すがすがしい空気の中、思いっきり背伸びして息を吸い込んでみたり、時には、圧倒されるような「ここにしかない」景観を求めておでかけしてみたり…。当たり前のようにあった、そんな日常のおでかけが懐かしい、そう思いながら家で過ごすことが増えている今日この頃ですね。

今回の「ドライブ日和」では番外編として、過去に本誌で掲載されたスポットの中から、すべてが落ち着いたあとに訪れてほしい絶景スポットをピックアップ。いつか必ずやって来るその時のために、ゆっくりとチェックしてみてくださいね。

※エリアによっては季節や天候、道幅の狭さにより通行困難となる道路、通行止めとなる区間があります。事前に道路情報をご確認いただき、ご注意の上おでかけください
※写真はすべて2020年1月以前に撮影されたものです

雄大な平野を一望できる温羅伝説の舞台となった山城へ。

古代山城　鬼ノ城　＜総社市＞

桃太郎伝説のルーツとも言われる、温羅伝説の舞台として親しまれている山城。ふもとからクルマで近くまで上がった後少し歩けば、晴れた日には四国まで一望できるというそう快な眺めが広がっている。古代山城を体感できるハイキングコースも用意されており、約30分で周れる気軽なものから、約2時間かけて見どころを一周するものまで体力に合わせて選ぶことができる。（岡山市街地から約1時間）

そのスケールは中国地方随一。断崖絶壁を流れ落ちる滝を求めて！

神庭の滝自然公園　＜真庭市＞

「日本の滝百選」にも選ばれた、中国地方随一の名瀑を有する自然公園。まずはその「神庭の滝」を目指して遊歩道を進むこと約5分。断崖絶壁を流れ落ちる、高さ約110ｍ、幅約20mの豪快な瀑布を見ることができる。また園内にはほかにも「玉垂の滝」や洞窟「鬼の穴」といった見どころが点在。自然ならではの造形美を求めて訪れてみて。（岡山市街地から約1時間40分）

谷全体に棚田が広がる日本の原風景に出合う。

大垪和西の棚田　＜久米郡美咲町＞

標高400mの谷全体に約850枚の棚田がすり鉢状に広がるこちら。日本の原風景とも呼べるその光景は「日本の棚田百選」にも選ばれている。夏には青々とした稲が風になびき、秋には一面が黄金に輝くなど、四季を通じて訪れる人を楽しませてくれる。季節の花や野鳥を探しながら棚田を一周できるコースも整備されている。里山の自然を感じながら過ごしてみて。（岡山市街地から約1時間20分）

日差しにきらめく「水のカーテン」。裏側からの眺めに心癒やされて。

岩井滝　＜苫田郡鏡野町＞

中国山地の湧水が集まる源流域に位置し、その名のとおり、滝の上部に突き出た安山岩の岩盤が岩屋を形成。滝の裏側からも流れ落ちる清水を眺められるため、別名「裏見の滝」とも呼ばれている。日の光が反射し、きらきらと輝く「水のカーテン」越しの眺めはここならでは。ひんやりと湿った冷気も心地よく、癒やしの時間を過ごせそうだ。（岡山市街地から約2時間）

太古の時代に思いをはせる、高さ40ｍもの天然の石門。

羅生門　＜新見市＞

国の天然記念物にも指定されている、高さ40ｍもの石灰石でできたアーチは壮観。展望台に登れば、その姿を心ゆくまで眺めることができる。太古の時代、地下の大洞窟(鍾乳洞)が崩壊してできたと考えられており、洞口から吹き出す低温多湿な空気の影響により生息できている珍しいコケ植物を見ることもできる。立ち入り禁止エリアもあるため注意を。（岡山市街地から約1時間30分）

穏やかな瀬戸内海が眼下に広がる夕日の絶景スポット。

瀬戸内海国立公園　夕立受山　＜備前市＞

山の上の駐車場から徒歩で約10分。頂上の展望台に登れば、目の前には日生諸島や片上大橋といった大パノラマが広がっている。また瀬戸内海が鮮やかにオレンジ色に染まる、夕日の絶景スポットとしても有名で、湾を行き交う漁船や貨物船、穏やかな海に浮かぶ日生名物・カキいかだなど、時間を忘れて見入ってしまいそうだ。（岡山市街地から約1時間）

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