56♥パンめ　『BAKERY WOOD PECK』の「ニョロニョロ＆クロすけ」

朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き！」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは？　パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります！

[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦11年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル！　パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。

商業施設がたくさんあり、買い物や遊びに行くという人も多いであろう岡山市＆倉敷市。県内でも人の流れが盛んなエリアです。たくさんの人に行ってみてほしいので、今回はそのふたつの市を行き来する中間にあるパン屋さんをご紹介しましょう。

倉敷市のなかでも一番岡山市寄りに位置する倉敷市西尾は、『RSKバラ園』や『コンベックス岡山』からも近いエリア。素敵なオーラを放つ、ウッドデッキがついたログハウス風の建物を目指してくださいね♪

アメリカンなウッドデッキが目印のパン屋さん

まるでアメリカの田舎町にあるようなイメージの『BAKERY WOOD PECK』さん。

パン屋さんとしては比較的大きな店舗ですねぇ。それだけパンもたくさんありそうで期待がふくらみます。

わくわくしながら木のドアを開ければ、そこはカジュアルアメリカンな雰囲気むんむんの世界。ずらっと並べられたパンからは、いかにもおいしそうな香ばしい小麦の香りが…。

視覚から、嗅覚から、怒涛の勢いで魅惑的に攻めてくる空間に、私の心もいやがおうにも弾んでしまいますー！！

そしてもちろんこのあとは味覚も陥落させられちゃうのです。楽しみですねぇ。

「ニョロニョロ」「クロすけ」はなかよしのお友だち

で、今回チョイスしたのがこちらの「ニョロニョロ」129円＆「クロすけ」97円。

セッティングしてみたら、まるで木陰で2匹が休んでいるような写真が撮れちゃいました（笑）。

どちらも、キッズ受けしそうな可愛らしいオリジナルのキャラクターパンです。

まず「ニョロニョロ」ちゃんは、背中にカステラ生地を背負い、お腹には何も入っていないシンプルなパン。生地自体にはほんのりとした甘みがあるので、かむとじんわりやさしい味わいがします。

ちなみに、次に紹介する「クロすけ」くんとは友だちなんだそう（笑）。細かな設定もほほえましいですよね。

その「クロすけ」は、チョコカステラでおおわれたミニサイズのシンプル丸パン。口にたっぷりのホイップクリームをくわえて、さらにユーモラスな印象を受けますね。

ぎょろっとかわいいお目目がついた「ニョロニョロ」＆「クロすけ」ちゃん。なんともチャーミングに1匹1匹表情が違うので、自分好みのお顔の子を選びます。

うーん、でも「気に入った子を食べるのはもったいなーい！ でも食べたーい！」。そんなジレンマを感じる罪作りさも素敵です。

バラエティ豊かな菓子パン系はお手のもの

『WOOD PECK』さんの代名詞といえば、満場一致でカレーパンでしょう。その名も「THEカレーパン」216円。名前だけでなんとなく強そうに思えるのは私だけでしょうか（笑）？　自信がありそうで期待が持てます。

こちらの最大の特徴は、一日じゅういつでも揚げたてのカレーパンを購入できることなんです。 店内には揚げる前の状態の軽く焼いたカレーパンが並んでいて、店員さんがそのつどフライヤーにて揚げてくれるんです。

つまり、外のウッドデッキで食べれば真の「揚げたてあつあつ」が楽しめちゃうのです～♪　カレーパン好きには夢のようなお話ですよね！

揚げたてならではの香ばしさ、ザクっとした食感、小気味よい歯ごたえはまさにカレーパンとしての真骨頂。「THEカレーパン」の名にふさわしいクオリティの逸品でございます。

中に詰められているのは、店主自慢の数種類のスパイスを使用した自家製カレールウ。角切りとスライス、国産牛肉を2種類使うことで食べごたえとうまみを存分に出しています。

子どもで食べられる味なのに、大人もしっかり満足できる、なんとも不思議なカレーフィリングは、ご飯にかけてもいけそう。

1日に約100個、土日は150個売れるというのも納得ですよね。

次はちょっとカレーパンと見た目が似てる「ザグザグクリームドーナツ」172円。

もちろんクリームドーナツなので、味は真逆です。まったり甘さ濃厚なカスタードクリームがしっかり入って、揚げることによりデンジャラスなうまさが倍増！

ザグザグ食感の秘密は、衣にコーンフレークを使っているから。「うまいものは油と糖でできている」…。そのとおりですね。「やめられない、止まらない！」状態になること間違いなしです。

また、このドーナツに入ったクリームと同じ「クリームパン」151円ももちろん大人気。中身のカスタードは毎朝手作りで炊いているとあって、必食の味わいなんです。

真ん中に1歩豪快に入ったチョコレートスティックが目を引く「クロワッサンショコラ」は194円の良心的プライス。糖分チャージしておきたい朝ご飯にはちょうどいいかも。

ていねいに折り込まれたバターが香るクロワッサン生地はサクサク感が強く、中身はもっちりのあと、すっととろけるような味わい。クロワッサンだけだとはかなげなんですが、そこにチョコが加わることでインパクトとボリュームも楽しめます。

そして、感動なのが「メイプルクロックムッシュ」172円。あまーいメイプルシロップを練り入れたふわふわパンに、ハム、チーズ、トマトがサンドされています。

メープルの風味の強い甘さと具材のしょっぱさが絶妙なバランスでガツンと脳天に響き、とってもアメリカンな味わいです。アメリカ人が朝食に食べていそうなイメージですよねぇ。

それから、サービス精神旺盛なほどにてんこ盛りのナッツが入った「木の実のデニッシュ」237円もイチ押し。

ナッツはアーモンド、カシューナッツ、カボチャの種、クルミの4種で、それぞれ異なる味わいの香ばしさが絡み合います。

サクサクデニッシュから香るバターの風味もいい感じで、食べ進めるほどにクセになっちゃいますよ。

うれしい＆楽しい思い出もおいしさのうち

「できたてを食べてもらいたい」とのオーナー夫妻の想いから、朝早くから閉店まで次々と焼き上げられるパンたち。およそ80種類あり、菓子パン系から惣菜系、朝食にぴったりの食パン系、サンドウィッチ類と実に幅広く多彩です。

訪れるお客さんも、お母さんに連れられた子どもや近所に住むお年寄り、学校帰りの学生さんなどさまざま。

そのため、「誰もが安心して食べられるように」と、保存料や乳化剤を使わず無添加で作られています。ポップを見ればわかるように、価格の割りに大きめサイズで、もちろんどれもうまいのでコスパは最高！

オーソドックスなものに加えて、アイデアが光る新商品もちょいちょい登場するので、通う楽しみもあっていいですね。

お買い物したあとは、開放的なデッキスペースにてカフェタイムに突入するのもおすすめです。

実はこの連載を始めてから、会う人会う人みんなに「どこのパン屋さんが好き？」「どのパン屋さんによく行く？」と聞きまくっている私。

すると、倉敷に住んでいる方は『ウッドペック』さんの名前を挙げる人が多いんですよね。理由を訊くと「昔からよく家族に連れられて行ってたんだよね」とも。なかには、小学校のイベントやバザーでよく買って食べたなんて人も。

幼少期においしいパンを食べた記憶がいつまでも残る感覚、すごくわかります！　思い出込みで、幸せな気持ちやおいしさが何倍にも増幅されるんでしょうね。

パンに限らず、飲食で商売をしていて、誰かの心に「幸せな記憶」として残り続けるって本当にすばらしいことです。これからもずっと、そんなお店であってほしいと改めて思ったひとときでした。

『BAKERY WOOD PECK』の店舗データ

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