75♥パンめ 『TSURAJIMA BAKERY』の「とろーりチキン南蛮」
朝ごはんに、おやつに、食事に添えて…まいにちのいろんなシーンで登場する「パン」。岡山にもたくさんのパン屋さんがあり、「この店のこのパンが好き!」という自分だけのお気に入りがある人も多いのでは? パンに恋したTJ女性スタッフが、とっておきの「惚れパン」を心ゆくまで語ります!
[ナビゲーター]しょこ
TJスタッフ暦14年目のアラサー女子。パンを買いに行くために遠征し、自分でも家で焼くほどのパン好き。朝ごはんは必ずパンと決めており、なかでも一番好きなのはベーグル! パンシェルジュ1級にめでたく合格し、「マスター」の称号を手に入れる。子どものころの将来の夢は、パン職人の旦那さんと結婚すること。
近ごろ話題の二刀流はベーカリー界でも
近年ちまたで話題を集めているのが、本格的なスウィーツも手がける二刀流なパン屋さん。県内にもそんな店がちょこちょこできており、どこもお客さんでいっぱいの大盛況ぶり。
多くはパン職人とパティシエどちらも在籍していたり、両方の経験を持つ店主さんだったりするようです。パンもケーキも楽しめれば利用する側としては便利でうれしいですし、商品のアレンジにもお互いのエッセンスが加わって独創的で面白いんですよね。
本日おうかがいしたのは、まさにそんな2面性の魅力にあふれるこちらの1軒です。
私は岡山市内に住んでいるので、国道430号線沿いをドライブがてら走っていきます。
と、近くには『倉敷リバーサイド病院』のほか、飲食店も多数あるので通りがかりに見たことあるという方も多いのではないでしょうか。四角くて黒い箱型の店舗はインパクト大。
パン屋さんにはよくあるほんわかしたイメージとはちょっと違うので、もしかしたら「パン屋さんだったの?!」とおどろかれるかもしれませんね。
大きく書かれた店名からもわかるように、地元・連島への愛でいっぱいの『TSURAJIMA BAKERY』さん。
「おいしいパン屋さんが少ない連島エリアを盛り上げたい」とのオーナーさんの想いで、2019年末に誕生しました。
東京や横浜などの首都圏で修行を重ねたパン職人と、30年のキャリアを持つベテランのパティシエのタッグがパンづくりに携わったと聞けば期待もふくらむいっぽう!
わくわくが止まらないのをぐっとこらえて、いざ店内へ入りましょう。
チキン南蛮とパンが出合う衝撃
無類の鶏肉好き、とりわけ唐揚げや竜田揚げ、チキン南蛮にも目がない私。
特にチキン南蛮は甘酸っぱいタレがご飯にぴったりで大好きなんですよね~。「ご飯に合うものはだいたいパンにも合う」という持論どおり、チキン南蛮もパンと組み合わせたらおいしいはず…! と思っていたら、『TSURAJIMA BAKERY』さんが作ってくれちゃったんです♪
「とろーりチキン南蛮」250円をひと目見た瞬間、速攻でトレーに確保! チキン南蛮といえば宮崎県が有名ですが、これはお隣・大分名物の「中津唐揚げ」をぎっしり敷き詰めたもの。
てりてりのつやつや、ジューシーな鶏さんを想像するに、よだれ製造機よろしく「食べたい気持ち」があふれ出します。当然、パン生地との絡み合いもたまらぬ美味っぷり。
これはぜひみなさま食べてみていただきたい、珠玉の味わいですよ~。
しびれるほどに熱き地元愛でいっぱい
『TSURAJIMA BAKERY』さんに来たなら、連島愛をビシバシ感じられるパンはマストでしょう。
というわけで、まずは「連島レンコン&明太ポテト」240円をご紹介。連島といえばやっぱり「連島レンコン」ですよねぇ。
地元農家のフレッシュなレンコンとクリーミーなタラモサラダがベストマッチ。これだけ食べてももちろんおいしいけれど、自慢のパンと一緒に口に運ぶとこれまたうまし。
レンコンのシャキシャキした食感とホクホクのジャガイモ、マヨネーズのコクの一体感たるや、筆舌につくしがたいものがあります。そこにピリリと明太子のアクセントがコラボすれば、唯一無二の総菜パンのできあがり。
もいっちょ、連島レンコンのおいしさが存分に詰まった品を。
お店で一番人気を誇る、「連島レンコンとゴロゴロ牛肉のカレーパン」210円は、ネーミングを裏切らないゴロゴロビーフとレンコンのマリアージュ。
食感もよくて、「カレーにレンコン…。アリだな!」と思わされます。
使っているのは地元『高橋農産』のもので、やや甘口めに仕上げた自家製カレーと相性ばっちり。考案者である社長さんの、熱いこだわりとラブがいっぱいのカレーパンですね。
ここまで、がっつりお腹にたまる惣菜系パンばかり出てきましたが…。がっつりお腹にたまる甘い系も、当然いりますよね(笑)?
そんな食いしん坊さんにおすすめなのが、「もちいりあんドーナツ」180円。
あんドーナツだけでも絶対おいしいのに、モチが加われば最強間違いなしですよね~。ダブル炭水化物ではありますが、罪悪感に負けずいただきたいと思います。
きなこがたっぷりまぶしてあって、手と口のまわりをベタベタにしながらかぶりつくのがおすすめ!
せっかくなので、スウィーツ要素の強いパンもチェックしておきましょう。
何種類か並ぶデニッシュ系のなかでお店の方がおすすめしてくれたのが、「大人のショコラデニッシュ」260円です。
ザクザクのデニッシュ生地がパイみたいで、たっぷりのチョコがデコレーション。中には芳醇なヘーゼルナッツクリーム、そのうえに軽いチョコホイップ、ちょっぴりビターなつぶつぶクラッカンショコラをぱらぱらと。
全部のパーツがうまいんだから、そりゃ合わせたってうまいに決まってる。いろんな食感と味わいがおもちゃ箱みたいに詰まっていて、食べていて楽しいのもラブなポイントです。チョコ好きマストの逸品ですよ~。
最後は、あまじょっぱさがやみつき必至の「塩メロンパン」180円をピックアップしてみました。
はみ出したクッキー生地がこんがり焼けて、サクサク食感をプラス。ベースの柔らかい生地との対比が面白くて、芳醇なバターの香りもすばらしい。
濃いめのブラックコーヒーと合わせて、引き立たせながら交互に口に運びたい味です。塩もののパン、バリエーションもいろいろ増えましたよね~。個人的にはメロンパンが一番好みかも!
おいしいパンを追求するマジシャン
店内にはフィナンシェやマドレーヌをはじめとした焼菓子、ケーキたち、ジャムやオリーブオイル、ハチミツなどなどよりどりみどり。
特に私はバターたっぷりの焼菓子が大好きなので、超テンション上がる~! おやつにもおみやげにもぴったりで、さまざまなシーンで使えるのはうれしいですね。
フランス産の最高級ハチミツとして有名な「アピディスハチミツ」も扱っているんですが、これめちゃめちゃおいしいので試してみてほしいです。レモン、ローズマリー、アカシアとフレーバーもいろいろありますよ。
「男のパン屋さん」をテーマにした内装と聞いていたので、武骨でそっけないのかと思いきや。落ち着いた色合いがダンディな雰囲気を醸し、パンの持つ温かさがきわだって浮き上がるようです。
こちらでは60種類ほどの多種多様なパンが毎日ずらりと並びます。
商品に合わせて10種類以上もの小麦粉を自在に操る手腕はマジシャンのよう。ひと口に「小麦粉」といっても、それぞれに食感や味わい、口どけなどに特徴があります。
選び分けるのにだって経験はもちろん勘やセンスだって要求されますから、そこは職人の腕の見せどころですね。
その点、有名店の修行でしのぎを削り経験を重ねたパン職人・太田さんは実に頼もしいんです。
彼の生み出すパンを食べれば、一朝一夕にはなしえない積み上げたものがビシビシ感じられますよ。おいしいパンづくりの追及に余念がなく、行くたびにブラッシュアップされていっている気すらします。
パンは焼き上がると同時にどんどん売れていってしまうので、たくさんのなかから選びたいなら午前中にいらしてくださいね。
『TSURAJIMA BAKERY』の店舗データ
Information
TSURAJIMA BAKERY
- 住所
- 倉敷市連島町鶴新田2938-6 [MAP]
- 電話番号
- 086-436-6992
- 営業時間
- 7:30~19:00 ※売切れ次第終了 ※土・日曜、祝日は8:00~
- 休み
- 水曜、第3木曜
- 駐車場
- 6台
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