岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
生きてるだけで、愛。
“生きてるだけで、ほんと疲れる。”
原作は2006年に劇作家・小説家の本谷有希子が発表した同名小説。自分自身すらコントロールできず、現実との折り合いがうまくつけられない女性(寧子)の葛藤を疾走感あふれる文体でコミカルに描き、新たな恋愛小説の道を切り開いた。
映画ではそんな原作のエッセンスを受け継ぎつつ、男性である津奈木のキャラクターを独自に膨らませるなどして、より2人の関係性にフォーカス。リアルとバーチャルが混在する社会で、他者とのつながりを求める現代の若者たちの姿を、エモーショナルなラブストーリーで綴る。
心に刺さる人には、とんでもない衝撃を与えるであろう本作は、通常の恋愛映画の枠を軽々と越えていく”愛”の物語となっている。自分にも他人にもうそがつけず、真っ直ぐすぎるゆえにエキセントリックな言動に走ってしまうヒロインの寧子には、『ブラックペアン』での好演も記憶に新しい趣里。津奈木役には今年第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞に輝き、名実ともに若手俳優の頂点に上り詰めた菅田将暉。さらに世武裕子によるエンディング・テーマ『1/5000』は詩人の御徒町凧も共に作詞を手がけ、作品の余韻をじんわりと彩る。
「生きている限り、自分と別れることはできない。」
この秋、あなたも”愛”を考えてみてください。
＜公開情報＞
『生きてるだけで、愛。』
監督・脚本：関根光才
出演：趣里、菅田将暉、田中哲司、西田尚美、松重豊、仲里依紗 ほか
原作：本谷有希子『生きてるだけで、愛。』(新潮文庫)
主題歌：世武裕子『1/5000』
11月9日(金)より岡山メルパにて公開！！！
ボヘミアン・ラプソディ
ワンフレーズを耳にすれば思わず心が躍りだす名曲で、世界中を魅了する伝説のバンド〈クイーン〉。そのリード・ヴォーカルにして、史上最高のエンターテイナーと讃えられたフレディ・マーキュリーの生き様を映し出すミュージック・エンターテイメントが誕生！
世間の常識を打ち破る革新的な音楽を次々と生み出し、スターダムを一気に駆けあがったフレディと仲間たち。フレディ自身の歌声を使用した28もの不朽の名曲が鮮やかに蘇り、崩壊寸前だったバンドが挑む20世紀最大の音楽イベント”ライヴ・エイド”で永遠に語り継がれるラスト21分のパフォーマンスに込められたフレディとメンバーの想いと秘められた真実が観る者の魂を熱く震わせる―。
彼らの華やかな活躍の裏には、誰も知らないストーリーがあった……。
＜公開情報＞
『ボヘミアン・ラプソディ』
監督：ブライアン・シンガー(X-MENシリーズ)
出演：ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ、トム・ホランダー、マイク・マイヤーズ ほか
音楽プロデューサー：ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー
11月9日(金)よりロードショー！！！
ブッシュウィック 武装都市 【PG12】
突如戦場と化したニューヨークの市街地に放り込まれた大学生が、謎の男ともに生き残りをかけた戦いに挑む姿を描いたサバイバルアクション。
長回しを多用した撮影で、全編を通してわずか10カットで描かれている。驚きの撮影・編集！ 驚きの結末！ そもそも突如戦場！とは？ 知らずには眠れない。
攻めに攻めた作品だ！
＜公開情報＞
『ブッシュウィック 武装都市』 【PG12】
監督：ジョナサン・ミロ、カリー・マーニオン
出演：デイヴ・バウティスタ、ブリタニー・スノウ、アルトゥーロ・カストロ、クリスチャン・ナヴァッロ ほか
只今、岡山メルパにて上映中！！！（11/8(木)まで）
