あたりまえにある身近なあんなものやこんなものに、実はこんな歴史や理由があるのです…。
そんな身近にある何? なぜ?を調べます。
牛窓・前島に行ってみた。
気軽に行ける離島、笠岡市・高島が好評だったことから、第2弾! 牛窓港から船で約5分で到着する離島の前島に訪れてみました。ここには夕日が美しい公園もあるとか。また新たにできたアウトドアスポットも発見! さてどんな島なんでしょうか。
牛窓ドライブに来たら、ひと足伸ばして前島へ!
船で約5分で到着と、意外と近くてお手軽!
海を眺められる絶景があり、カフェをはじめとした立ち寄り場所も点在し、ドライブの目的地として多くの人が訪れる瀬戸内市牛窓。その沖に前島という離島があります。先日テレビで有名人が前島の『夕陽公園』を訪れていて話題になりました。私もテレビを見て「こんな絶景を望める場所があったんだ!」と気になり、さっそく探検してみることに。
調べると、前島へは1時間に1往復航行していて、片道約5分、運賃も往復で大人240円と、手軽に行けてリーズナブル! サイクリングロードも整備されていて、1時間ちょっとで自転車で1周できるようです。クルマは牛窓港に停めて、いざ前島へ。チケットは、船に乗り込んだ後に入口で購入します。乗って席に着いて落ち着いたと思ったら、あっという間に前島に到着しました。
自転車を借りて名所の展望台へ。
自転車を借りに港近くの待合所へ。起伏がある地形とのことで電動自転車(4時間800円)をレンタルすることにしました。まずは周囲の海が一望できる『前島展望台』へ。
宿や住宅があるエリアを通り抜け、広大なキャベツ畑の向こうに海が見える道を30分ほど走って島の東部に入ると、木々が生い茂る自然豊かなエリアになりました。さらに上り坂の道を進み、「展望台/大坂城築城残石群」の道しるべがある場所から山道を進むと、巨石がごろごろ転がる「大坂城築城残石群」を発見! 江戸時代に大坂城築城の際に使用するため切り出した場所で、人より大きな岩も点在。「笠岡の高島もそうだったけど、瀬戸内海の島では質のいい石が採れるところが多いのかしら…」と、よく石に出合う瀬戸内離島旅を思いました。
さらに歩いていくと木造の前島展望台に到着。3階建ての展望台を上ると…、牛窓方面も小豆島方面も、ぐるーっと回りの海が見渡せます。天気がよければ淡路島まで見えるそう。見晴らしが最高な場所に到着し、達成感を味わいました。
前島の魅力を掘り起こす人を訪ねて。
その後に向かったのは、前島の魅力を発信しようとさまざまな取り組みをしている「前島グリーンアイランド体験交流協議会」の小原さんが活動する『牛窓前島キャンプ場』。展望台から少し下った場所にあります。牛窓出身で、大学生の頃から研究のためによく訪れていた小原さんは、動植物や海の生物が豊富で、緑豊かな前島の魅力をもっと引き出せるのではと、6年前より協議会に参加。先ほど訪れた「大坂城築城残石群」のパンフレットを作ったり、夕日が美しく見える島西部にベンチを備え付けて『夕陽公園』を整備したりと、さまざまな活動をされています。
海景色を独り占めできるキャンプ場が完成!(期間限定)
「今年は海が見渡せる高台にキャンプ場を整備しているんです」と小原さん。この日も日帰りキャンプのファミリーが訪れていました。ここのキャンプ場の特徴は、3000㎡以上ある1つの区画を1組のみで使えること。プライベートが保たれ、見渡せる海景色を独り占めできるんです。船で5分で着いて、目の前の海を見ながらBBQして、ぼーっとして…なんて最高じゃないですか! 利用価格は1区画5000円~。今後さらに区画を増やしていく予定だそうですよ。別荘地として整備された敷地を活用しているので景色のよさはお墨付き。また、その1区画を使って『丘の上のスナメリスポット』を整備し、海が眺められるベンチを設置する予定だとか。前島と、その南側にある黄島の間はスナメリが生息するスポットで、タイミングがよければ海から顔を出したスナメリを目撃することができるとか。しかし「見慣れないと、なかなか見つけられないんですよね」と小原さん。それじゃ、ベンチでじっと観察しなきゃですね。
※ここを含む周辺の区画は別途開発事業化が進められており、工事着手までの限られた期間に利用可能。気になる方は早めのご利用をお願いいたします。
美しい夕日を見るために『夕陽公園』へ。
話を聞いた後は、東部にある網代崎に行って波の音に癒やされたり、キャベツ畑ののどかな風景や穏やかな瀬戸内の海を横目にサイクリングしたり。電動自転車なので、1周8kmあるという高低差のある道程も快適でした。「5月は新緑もきれいだし、最高ですよ!」と小原さんも言う通り、今より暖かい空気に包まれながらのサイクリングは気持ちいいでしょうね~。
前島らしい景色を眺めて休息しつつ、島を一周サイクリングしました
そして最終目的地の『夕陽公園』へ。レンタサイクルを17時までに返却しなくてはいけないので、一度港の待合所に行って手続きをしてから、徒歩で約15分歩いて公園へ向かいます。荒崎地区にあるベンチが5つほど配された『夕陽公園』は、正面に干潟になると島と砂浜がつながる黒島が見えます。ここから日没まで1時間。広い視野で海と夕日を見ることができ、太陽が沈んでいくと空がオレンジに、さらに青へとグラデーションができて、その変化から目が離せず時を忘れて見入ってしまいます…。確かにここは絶景の夕日スポットですね。港からも近いので、ここだけを目的地に牛窓から思い立って訪れるのもありだと思いました。船で5分というちょっとした時間で渡っただけで、俗世間を忘れて夕日を眺めるぜいたくな時間を過ごせる前島。これから気候がよくなる時期に、ぶらぶらサイクリング、そして自然にたわむれ、心と体を癒やしに訪れてみてはいかがでしょうか。
※『牛窓前島キャンプ場』『丘の上のスナメリスポット』『夕陽公園』は地主の皆さんの協力を得て設置しています。共に予告なく閉鎖する可能性があります。
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