有名な『出雲大社』からクルマで約40分。神話に温泉、おいしい食べ物。心も体もキレイになれる場所、島根県の「おくいずも」エリアは、日帰りでも十分楽しめる身近さが魅力。尾道から無料区間の「中国やまなみ街道」を利用すればお得に早く行くことができます。「でも、もっともっとじっくり楽しみたい!」欲張りな私たちは、2コースに分けて1泊2日のプランを楽しんできました。
前回に続いての第2弾。奥出雲~雲南のコースです。今度の旅もやっぱりランチから。今回は「出雲といえば」のおそばを食べに行きました!
「出雲(島根)へ行くならそばを食べなきゃ!」と思い、まずはおそば屋さんを探すことに。約400年前から、そばが栽培されていたという奥出雲。そんな昔ながらのそばを味わえるのが、稲田神社の境内にある『姫のそばゆかり庵』です。この神社は、出雲神話の「ヤマタノオロチ退治」に出てくるイナタヒメを祀っていて、安産・縁結びのご利益があるそうです。おすすめは、在来種の十割そば、仁多米おにぎり、山菜料理などがセットになった「横田そば御膳」。のど越しよりも濃厚な味わいと豊かな香りを楽しめ、かむほどにうまみが染みてくる感じ。塩だけで握られたおにぎりは、仁多米本来の味が素朴でしみじみおいしい。そして、地元の旬の食材を使って丁寧に作られた山菜料理もどれも絶品でした。
このスポットのポイント!
店名の通り、女の子にうれしいお店ですね。仁多米、そば、地元野菜などで、「おくいずも」の食を存分に味わえますよ。旬の食材が使われているので、季節感を楽しむこともできておススメです。
Information
姫のそばゆかり庵
- 住所
- 島根県仁多郡奥出雲町稲原2128-1[MAP]
- 電話番号
- 0854-52-2560
- 営業時間
- 11:00~OS14:30
- 休み
- 火曜・第3水曜(神社行事により臨時営業、休業あり)
- HP
- https://m.facebook.com/himenosobayukarian/
続いて、食後のケーキとコーヒーを求めて『絲原記念館』へ。こちらは古代製鉄法「たたら製鉄」で栄えた絲原家の記念館で、たたらの資料や美術工芸品などを展示しているんです。館内を見終わった後は、約400年続く絲原家の住宅内にある喫茶スペース『茶房十五代』へ。大正ロマンの雰囲気が漂う空間で、心がこもった自家製ケーキやひきたての焙煎コーヒーでほっとひと息。喫茶のみの利用なら入場料は不要なのもうれしいですね。国登録有形文化財「絲原家住宅」のほか、国名勝「出雲流庭園」や林間散策路「洗心乃路」も見事でした。秋には紅葉が美しく、多くの人で賑わうそうですよ。
このスポットのポイント!
喫茶でお出迎えしてくださる絲原家16代の奥様との会話が本当に楽しかったです。近くにあったら何度も通ってしまいそう。立派な邸宅内でいただく、コーヒーやお抹茶は最高でした♪
Information
絲原記念館・茶房十五代
- 住所
- 島根県仁多郡奥出雲町大谷856[MAP]
- 電話番号
- 0854-52-0151(記念館)
- 営業時間
- [記念館]9:00~17:00(入館は16:00まで)[喫茶]10:00~16:00
- 休み
- [記念館]展示替え日(3・6・9月に各3日)・年末年始/[喫茶]不定
- 料金
- 記念館・庭園・洗心乃路共通1000円(記念館のみ・庭園のみの設定料金や団体割引もあり)
さ、お次は今回の旅で楽しみにしていたトロッコ列車の乗り場へと向かいますよ~。出雲神話の舞台・奥出雲の山あいを走り抜けるトロッコ列車「奥出雲おろち号」は有名で、一度乗ってみたかったんです。ガラスや壁のない、大きく解放された窓からはさわやかな風が通り抜け、爽快感はバツグン。運転区間は、JR木次線の木次駅~備後落合駅間60.8kmで、1日1往復限定(一部の日程はのぞく)。観光客はもちろん、特徴のある車両やレトロな駅舎、スイッチバックなどを求めて、鉄道好きの方からも人気を集めているそうです。
このスポットのポイント!
事前予約のお弁当やデザートも要チェック。木次駅から往復すると6時間かかりますが、短い区間での乗車も可能です。景色を見たり、三段式スイッチバックを体験したり、おいしいものを食べたりしているとあっという間に時間が過ぎちゃいそう。
Information
トロッコ列車「奥出雲おろち号」
- JR主要駅みどりの窓口・旅行代理店等にて、乗車券・指定席券の購入が必要
(乗車1カ月前から購入可)。 - HP
- http://www.hiikawa-summit.info/orochi/
晩ごはんは2018年にオープンした三刀屋町の「うんなん咲場 幸乃家」へお邪魔しました。オーナーシェフの吉岡さんに話をお聞きすると「雲南市のおいしいものをたくさんの人に知ってもらいたいので、卵、チーズ、スパイスなど地場の食材を使ったメニューを多くそろえています」とのこと。濃厚さが特長の「木次ファーム」の卵や、「木次乳業」の牛乳やチーズ、地元食材をふんだんに取り入れたメニューが人気のようです。オーナー自慢の、「うんなんスパイスの骨付き鶏」(950円)と、「うんなんたまごの手づくりだし巻き」(734円)を、地元の日本酒と一緒に味わいました。まさしく絶品です! 地域で評判になっている居酒屋のようで、スタッフは地元愛あふれる気さくな方ばかりでした。
このスポットのポイント!
雲南エリアのおいしいものをたくさん食べたいならおすすめの1軒です。その地域の「うまいもの」を食べるのが、旅の醍醐味ですよね♪ カフェのような雰囲気のオシャレな店内には禁煙ルームもあり、女性に特におススメです。
Information
うんなん咲場 幸乃家
- 住所
- 島根県雲南市三刀屋町三刀屋69-2[MAP]
- 電話番号
- 0854-47-7448
- 営業時間
- 18:00~24:00
- HP
- https://www.facebook.com/sachinoya.felice2018/
本日の宿泊先は、木次駅から歩いて7分ほどの旅館『天野館』です。1891年創業の老舗で、明治時代に建てられた本館と、大正時代築の別邸があって、格式ある木造建築が風情たっぷり! 別館には日本庭園や茶室もあるので、滞在するだけでタイムスリップしたみたいなひとときを演出してくれます。本館からは斐伊川堤防桜並木が目の前に見えるのもうれしいポイント。ぜひとも、これは春にまた宿泊したいですね。
このスポットのポイント!
桜並木のすぐ近くということもあり、4月のはじめは早めの予約が必須だそうです! 『天野館』からは、徒歩圏内に地元の方が通っている居酒屋やお寿司屋さんもあるので、外食もおススメ。
Information
天野館
- 住所
- 島根県雲南市木次町木次51[MAP]
※チェックインは15:00~、チェックアウトは~10:00 - 電話番号
- 0854-42-0006 ※食事については、問合せを
- HP
- http://amanokan.moon.bindcloud.jp/
翌朝、お宿をチェックアウト後に野菜ソムリエ認定レストランの『&CAFE華羅』へ。のどかな田園風景の中に突然アンティークな雰囲気のお店が現れたのですぐにわかりました。扉を開くとレトロな雑貨や服がずらり! こちらは野菜ソムリエ&ベジフルビューティーアドバイザーが野菜・果物の魅力を生かした、手作り料理が楽しめるお店なんです。女子の心をくすぐるお料理とお店の雰囲気に、ハートをぎゅっと掴まれちゃうこと間違いなし! 私たちももちろん夢中になっちゃいましたよ。
このスポットのポイント!
「いずも八山椒」を使った料理やスウィーツが人気を集めています。上質な山椒を大胆に使っていて、今までの山椒のイメージを大きく変えてくれます。すこーし大人になった気分♪
Information
&CAFE華羅
- 住所
- 島根県雲南市木次町東日登240-4[MAP]
- 電話番号
- 0854-42-5887
- 営業時間
- 9:30~17:00 OS14:00(ランチ)/16:30(カフェ)
- 休み
- 不定
- HP
- http://kara.co.jp/
2回に渡ってお届けした「おくいずも」の旅。いかがでしたか?
この記事で興味を持ったら、次に経験するのはあなたの番です。
ぜひ「おくいずも」に足を運んでみてください!