【事業内容】木材防腐加工、木材プレカット加工

拠点や部署を横断したSNSチームが発足。

木材の防腐加工と、住宅用構造材のプレカット加工を主な事業とする『さんもく工業』。1934年に木製電柱や鉄道枕木の防腐処理専門会社として創業して以来、時代のニーズに合わせて事業領域を拡大させてきた。
同社の木材は公園遊具や一般住宅などに広く使われており、多くの人々が知らず知らずのうちに目にしているものだが、 業務のほとんどはBtoBの取引であるため、一般消費者に社名が知られる機会は多くない。そこで少しでも社外に向けて情報発信する場を設けたいと、数年前より拠点・部署・年代を超えたSNSチームを立ち上げ、主にインスタグラムによる広報活動を積極的に展開。メンバー内でアイデアを出し合って多彩なコンテンツを投稿し、徐々にフォロワーを増やしている。

会社に親近感のわく、楽しい記事を多数投稿。

カラフルな装飾を施した画像がズラリと並ぶ、同社のインスタグラム。 イベント告知や施工事例紹介のほか、 住宅施工の職人の仕事ぶりを紹介するシリーズや、近隣を散歩しながら自社の施工物を見学するレポートなど、バリエーション豊かな企画が投稿されている。SNSチームで定期的にオンラインでの「お茶会」を開いて企画を考え、メンバー以外の社員にも取材などに協力してもらい、多くの人に楽しんでもらえるコンテンツを作っているという。
認知は少しずつ広まり、一般の人だけでなく就職活動中の学生にも、楽しそうな会社の雰囲気が伝わってくると好評だ。また営業スタッフにとっ ては取引先での話題作りになっているという。さらに投稿を通じて、日頃関わりの少ない社内の他拠点・他部署の様子を知ることができ、社員同士のコミュニケーション活性化に大いに役立っている。

ぬくもりある景観を支える、岡山・島根の木材防腐加工場。

同社の中核事業である木材防腐加工については、創業当時の主力製品であった木製電柱は時代の流れで廃れたものの、現在は公園遊具や遊歩道の柵といった屋外木製品、住宅土台材などの分野で長年培ってきた技術力を発揮。木材を真空釜の中に入れ、圧力をかけて薬剤を浸透させる「加圧注入処理」は、大正時代から変わらない伝統的な技法だという。環境に配慮した薬剤を用い、風雨にさらされる環境下でも劣化しにくい木材製品を製造している。

先進的な工法に対応する、高精度なプレカット技術。

もうひとつの事業柱である住宅用構造材のプレカット加工は、住宅一棟一棟の構造に合わせて柱や梁の接合部分を設計し、切削加工や金物取付けを行うもの。岡山県内でいち早くこの事業に参入した同社は、県内でもトップレベルの技術力を誇る。高精度な加工技術と厳しい品質管理で大手住宅メーカーの厳しい基準をクリアし、各社から信頼を得ている。

そのほか島根県の松江事業所では、『イシンホーム松江店』として住宅事業を展開。隠岐営業所では屋外木製品の施工や住宅設備機器の販売を行っている。
一般の人に知られにくいこうしたさまざまな事業の魅力についても、親しみやすい記事で発信しているので、ぜひ同社のインスタグラムをチェ ックしてほしい。