※閉店しました。
岡山市のラーメンと言えば「トンコツ醤油ベース」をあげる人が多いですが、県西部(倉敷市や笠岡市)の影響もあってか、トリガラベースの人気店・名店も多いですね?
ここ数年で「鶏ベースラーメン」が全国的に注目を集めているそうです。特に昨年あたりから「鶏白湯」の人気が沸騰し、各エリアで新店オープンが相次いだとか。もともと鶏は低カロリーで高タンパクとあって、一流アスリートにも愛される人気食材。人気の「鶏白湯」とは、トンコツ(白湯)ラーメンの素材をトリガラに代えたような存在で、コクがありつつもマイルドな口当たりが特徴です。数年前玉野市の人気店で食べさせていただきましたが、ポタージュスープのようなとろみのある口当たりで、「これが鶏ベース?」と驚いたものです。そんななか、「濃厚 鶏白湯」680円なるメニューをセンターに据え、岩田町の「あの人気店」の隣という立地に男気オープンした店が、昨秋現れました!
店長の高橋昌直さんは秋田出身。知人の縁で岡山に来て約20年間、飲食業界で生き抜いてこられた方です。その店長が昨年11月27日に、オーナーと二人三脚で立ち上げたのがこのお店。その名も『鶏の極(きわみ)』。店名からして男気たっぷりで、思わず喝采を浴びせたいほど潔い! さあ質問です。まず立地についてなんですが…。「このエリアはラーメン激戦区。もっと盛り上げたかったんですよ」。それにしても隣は…。「アハハ、皆さんおっしゃるんですけど、お隣はかなりの人気店。だから燃えますよね。でもジャンルも違うし、いい刺激になっていると思ってます。よい関係を築かせていただいていると感謝してますよ」。なんというバランス感覚! 切磋琢磨できればいいですね!
「濃厚 鶏白湯」 680円。そう、トリパイタンです。ゴールドに輝く黄金スープは、親鶏のガラ(メンガラ)のみをエキスを出し切るまで炊き込んだもの。コラーゲンがゼラチン質に変化して乳化するのだとか。野菜も使わず、鶏のみでつくりあげるそう。「骨が崩れすぎるとよくないので、按配が微妙なんです」と細心の注意が払われます。チャーシューの鶏の胸肉は低温調理でしっとりした食感に。驚いたのは麺! 最近岡山産のものに変更されたそうですが「口の中で暴れるんですよ!」。のどごしが抜群によく、本当に平打ち麺が口の中で踊ってはる! 弾力があってモチモチ。麺の主張が強くて、濃厚でしつこくないスープに負けてません。ZOKKONラブで夢中になりそう!
このフォトジェニックな逸品は「極(きわみ)の混ぜ麺(ピリ辛、ニンニク風)」750円。上に載っているのは、卵黄にネギ(白・青)、とりそぼろ、フライドニンニク、唐辛子の辛味です。とにかくこれを混ぜて混ぜて混ぜ込んで食べてください。太麺の味わいにも気を配りながら、混ざり合った具を食べ進めていくと、程よい辛味が口の中に広がります。これはアレだ。「汁なし担担麺」のゴマなしと言ったら伝わりやすいかも。タレとスープのベースはもちろん「鶏白湯」と同じものを使用。その代わり量を少なくして混ぜ麺タイプにしています。命名はオーナー自らということで、ここにも男気を感じてしまうワタクシは敏感すぎるのでしょうか? 食べ終わりに替え飯(150円)を混ぜれば最高です!
「混ぜ麺」とともに、今年に入ってメニュー入りをした「つけ麺 鶏白湯」750円。「鶏白湯」をさらにあっさりと食べられるようにと生み出されたもので、麺の太さはつけ麺用に変更されてます(「混ぜ麺」もまた違う麺を使用)。「岡山民は魚粉が好き! でも苦手な人もいるかも!」ということで、別皿に魚粉が用意されている気配りも心憎い! 写真では見えませんが、スープの中には鶏の胸肉のチャーシューがしっかりと入っております。「最初作ったのが少し濃い目だったんですよね。それにオーナーのダメ出しが入って、今の濃さに落ち着きました。凄く食べやすくなったと思いますよ」と高橋店長。これもまた基本スープは同じ「鶏白湯」。深みあるしっかりした味わいを楽しんでください!
オープン2カ月半あまりで、すでにこのバラエティ豊かなラインナップ。オープン当初から「完成度が高い」との呼び声の高いニューカマーの快進撃に、ワタクシ、夢中&喝采です!
高い完成度を誇る、渾身の「鶏白湯」を味わえる1軒!
「いつまで経っても、今の初心を忘れることなく、新しいことに挑戦し続けて行きたいですね」と店長が力強く語る注目の1軒。カウンターが13席で、そのほかに使いやすい2人掛けのテーブル席が用意されている店内は、シャレたハイチェアが目を引く落ち着いた空間だ。個性的で魅力的なオーナーのもと、店長以下スタッフみんなが明るく元気! 感じよい接客に好感が持てる。もともとは博多出身のオーナーが大好きな「博多水炊き」を濃くしたものをイメージしていたら「鶏白湯」に辿り着いたという。しかしそこからが試行錯誤の連続で、濃度計でスープの濃さをはかり続けて、理想的な味わいが誕生したとか。「同じ作り方をしても、違う出来上がりになるのがラーメンスープ。『今日のスープは元気だ』とか『疲れてるな』というのが分かるんですよ」と、店長は日々スープと対話をしながら厨房に立っている。「ゴマ味噌 鶏白湯」750円も人気。
Information
らーめん 鶏の極
- 住所
- 岡山市北区岩田町7-12 [MAP]
- 電話番号
- 086-223-0025
- 営業時間
- 11:15~15:00/17:30~22:00(OS21:30)
- 休み
- 日曜
- 席数
- 15席
- 駐車場
- なし
- HP
- https://www.facebook.com/torinokiwami1127/(Facebook)