信号もトンネルもなく、交通量も少ない。アイランドホッピング気分で、爽快な走りと絶景が愉しめる、ノーストレスなサイクリングコースを前編と後編、2回に分けて紹介。

弓削島の北端の防波堤に描かれた、日本画家・日月美輪さんによる、虹をテーマにしたペインティング。2019年の「瀬戸内かみじまアートプロジェクト」受賞作品のひとつ。
島の暮らしにふれ、心なごむ癒しの風景に何度も出合う。
生名橋から佐島を通過し、弓削大橋を渡って、賑やかな弓削港エリアへと向かう。平坦な海岸沿いを中心に走れば、ビギナーでも半日で四島をめぐることができるコンパクトさも「ゆめしま海道」の魅力だ。
ランチは、サイクルオアシスの指定を受けた『しまでCafé』。地元の常連客に混じって、ご当地料理を味わいながら観光情報もキャッチできる。
ここから海沿いを北上するコースは、絶景の連続! 上弓削の海沿いに建つ『高浜八幡神社』では、マツが生い茂る荘厳な境内や、町内有数の美しい海岸を散歩。その先には、海と美しいコラボを魅せる防波堤アートも。
ここで折り返し、途中、『おやつタイム』で購入した「かみりん焼き」を味わいながらひと休み。
ラストは宿泊施設『FESPA』の日帰り入浴で、汗と疲れを洗い流すのもいい。瀬戸内海を眺める露天風呂で、絶景と癒しに満ちたサイクリングルートを思い返せば、全国から何度も訪れるサイクリストが多いというのも納得だ。

島内有数の美しさで知られる高浜海岸に隣接。境内には海上安全の金比羅宮も祭られ、海に向かって建つ鳥居が印象的。

『高浜八幡神社』から海岸に沿って北上すると見えてくる離れ小島。大潮の干潮時には道が現れ、歩いて渡ることができる。
おやつタイム
店主の畝田洋子さんが、自宅の敷地内でオープン。上島町のマスコットキャラクターをモチーフにした「かみりん焼き」は、かわいいと大人気。生地はもっちり、北海道産小豆から手作りする甘さ控えめの自家製餡も好評だ。


しまでCafé
弓削港から程近くの古民家を改装。島のお母さんたちが作るご当地メニューが味わえるカフェ。お目当ては、島で採れる山野草や海藻を盛り込んだ「摘み菜ランチ」。店前にはサイクルスタンドもあり、ゆっくりパワーチャージできる。


INLAND SEA RESORT FESPA
景勝地・法王ヶ原に近い丘に建つ、全室オーシャンフロントの絶景が自慢の宿。館内には地中海リゾート風と和風造り、2つの大浴場があり、日帰り入浴も可能。瀬戸内海を一望する露天風呂で、ぞんぶんにリフレッシュできる。

【紹介したサイクリングルート】

この記事が掲載されているのはオセラ134号「尾道・しまなみ特集」。

「海のまち」「猫のまち」「坂のまち」…。さまざまな魅力をたたえたエリアとして人気の「尾道」。
また瀬戸内の島々をつなぐ「しまなみ海道」は、その絶景に魅了され、何度も訪れる人がいるほど。
新名所、新店、新たな宿のほか、尾道名物、尾道のモーニング、しまなみの絶景カフェなど、今気になる尾道・しまなみの情報をお届けします。
どこか懐かしい風景、ゆったり流れる島時間に癒やされながら、「尾道」「しまなみ」で心満ちるひと時を…。
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