「日本三所の福地」として信仰を集め、「十三参り」で知られる津山市・黒澤山の『萬福寺』。

津山市・黒澤山の山頂近くにある『萬福寺』。

「十三参り」で知られる寺で、鎌倉時代より、三重県の『朝熊山・金剛證寺』、福島県の『霊厳山・圓蔵寺』とともに「日本三所の福地」と認められている。

標高約600メートルに位置する展望台からは津山市が一望できる。秋の朝に現れる雲海や冬のきらびやかな夜景など、さまざまな景色をめがけ、多くの観光客が足を運んでいる。

大切な節目である数え13歳の歳、我が子の成長を祈って「十三参り」しよう！

萬福寺の行事で有名なものに、数えで13歳になった年に行う「十三参り」がある。

毎年2月の最終金・土・日曜に開かれる「虚空蔵大会式」のなかで執り行われており、奈良時代から続く古式ゆかしい信仰習慣だ。日本で3か所しかないという福地での十三参りには、生きる力を授かるご利益があるとされる。

13歳は、小学生から中学生にあがる歳で、心身ともに大きな変化を迎える厄年と考えられている。この大切な歳に十三参りすることで、「福徳（幸福と利得）」「威力（生きていく力）」「知恵（能力を引き出す力）」を授かり、立派な大人になることを祈願する。

津山をはじめ、岡山県北の子どもの多くは萬福寺で十三参りをするのが慣習となっている。今年13歳を迎える子どもがいるファミリーはご利益を授かりに、県北在住者ならずともぜひ参拝してほしい。

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