普段はバリバリ働いている（と思いたい）けど、男性に対してはかなり夢見がちなアラサー妄想女子「さえき」。最近、結婚も気になるちょっと微妙なお年頃。
そんな私が「このお店に一緒に来たいのはこんな人?」「こんな人に誘われてこの店に行きたい…」といった妄想とともに、素敵なお店を紹介していきます。

GWも怒涛のごとく過ぎ去って、机の上に積み上がった書類＆携帯電話に残る不在着信の山。いつもの日常が戻ってきました。ここ最近のプライベートのごたごたから、体力的にも精神的にも少々弱っているアラサーの私。そんなときに不意にかかってきたのは、大学のサークルの先輩からの電話。仕事中はとることがないプライベートの電話に思わず出てしまったのは、送別会でその先輩を涙ながらに見送った思い出があったから…。

厳しいと評判だったサークルならではなのか、大学が終われば体育館に直行。日が暮れるまでシャトルを追いかけたあの日々。厳しいながらも、だれよりも真剣にバトミントンに取り組んでいた先輩はサークル女子のあこがれの的でした。送別会でどうにかこうにか電話番号を手に入れたものの、理由もなく電話もメールもできなくって…。LINEをインストールしたときにまっさきに探したのも先輩の名前。「お久しぶりです、お元気ですか？」。そんな短い単語を何度も読み返したっけ…。社会人1年目の悩みにのってもらい、そんな口実でご飯に行ったのは1回だけ。お会計のときに財布を出した私に、「女子はかわいく奢られとけって。お前、損するぞ」なんて言われた日には、胸キュンでした。でも先輩が転勤になって、それっきり。正直、思い出の中にきれいに埋もれていましたが、そんなときにまさかの着信。間違い電話もいいやと、勇気を振り絞って「も、もしもし？」きっと私の声は不自然に震えていたことでしょう。

「こっちに戻ってきて久しぶりに会いたくなってさ、おすすめの店ない？　ちょっと仕事が終わるのが遅くなりそうなんだけど」。…今回は「大人になった私」が憧れの先輩をぜひ連れて行きたい、夜遅でも気軽においしい和食が食べられるお店です。

今年の4月に西川沿いにオープンしたばかりの『菜つき』さんは、「お手頃価格でプチ贅沢を」がコンセプトのお店。大人な雰囲気の店構えとは対照的に、一歩店に入れば、気さくな店長が出迎えてくれます。店内はかしこまり過ぎない落ち着いた和の雰囲気。カウンター席にならんで座れば、メニューを見るときに2人の距離も近づくので会話も弾みそうです。最初のドリンクは、全国各地の銘酒からおすすめをそろえた日本酒を注文。日本酒好きな大人の男性も喜ぶ品ぞろえなので、年上を連れて行くと喜ばれそうです。「こんな素敵なお店を知ってるなんて、お前も大人になったなぁ」なんて、他の人なら腹が立つ「お前」という呼び方も、先輩だったら全然ヨユーです。

注文したのは「生雲丹のせ極上黒毛和牛の炙り肉寿司(3貫)」1382円と「和牛テールの京風肉じゃが」950円。口の中でほろほろと柔らかくとろける和牛テールに、つい目を輝かせてしまいました。日替わりメニューが30種類ほどそろうのがこちらの魅力のひとつ。紀州備長炭を使った焼き物や新鮮な鮮魚のお造りなど、どれも気になるメニューばかりです。

憧れの人はいつまでたっても憧れで。多少の難もなんのその。座り方がワイルド過ぎるとか、ちょっと食べ方が男らし過ぎるとか、香水がきついとか。憧れフィルターって偉大過ぎて、ちょっと誘われるままにもう１軒、ふらふらと付いて行っちゃいそうです、じゃいこ先輩！

☆じゃいこ先輩（既婚＆一児の母）からさえきへ。
出た～！　さえきの「恋は盲目」パターン！
いいかい、さえき。過去の恋愛の失敗を思い返してごらんなさい～。

「今度の彼、『自分はこだわりが強いから、彼女が選んだプレゼントとか、もらっても使わない。
だから、プレゼントはいらないよ』だって♪　手がかからなくていいですよね～ラッキー！」

このセリフ、かつて君が彼氏出来たてのときに発した言葉です。

「えっ!?　まじで!?」。私は唖然としたわ。
そんな男、明らかに普通じゃないじゃーん。おかしいじゃーん。
「だって俺、こだわり強いからさっ、フッ」。
おいおい、やってけるのか、そんなこだわり男と！
そんな私の心配をよそに、さえきは「だってお金もかからないし～♪」とルンルンしてたけど。
結果…、すぐ破局したよね。やっぱり変なヤツだったよね…。

いいかい？　今は恋をしているから許せる相手のダメなところは、
時間が経てば、「イラつくところ」になるんだよ。

その先輩の「男らしい食べ方」だって
恋愛中→もう?　がっついちゃって～。お腹すかせた子どもみたいなんだから♪
結婚後→キタナイ！ちょっと、もう少しふつうに食べられんの!?
になるんだってば。

とにかく、自動的に相手の欠点に目をつぶるのはやめときなさいよ。
目を見開いて、じっくりじっくり見るのだ～！

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