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「岡山芸術交流 2016」を歩いてみた! Part3 岡山市立オリエント美術館、シネマ・クレール 丸の内周辺

  • 情報掲載日:2016.11.07
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

Part3の今回は、『岡山市立オリエント美術館』と『シネマ・クレール 丸の内』周辺を歩いてきました。『岡山市立オリエント美術館』は、入館した瞬間に感じる繊細な彩光と神殿のような静謐な空間が魅力。その空間と作品がどのように親和しているか気になるところです。『シネマ・クレール 丸の内』周辺は、屋外展示の巨大アートがみどころ。館内での映像作品を日替わりで上映しています。

画像167挿入
(アーティスト)
ロバート・バリー
(作品名)
Wire sculpture with ring/≪リングとワイヤーの彫刻≫1968
展示場所
岡山市立オリエント美術館 1階
画像136挿入

画像137挿入美術館の吹き抜け1階にあるのは、透明のテグスによって3方向から引っ張られ、空中に浮かぶリング。気づかないでぶつかっていたかも、という当惑とおもしろみ、そして一歩引いて見たところで美しさに触れることができます。ロバート・バリーは1960年代のコンセプチュアルアートの中心的存在。彼の作品は、この場に流れる音の作品《可能性》などもあり、女性の声が30秒ごとに「detail」「inspire」といった、詩と哲学の境界線上にあるような単語を読みあげています。吹き抜け空間にその声が響き、より世界観を深めてくれます。

(アーティスト)
ロバート・バリー
(作品名)
Untitled/≪無題≫1966
展示場所
岡山市立オリエント美術館 2階
画像143挿入

画像147挿入 縦長の赤一色で描かれた作品は、美術館の独特の壁面と見事にマッチ。同フロアにて、文字、音声で表現している彼のひとつの潔さが感じられます。シンプルながらも、足を止めずにはいられない。美術館の静謐(せいひつ)な空間の中で、相乗的に魅力が高まっている作品のひとつです。

(アーティスト)
ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス
(作品名)
Untitled(Mobile)/≪無題(モビール)≫2008/2009
展示場所
岡山市立オリエント美術館 2階
画像151挿入

画像153挿入館内への扉が開くと同時に、はるか上方でゆっくりと旋回する動物たちの姿に釘付けになります。1979年からフィッシュリ/ヴァイスとして日常をテーマに共同作業を行ない、03年ヴェネツィア・ビエンナーレで最高賞を受賞した2人のアーティストによるネズミとクマ。一見ポップな2体のぬいぐるみ。これらが『岡山市立オリエント美術館』の重厚感ある空間で、トップライトからの陽光に照らされ、うつ伏せで回る様子に心をつかまれます。同フロアにて、2人の映像作品≪ゆずれない事≫も上映。

(アーティスト)
アンジェラ・ブロック
(作品名)
Anima Helen /《アニマ・ヘレン》2015、Animus Troy /《アニムス・トロイ》2015
展示場所
岡山市立オリエント美術館 2階
画像159挿入

画像160挿入カール・ユングの元型論である無意識下の女性像・アニマと男性像・アニムスを元にして名付けられたタワー状の光を発する多面体。2体が対になって距離を保って置かれ、それぞれが白から淡いブルー、淡いピンク、パープル、生命力のあるオレンジへと発色。その様子は、見る者に話しかけているようにも感じます。館内のさまざまな場所から、重層的な空間をぬって眺めるのもおすすめ。

(アーティスト)
リアム・ギリック
(作品名)
Facted Development/≪多面体的開発≫2016
展示場所
岡山市北区表町1 城下地下1階
画像171挿入

画像177挿入岡山市北区表町の城下地下広場、通称『しろちか』の噴水から突き出し、伸びる鮮やかな塔。平面と立体作品、映像、執筆、キュレーション、音楽とさまざまな活動を行なうリアム・ギリックは、今回の岡山芸術交流のアーティスティックディレクターで、この作品は展覧会のシンボル的存在となっています。城下交差点から離れて眺めるもよし、地下広場から仰いで眺めるもよし。なじみのある空間を、非日常にひきこみます。

(アーティスト)
マイケル・クレイグ=マーティン
(作品名)
Beacon/≪信号所≫2016
展示場所
岡山市北区石関町5-1 ホテルエクセル岡山 壁面
画像194挿入

画像199挿入マイケル・クレイグ=マーティンは、約40年間、ありふれた物の「かたち」を研究し、それらが表象される最上の方法を考えてきたアーティスト。地上10階のホテルエクセル岡山の南側の壁一面を、鮮やかなフューシャピンクとイエロー、グリーン、パステルブルーに彩るこの作品は、岡山という街の持つポテンシャルを感じさせてくれます。

(アーティスト)
ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイス
(作品名)
How to work better /《より良く働くために》2016
展示場所
岡山市北区表町1-6-15 岡山ランドリービル壁面
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城下交差点から大通りを南へ行くと、水色に塗りこめられた建物の壁面に、明るい赤色の文字が浮かびあがっているのに出合う。これはタイのセラミック工場で見つけた、働くための心構え10カ条を流用したもの。作品として、自意識と自ちょうが込められている。私たちは歩きながら、東山行きの路面電車の中から、そして往復4車線を行くクルマの中から、その文字を読むことになるのです。
(アーティスト)
ローレンス・ウィナー
(作品名)
1/2BEGUN 1/2FINISHED WHENSOEVER/≪1/2はじまった 1/2おわった たとえいつであろうとも≫2008/2016
展示場所
岡山市北区丸の内1-5-1 シネマ・クレール 丸の内
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『シネマ・クレール 丸の内』の外壁に描かれたメッセージ。“「はじまり」と「おわり」は、いつもひとつ。いつでも、どこでも、始めることができて、終わりにすることができる。”――このメッセージを読むと、少し気持ちが楽になると思いませんか?
(アーティスト)
ドミニク・ゴンザレス=フォースター
(作品名)
Dominique Gonzalez-Foerster:Film etrospective /≪ドミニク・ゴンザレス=フォースター:全映像作品上映≫2016
展示場所
岡山市北区丸の内1-5-1 シネマ・クレール 丸の内
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映画作品やシノグラフィー、映画的空間を通して、「空間がいかに認識や記憶に影響を与えるか」を探ってきたドミニク・ゴンザレス=フォースター。この作品は、『シネマ・クレール 丸の内』と共同で企画し、1999年から15年までの作品を振り返る回顧プログラムとなっています。この日鑑賞した『美しい島』(96)では、フランス・コルシカ島と日本を旅する道程が映し出されています。行き先ではなく、あくまで道程。フェリーからの風景や新幹線の客席、道端の公衆電話…、映し出されるものを観ることで彼女の思想に触れることができそうです。
<連携プロジェクト>
micro “Terroir” /ちいさな“テロワール”
展示場所
岡山市北区丸の内1-1-15 岡山禁酒会館 南
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背後に旧内山下小学校の敷地に遺されている岡山城の西丸西手櫓が見えるここは、北隣に岡山禁酒会館のある駐車場です。土壌や気候を意味する「テロワール」と名付けられたこの会場にある、ジャングルジムのようなものをはじめとした造形物は、建築学科の学生が制作した屋台。週末になると3つの屋台に岡山の人気飲食店が入り、和食やイタリアン、フレンチの名店の味が野外で楽しめちゃうのです。

『岡山市立オリエント美術館』、『シネマ・クレール 丸の内』周辺は、岡山で暮らす人なら日常的に通るエリア。そんな場所に巨大アートが登場しているので、展覧会の中でも一番非日常感を演出してくれる場所でしたね! 『岡山市立オリエント美術館』の上質な空間や、『シネマ・クレール 丸の内』が提供する上質な音・映像は、施設の魅力を改めて気づかせてくれます。本展が終了しても、ファンとしては通い続けたいカルチャースポットでした。

Information
岡山芸術交流 2016
開催期間
2016年10月9日(日)~11月27日(日) 9:00~17:00(入館は~16:30)
※シネマ・クレール 丸の内会場は、12:15~13:45の1日1回上映
会場
旧後楽館天神校舎跡地、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、旧福岡醤油建物、シネマ・クレール 丸の内、林原美術館、岡山城、岡山県庁前広場ほか(岡山市北区天神町、出石町、内山下、丸の内ほか)
休み
月曜
料金
一般1800円 高校・大学・専門学生1200円 中学生以下無料
問合せ
岡山芸術交流実行委員会事務局
電話番号
086-221-0033
HP
http://www.okayamaartsummit.jp/

<消費税率の変更にともなう表記価格についてのご注意>

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