幸せをくれる「デニッシュ食パン」1斤570円です! 軽くトーストすると、よりサクッと感とバターの芳醇なフレーバー、しっとりした生地の力強さが楽しめます。
ちなみに「デニッシュ食パン」は、『京都祇園ボロニヤ』が1979年に京都祇園で開発したといわれています。食パンのようにひとかたまりの生地にして焼くのではなく、生地を何度も織って層を作り三つ編み状にして焼き上げるんですって。バターが多いリッチめな食パンに仕上がるので、菓子パン的にも楽しめるいいとこどりの食パンといえそう。バターの量が多いため、外側はサクッと、中はしっとり風味豊かな感じになります。編み込んで作ることから、縁起のよい贈りものとして利用されることも多いそうで、結婚式の引き出物やお中元、お歳暮なんかにはよろこばれそうですね。
定番の「プレーン」のほか、常時6種類のデニッシュ食パンがそろいます。ほどよい甘さでコクのあるチョコフレーバーが大人気の「ショコラ」。香り高い「紅茶」は、好みの紅茶とペアリングすればティータイムやおもてなしにぴったり! 通好みな「シナモン」味は、大人な味わいとふわりと香るシナモンが甘いもの苦手な人にもおすすめ。ピンク色がキュートな「ストロベリー」なら、イチゴジャムのやさしい甘みと酸味が楽しめます。ラスト、「キャラメル」はおやつ感覚でそのまま食べる人も多いという一品。気まぐれに季節限定商品が出ることもあるそうで、今の時季は甘い香りがふんわりの「メープル」が。「プレーン」以外のテイストはどれも一斤680円とのことです。 「今日はどれにしようかな?」と悩むひとときも幸せな、うれしいラインナップですね♪ 注目は、どれも1枚でのスライス売りが150円で用意されていること。お試しに、ちょっと食べたいときに、気軽に買えるのはとってもうれしい! こちらは、スタッフさんにお願いすれば店頭でトーストしてくれるんです。店じゅうに漂ういいにおいに「ガマンできない!」っていうあなたは、速攻ぱくついちゃってくださいな。
また、このデニッシュ食パンを丸一日じっくりていねいに焼き上げたという「デニッシュパンラスク」199円もはまっちゃうひと品。ラスクのくせになんと揚げていないため、油っこくなくヘルシー! …とはいえ、クセになりすぎるのであっという間にひと袋食べてしまうのでご注意を。ガリガリとした歯ざわりとこんがり香ばしい香り、あふれ出すジューシーさがありながら、意外にすっきりしたあと味なんですよ。6種類のデニッシュの味が全部入った、ギフトにも使えるラスクなんです! 私はよくカジュアルな手みやげとして重宝させていただいております。口に入れるたびにいろんな味がして、「次はどれかな?」なんて考えているうちにかるーく食べられちゃう危険なうまさの一品です。
お店は県庁通り沿いに位置し、県立図書館や県庁、路面電車の電停からもほど近い場所にあります。本場・京都祇園から技術を取り入れ、1996年にオープンしたそう。実は私(しょこ)はこのエリアで生まれ育ち、当時は小学生でした。はじめて食べてから、こちらの「デニッシュ食パン」にほれ込み、毎日のように朝食に食べていたんです。まさに「ひと口ぼれ」といってもいいほどに…。あれから数多くの店の「デニッシュ食パン」を味わいましたが、『BONISH』さんのものはずっしり感&しっとり感が別格だと思っています。その店を9年ほど前に前オーナーから継承しスタートしたという店主の藤井さんは、笑顔が可愛らしい看板店主です。「誇りとこだわりを持ち続け、お客様の笑顔を思い浮かべながら一つひとつ真心こめて焼き上げます」と話してくれたとおり、その想いがこのおいしさを生み出しているのではと感じました。
Information
BONISH
- 住所
- 岡山市北区丸の内1-13-12 [MAP]
- 電話番号
- 086-235-3200
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 休み
- 日曜
- 駐車場
- なし
- HP
- http://bonish.net/