大山に雄大な日本海を臨む温泉地や縁結びの聖地・出雲大社をはじめとする神社仏閣、パワースポットが点在し、美しい自然を残す山陰。

この記事では、さまざまなご利益、絶景、おいしい山海の幸を求め「五感を満たす山陰の旅」をご紹介。プレミアムな山陰旅を満喫してみては。

※旅行を楽しむためにも、周囲への配慮することが求められます。旅行先ではマスクを必ず着用し、ソーシャルディスタンスを確保することなど、旅行先での感染予防のルールは必ず守って、久しぶりの旅を満喫してください

出雲市エリア：心癒される「神在月」の出雲

全国から神々が集まる縁結びの聖地、神在月の出雲

全国の八百万の神が出雲の国に集まる神在月。地域の各神社で神々をお迎えする「神迎祭（かみむかえさい）」に始まり、神々が縁結びなどのはかりごとをする間の「神在祭（かみありさい）」、神々を見送る「神等去出祭（からさでさい）」までさまざまな神事が厳かに行われる。

この時期、例年全国から良縁を求めて多くの人々が参拝に訪れ、「神門通り」と呼ばれる表参道もにぎわいをみせる。

神々と人との神秘な伝統行事。出雲大社の神在祭

全国の神々が出雲に滞在するのは、旧暦10月11日～17日の7日間。神在月の前夜、国譲りの伝承地・稲佐の浜で神迎神事が行われたのち、神々は出雲大社へ。

国譲りの際に大国主大神のために建設された出雲大社は、古代には高さ約100mの巨大神殿だったといわれており、日本最大級を誇る神楽殿の注連縄も有名だ。

西方にある摂社「上宮」で、縁結びや来年の収穫など、人生における諸事を決める神議り（かむはかり）が行われ、大社本殿の東西にある神々の御宿社となる「十九社」でも連日お祭が開催される。

この祭事期間、土地の人は神々の会議を邪魔しないよう静粛に過ごすのだそう。2020年の出雲大社での神在祭は11月25日(水)～12月1日(火)。

※今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止および参拝時の安全確保のため、2020年の「神在祭」の参列には制限があります。HPなどでご確認ください。

神在月の出雲大社で良縁祈願を

神在月に行われる縁結大祭。出雲大社の御祭神である大国主大神が神議の議長を務め、全国から集まった八百万の神々と、恋愛の縁はもちろん、友人や親子、同僚、取引先など、人と人とのつながりすべてを含む幸せのご縁を結ぶ会議が行われる。

その様子が描かれた「大社縁結図」。『島根県立古代出雲歴史博物館』に所蔵展示されている。

出雲大社での参拝は「二礼四拍手一礼」。心を鎮めて、神々にしっかり思いを伝えて。縁結大祭に参列するためには、出雲大社への事前申し込みが必要。詳細はホームページにて

《あわせて楽しみたい！》

出雲大社参拝の際に訪れたい、周辺お立ち寄りスポット

6カ国の厳選カカオ豆から作る絶品チョコレート

神門通りの路地を少し入った場所にある築160年の古民家を再利用した、チョコレート専門店。各国から厳選輸入したカカオ豆を店内奥の工場で焙煎・粉砕・すりつぶして、カカオ豆からチョコレートになる工程を手作業で行っている。カカオ70%のチョコレートやドリンクで、カカオ豆本来のコクと香りを堪能できる。

ノスタルジックな雰囲気漂う人気店で、イタリアンを堪能

妻入り造りの町家や白壁の土蔵が並ぶ、木綿街道にある築100年以上の古民家を活用した、人気イタリアンレストラン。

アンティーク調のおしゃれな空間で、地元産の新鮮な食材を生かしたサラダやパスタなど、味はもちろん見た目にも華やかなひと皿が味わえる。ランチは予約必須の人気ぶり。

夜は予約制で、肉・魚料理などのコースも。

米子市エリア：開発100年の名湯「皆生温泉」

日本海を臨む歴史ある温泉郷で、心も体もリフレッシュ！

日本海・弓ヶ浜に面した山陰を代表する海辺の温泉郷。老舗旅館からリゾートホテ
ルまで大小さまざまなタイプの宿泊施設が立ち並び、今年開発100周年を迎える。

泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、近年はお湯の調査から美肌効果に優れていることが判明。女性にとっても、うれしい温泉として注目されている。

白砂青松の美しい海岸線や中国地方最高峰の大山から昇って出雲に沈む太陽とともに移りゆく美しい自然を眺めながら、ゆっくりと温泉に浸かって心と体を癒やそう。

松江市エリア：江戸情緒あふれる古都 松江

国宝「松江城」を臨む城下町「塩見縄手」で歴史を感じる

松江市の「伝統美観地区」に指定されている「塩見縄手」。

松江城北側のお堀端周辺約500mの道には昔ながらの城下町の佇まいが残っており、明治の文豪・小泉八雲の旧居をはじめ、武家屋敷が軒を連ねる。

歴史と文化を感じる町並みは、松江城造成当時に植えられた老松並木を歩いて巡るもよし、お堀から遊覧船に乗って眺めるもまた優美。

甘味喫茶『月ヶ瀬』では、地元の食材にこだわった団子をはじめとする豊富な甘味メニューが味わえる。日本海の焼アゴを使った自家製の和風ラーメンも人気

境港市エリア：紅ズワイガニ水揚げ日本一の境港

海の幸を求めて、日本有数の漁港・境港へ。

三方を海に囲まれ、日本有数の漁港を有する境港は紅ズワイガニ水揚げ日本一を誇る。

こちらで水揚げされた新鮮な海の幸は、その日のうちに市内の水産物直売施設内にある鮮魚店等の店頭に並び、周辺には海鮮グルメが味わえるスポットも充実している。

また、米子市と境港市を結ぶ弓ヶ浜半島には約15.8㎞のサイクリングコースが開通。海岸沿いのサイクリングを楽しむことができる。

安来市エリア：隠れ家的パワースポット　瑞光山　清水寺

四季折々の美しい景色に包まれる1400 年の歴史を誇る古刹

清水寺は山陰屈指の天台密教の道場で、本堂の奥にある三重塔は山陰唯一の木造多宝塔。

5万坪の境内には本堂をはじめとする県や国の重要文化財も数多く、荘厳な空気に包まれている。春はソメイヨシノ、秋には紅葉で境内が真っ赤に染まる美しい風景も魅力。

敷地内には、天台宗第三祖慈覚大師が相伝したといわれる「清水羊羹」の店も。自家製あんを使った昔ながらの味わいが人気の一品だ。

《エリアマップ》