
現在公開中の映画「藁にもすがる獣たち」で主演を務めた岡山出身・鈴鹿央士さんが自身初となる岡山凱旋舞台挨拶が10月5日(月)に行われました。前編では舞台挨拶前に行った鈴鹿央士さんへのインタビューの様子をお届け!
―鈴鹿さんが演じた佐藤寛治は、鈴鹿さんと年齢の近い「弱小YouTuber」という設定です。このキャラクターをどのようにつくり上げられましたか?
本作の宣伝で芸人さんやYouTuberの方のチャンネルにお邪魔することはあったんですけど、普段から交流があるYouTuberの方が全くいなくて。(役作りについて)監督とお話して、「寛治は『とにかく動画を撮ることが好きな人』でいこう」となりました。好きだからこそ続けている、楽しんでいる感じは出したい。でも、それがうまくいっているようには映らなくていい。面白くない人でいいんだろうな、と思ったんです。
YouTubeでよくある動画冒頭の挨拶シーンでは、若いYouTuberさんをたくさん見ました。慣れてきた頃と、駆け出しの頃ではテンションが違うんですよね。誰かの真似をしているような、見よう見まねのテンションでやれば、きっと面白くならない。むしろ面白くない方がいいと思って演じました。

―映画の原作は小説ですが、主人公はYouTuberではありません。原作の主人公から取り入れた部分はありますか?
原作の曽根先生から「設定を変えてください」というお声があったそうで、企画段階から設定を変えていくと聞いていました。原作の主人公は中年男性で、お母さんと暮らしています。映画の僕は、風吹ジュンさん演じるおばあちゃんと2人きりの家族。周りに頼れる存在がいないという点は一緒なのかなと思いました。
タイトルの「藁にもすがる」の通り、なににすがるかは、登場人物それぞれ違います。寛治も目に見えて大切なものはやっぱりお金なんですけど、最後の方で気付くんですよね。家族が大事だ、と。家族という存在にすがりたい気持ちがあるんだろうな、と感じながら演じていました。
―映画は95分という短さの中で目まぐるしく展開し、見応えがありました。初めて完成作を観た感想はいかがでしたか?
「面白い!」となりました。自分が出ていないシーンも多かったので、どうなっているんだろうと気になっていたんです。脚本の段階から周りの人たちが結構「悪」だったので、どれくらい悪くなっているのかと思っていたら、だいぶ悪で(笑)。すごいことしているなと思いながら、95分ずっと没頭して、圧倒されました。
次から次へとストーリーが進むのに、ただ流れていくだけじゃなく、いろんなところが最後につながっていく。すごく完成された作品だなと。面白い映画に出られたんだなって、うれしくなりましたね。

―ご自身の出演シーンで、特に注目して見てほしいところはありますか?
やっぱり森七菜さんがすごいです。森さん演じる“し〜な”が、銃を持って僕の家にやって来るシーンがあるんですが、あの時の恐怖はすごかったです。銃を突きつけられても、普通なら「まさか撃たないよね」という人間同士の感覚がどこかにあると思うんです。でも、“し〜な”と対峙すると、なにも考えず、なにも感じずに引き金を引くんじゃないか、と思わされる。情に訴えかけることもできない、どうしようもない恐怖がありました。本当にすごいなと感じました。
インタビューの続きは10月25日発売のタウン情報おかやま11月号に掲載予定です。そちらも併せてご覧ください! さらに記事の後編では舞台挨拶の様子をお届け!
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