岡山に新たな現代美術館『ラビットホール』(石川文化振興財団)が開館。
新たな視点や気づきを得て自分の中に新たな価値を生みだす。そんなきっかけをくれる現代アート美術館『ラビットホール(THE RABBIT HOLE)』が、4月6日(日)岡山城や岡山県立美術館など文化施設が集積する岡山カルチャーゾーンに誕生した。
ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』に登場する、不思議の世界への入口「ウサギの穴」に由来した館名の通り、さまざまな視点から生まれた多元的なアートと出合うことができる。
開館記念展は「イシカワコレクション展:Hyper real Echoes」と題して、石川文化振興財団・石川康晴理事長が個人でコレクションした約400点の作品から36点を、『金沢21世紀美術館』で長年活動してきた黒澤浩美がキュレーターとなってセレクト。戦争やジェンダー、環境問題など、思想的な背景から生まれたコンセプチュアルアートが迷宮をつくりだす。
また、弓之町に建つ明治から昭和初期に建てられた『福岡醤油』の建物も、3つの活動拠点としてスタートする。芸術エリアとしてラビットホール別館「福岡醤油ギャラリー」、食文化エリアとして⽇本茶の茶房『SABOE OKAYAMA』。さらに、発達障害や、知的障害、不登校の児童・生徒を⽀援する塾「なる塾」が教育エリアとして展開され新たな交流を生み出していく。
多様性を大切にしようとする現代だからこそ飛び込みたい、知覚と意識が変容するような現代アートの世界を、ぜひ。






※本記事は主催者からの招待により内覧会に参加した内容をもとに執筆
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