今年の2月末で惜しまれながらも閉店した、総社市にある「宮筋文化堂」の元店主、越智和美さんがカフェを開きました。場所は「宮筋文化堂」から歩いて5分くらいのところ。そこは、築170年の「旧堀和平邸」をそのまま使用した趣ある佇まい。今回はこちらで月に一度開催されている朝市を紹介します。
毎月第4日曜日に開催される「おはよう市」。店先では日本海の海の幸や、自家製の天然酵母パンなどが並んでいます。店の中では季節の野菜や、お豆腐、お菓子などが販売され、多くのお客さんでにぎわっておりました。
鳥取県から魚屋『魚稚』さんが、旬のお魚を届けに出店してくれています。大きな岩ガキはそのまま焼いて食べたらおいしいそうです。冬にはカニ、春にはモサエビなど山陰特産の魚介を持ってきてくれるようなので今から楽しみです。
カフェ利用は月・火・木・金のみ。店内にはテーブル席と座敷席があり、縁側からは庭が眺められます。畳の上に座って、扇風機と縁側からの風を感じながらくつろいでいると「日本の夏もよいものだなぁ」としみじみ思うことでしょう。
ぜひ食べてもらいたいのは「匙ごはん」900円。料理好きの店主が作る、手の込んだお昼ご飯は一品一品が滋味深い味わいです。この日のメインは夏野菜の揚げ浸し。「Dill&Anis」のピクルスが添えられているのもグッドです。内容は週替わりなので、「匙ブログ」でチェックしてみてください。人気があるので、予約をおすすめします。
夏になったら食べたくなるのが、ぷるんとしたわらび餅とツルツルの白玉、抹茶アイスと小豆餡を使った「抹茶パフェ」630円。店の雰囲気にもぴったりな素朴な味わいです。イベントの日も喫茶の日も、どちらを訪れても楽しめる新しい一軒だと思います。
趣ある古民家で体にやさしいごはんを
かつては門前町として栄えた総社商店街筋に佇む、築170年の「旧堀和平邸」を利用したカフェ。立派な梁のある天井に、欄間や土の塗り壁、窓の向こうには素敵な庭を眺められる。店内には、店長の越智和美さんが収集していた古い家具や作家ものの器などがセンスよくディスプレイされている。そんな趣のある雰囲気の中、赤米のご飯や地元野菜をたっぷり使ったお昼ごはんや、一杯一杯丁寧に淹れたコーヒーなどが楽しめる。
Information
匙(さじ)
- 住所
- 総社市総社2-5-20(旧堀和平邸内)[MAP]
- 電話番号
- 070-5300-5880
- 営業時間
- 11:00~16:00
- 休み
- 水・土・日曜(土・日曜はイベント日のみ営業)
- 席数
- 7席
- 駐車場
- 7台
- ホームページ
- http://sajigohan.exblog.jp/