岡山メルパ 福武 孝之館長
映画業界20年、老舗映画館を切り盛りする名物館長。映画が持つ「観ることで、自分の世界が広がる」魅力を広めるべく、多彩なイベントを展開。ジャンルや制作者にこだわらない、テキトーな鑑賞が映画愛を高める秘けつだとか。
今回は全く違う2本の映画をご紹介。どちらを観るかは、あなた次第!
八重子のハミング
「陽はまた昇る」「半落ち」の佐々部清監督が、命がけで作り上げた入魂の作品。
ふるさとの山口県を舞台に、感涙の実話を映画化。
<STORY>
「やさしさの心って何?」と題した講演。演台に立つ白髪の老人・石崎誠吾。若年認知症を患った妻・八重子の介護を通して、自らが経験したこと、感じたことを語っていく。それは夫婦の純愛と家族の愛情にあふれた12年間の物語だった。
“やさしさ”をテーマにした本作は、単なる病気モノや看病日記とは一線を画している。
人のやさしさとは、ひと言で語れるものではない。だからこそ映画という方法で丁寧に語らなければならない。「人の怒りには限界があるが、やさしさには限界がない。」
本物の言葉をかみしめると涙がとまらないだろう。
<公開情報>
LAST COP/ラストコップTHE MOVIE』
ご存じ人気テレビシリーズの映画化。昭和デカと平成コップのバディムービーだが、もはや刑事ドラマと言うより、漫才・コントの世界を展開する!(笑)
<STORY>
30年の昏睡状態から目覚めた昭和デカ、京極浩介。不死身のパワー(強運?)で、数々の事件を解決してきたが、ついに死期が訪れる! そんななか、発生する最新鋭の人工知能が起こした大事件。昭和アナログ刑事vsハイテク人工知能の対決! ニッポン壊滅を阻止するため京極は最後の決断をする…。
毎度、バカバカしい展開も、ここまで来ると痛快と呼ぶべきだろう!(笑)
観客を笑わすためには手段を選ばないハチャメチャムービー!