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岡山から夢を追うアスリートを応援! 夢人

《阿部海大×サッカー》U-20サッカー日本代表、そして日本サッカー界を盛りあげる存在に。

THE VOICE OF ATHLETE

  • 情報掲載日:2019.03.15
  • ※最新の情報とは異なる場合があります。ご了承ください。

《阿部海大×サッカー》U-20サッカー日本代表、そして日本サッカー界を盛りあげる存在に。

今年は、岡山でのポジション獲得とJ1昇格、そして東京五輪2020のサッカー日本代表メンバー入りを目指し、これまで以上に勝負の年を過ごしている阿部選手にインタビュー。

夢人
<ファジアーノ岡山>
阿部海大 KAITO ABE PROFILE
1999年9月18日生まれ。大分県杵築市出身。祖父と父は元漁師で、「海のように大きな男に」という願いを込めて海大(かいと)と名付けられた。性格は頑固だと自己分析。読書が好きで、書店で本が並んでいるのを見ると高揚し、必ず数冊は買って帰る。お気に入りは精神科医、樺沢紫苑の本。昨年、最後の試合を観戦した家族と訪れた岡山後楽園と岡山城はお気に入りの場所。

試合に出られない悔しさも経験。すべてを糧に戦う。

身長182㎝の堂々たる体躯に漂うオーラ。しかし笑うと途端にあどけない表情になる。東福岡高校時代から年代別日本代表として活躍し、昨年、ファジアーノ岡山に加入したDF阿部海大選手が、ファンの前で見せるギャップだ。

サッカーを始めたのは小学2年生の時。中盤やFWでプレーし、地元の大分県杵築市の得点王になった。その頃、あこがれていた選手はロナウジーニョ。「見ていて楽しかった」というプレーは、YouTubeで探し、真似をした。中学に入ると、電車で30分ほどのクラブに属し、フットサルを中心とした練習に打ちこんだ。

卒業後、進学したのは東福岡高校。全国高校サッカー選手権大会で3度優勝するなど、言わずと知れた強豪校だ。部員数300人以上を抱えるサッカー部の厳しく、激しい世界へ足を踏み入れた。

30人のトップチームに1年生が入るのは毎年、1人か2人だという。この年、登録されたのは、阿部選手と、現在ガンバ大阪の福田湧矢選手の2人だった。

しかし、その直後にけがを負う。股関節を痛め、その後も肉離れ、足の甲の骨折と続き、結局8カ月間、試合に出られなかった。「長かったです。でもおかげで、体づくりやケアを意識するようになりました」。

抜群の身体能力を持ち、最終ラインの中央で対人の強さを発揮する。そんな阿部選手のプレーは徐々に注目を集めるようになり、高校2年生の終わりに、U‐18日本代表、日本高校選抜に選出された。

この頃、練習に制限は設けなかった。「プロならここまでは行くだろう、という加減は、代表の練習参加で分かったし、プロのスピードも意識していました」。

東福岡高校に進学した時点で、「将来はプロになる」と決意していた。だからファジアーノ岡山への加入は、イコール、即戦力として活躍することだった。

夢人
夢人

J2の2018シーズン。その開幕戦に、先発フル出場した。開幕戦のスタメンに入った高卒ルーキーはクラブ初という快挙。的確な状況判断を積み重ねながら、競り合う相手に向かい、球際で強さを見せた。

続く第2節・ホーム戦では、ゴールも決めた。最高のスタートを切り、破格の存在を印象づけた。

しかし4月、足を痛めたあたりから徐々に出番を減らしてしまう。当時をこう振り返る。「最初はガツガツとボールを奪えた。でもそれがうまく行かなくなった時、改善するメンタルやプレーの選択肢がなかったんです。やられないように、という安全牌なプレーばかりになっていたことに監督は気づいていた。DFとして覚悟や責任がもっと必要だったと思います」。

ルーキーイヤーは、7試合の出場に留まった。しかし成長の機会はあった。昨年6月の2018FIFAワールドカップロシア大会。この時、U‐19日本代表遠征メンバーに選ばれ、フル代表のトレーニングパートナーを務めた。そこで、試合に出ていない選手が、「今、何ができるか」を考えて行動するのを間近で見つめた。「けがの本田(圭佑)選手や槙野(智章)選手が、めっちゃ声掛けしてるんです。本当は試合に出られなくて悔しいと思う。でも切り替えて、先頭に立ってチームを盛りあげている。一人ひとりがやるべきことをやっているから、このチームはすばらしい戦いができるんだと思いました」。

彼らの影響を受けて、岡山に戻った。試合に出られなくて腐っている場合ではない。そう考えてトレーニングに取り組んだ。

夢人
高卒ルーキーながら、スピードのあるFW、サイズのある外国人選手にも対応できる身体能力が自慢だ

今シーズンからファジアーノ岡山は、有馬賢二監督が指揮を執る。「ボールに触る回数が圧倒的に多くなった。監督が目指すサッカーは、見ている人がわくわくするサッカーなので、ぜひスタジアムに足を運んでほしい」と語る。

同時に見つめているのは、今年5~6月、ポーランドで行われる2019FIFA U-20ワールドカップ。そして、その先にある東京五輪だ。

AFCアジアカップ2019で活躍した冨安健洋選手(シント=トロイデンvv)や、堂安律選手(FCフローニンゲン)ら、ひとつ年上の代表選手の活躍も刺激となっている。「フル代表を、遠い将来のことだと考えていてはいけないと思いました。自分もそこにガンガン食いこんで、日本サッカー界を盛りあげる存在になりたい」。

阿部選手はここ岡山で、一日一日に気持ちを込めながら、勝負の日々を過ごしている。

(タウン情報おかやま2019年3月号掲載より)

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